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ミステリーラリー2019挑戦記(その2) [日録]

 8月15日に、国公立ミュージアムめぐりの謎解きミステリーラリーをしてきたことを書きましたが、なかなかボリューミーなイベントで、8つのミュージアムと7つの駅をめぐらなければならないところ、そのうち4つのミュージアムと3つの駅を訪ねたにとどまったのでした。
 上野東京都美術館国立西洋美術館目黒白金台)で東京都庭園美術館、そして恵比寿東京都写真美術館に立ち寄って、それほどじっくりというほどではないにせよひととおりは展示を観て、それから三越前駅と京橋駅と溜池山王駅でスタンプを捺したところで時間切れとなりました。スタンプはもう何駅か捺しに行くことができたかもしれないのですが、チケットコントロールまで入らなくて良い写真美術館で、ぐるっとパスを持っているばかりについ中まで入って展示を観てしまったりしたもので、スタンプ設置時間が終わってしまっていたのでした。20時までに捺さないと片づけられてしまいます。
 しかし、私たちは東京メトロ24時間パスを持っています。これが、ミュージアムのクーポンブックであるぐるっとパスと組み合わされ、「メトロ&ぐるっとパス」として割引販売されており、このミステリーラリーでの使用を推奨されていました。
 24時間パスは、最初に改札を通って印字された時刻から、文字どおり24時間メトロを乗り降り自由なパスであり、他社でやっている「一日券」とはモノが違います。たいていの「一日券」では、使用を開始したその日のうちしか使えませんが、24時間パスの場合は、翌日の同時刻までが有効期限です。
 15日の場合、JRで上野まで行き、ふたつの美術館を観て、昼食をとってからやっとメトロ銀座線の改札をくぐったので、印字された使用開始時刻は15時19分となっていました。つまり、16日の15時19分まで乗って良いわけです。正しくは、16日の15時19分までに入場さえすれば、そこから次に下車(改札の外に出る)するまで有効です。
 この規定を利用して、マダムはよく、翌日学校に行くときなど24時間パスを利用して交通費を節約しています。
 24時間パスは外国の都市にはよく用意されていて、私もコペンハーゲンワルシャワなどでお世話になったことがありますが、日本では珍しいのではないでしょうか。
 ともあれ24時間有効であることを利用して、実は翌日、あとふたつの駅のスタンプを捺しに行ったのでした。マダムがフランス語学校に行く前の時間を利用し、赤坂見附駅と半蔵門駅でスタンプを捺したのです。そのあとで神保町駅でマダムと別れ、私は葛西地下鉄博物館を訪ねたりしましたが、夏休み中とてガキんちょだらけで、あまり落ち着いて見学することはできませんでした。
 ともあれ、残るは乃木坂六本木)の国立新美術館竹橋国立近代美術館両国江戸東京博物館深川東京都現代美術館の4館、それに二重橋前駅と霞ヶ関駅でのスタンプ捺印です。マダムがなかなか一日空いている日を確保できなかったのですが、今日、後半戦を実行してきました。

 毎年プレイしている謎解きイベント「地下謎への招待状」「鉄道探偵」と違い、このミステリーラリーは、行った場所を隠さなくて良いので、当日の記録が書きやすくて助かります。地下謎や鉄道探偵では、訪れる駅そのものが設問の答えになっているので、どうしても奥歯にものがはさまったような書きかたしかできないのですが、今回のは最初から行くべき場所が全部明かされています。そこへ足を運んだルートも別に隠す必要はありません。答えだけ伏せておけば大丈夫なので、たいへん書きやすいのでした。
 今日のルートとしては、残っているスタンプ捺印駅がいずれも千代田線の駅なので、西日暮里から千代田線に乗って、途中下車しつつまずは乃木坂の新美術館に向かうことにしました。
 実は去年の同じイベントで、やはり最初は新美術館に向かおうと思っていたところ、京浜東北線電車の快速運転タイムに入っていたことをマダムも私も失念していて、うっかりして田端山手線に乗り換えるのを忘れ、西日暮里駅を通過するのを指をくわえて見過ごすはめになったのでした。それでやむなく上野からはじめたのでしたが、結果としては、新美術館に用意されていた謎が全設問のなかでもいちばんと言って良い難しさだったので、ドアタマからそんなところへ行かなくて良かったと思ったものでした。
 今日はそんなわけにはゆきません。田端でちゃんと下りました。もっともマダムはちょっと忘れていた様子で、
 「あれ、ここで下りるの?」
 と意外そうな顔をしていましたが。
 数日前から、直射日光さえ浴びなければわりに過ごしやすい気候になっています。プラットフォームを吹きすぎる風が心地よく感じられました。
 千代田線電車に乗り、まずは二重橋前で下車します。こんな駅で下りたのははじめてかもしれません。駅名に「(丸の内)」と併記されていたことにはじめて気がつきました。確かに、皇居の正門にはいちばん近い駅です。
 スタンプを捺し、再び電車に乗り、こんどは霞ヶ関で下車。ところが、霞ヶ関駅のスタンプ設置場所は千代田線の改札からはかなり遠く、丸ノ内線日比谷線のほうに近くなっていました。なんだか千代田線に戻るのが面倒になったので、日比谷線に乗って六本木から新美術館に行くことにしました。
 六本木駅は以前よく利用していたのですが、最近はずいぶん変貌してしまっているので驚きます。広尾側の、六本木ヒルズのほうもだいぶ変化しましたが、神谷町側の東京ミッドタウン口のほうも、複雑怪奇な地下道が連なっていて、全然知らない駅であるように思えました。
 地下道を蜿蜒と歩くので、日光にさらされなくて済みましたが、自分がどこらへんに居るのかさっぱりわかりません。マダムも六本木から新美術館に行くときは地上ばかり歩いていたのでよくわからないようです。
 最終的に地上に出たのは、新美術館の入口からほんの200メートルほどのところで、これならはじめての人でもわけなくたどり着けます。
 ところが、肝心の新美術館は門が閉まっており、「本日休館」の文字が。
 「あ~~、火曜日が休館日だって、知ってたはずなのに~」
 とマダムが叫びました。
 「なんで今日来ることにしちゃったんだろう……」
 ミステリーラリーの冊子の巻末に記載されている、各ミュージアムの紹介の項目を見ると、なるほど「休館日・火曜日」と書いてありました。私もうっかりしていました。しかし、マダムが空けられる日がなかなか無かったので、やむを得ないことです。
 新美術館での謎解きはできなくなりましたが、24時間パスがありますので、明日の午前中に再訪すれば交通費はあまりかかりません。幸い、マダムも私も、明日28日の午前中は予定が入っていなかったので、ちょちょっと行って解いてこようと思います。さきほど西日暮里でメトロの改札を通ったのは11時15分。明日の11時15分までに新美術館に再訪し、できれば謎を解いてまたメトロに乗れば良いわけです。

 あてがはずれましたが、ともかく乃木坂からふたたび千代田線に乗り、大手町東西線に乗り換えて竹橋へ。近代美術館に向かいます。
 ここでの謎そのものはそんなに難しくありませんでした。それに謎を解くために必要な常設展示は、去年もけっこうしっかり観て歩いたと思うので、今年はすぐに出てこられるかと思ったのですが、やっぱりかなりじっくりと鑑賞してしまいました。そのあと竹橋駅につながっている毎日新聞社の地下の食堂街で昼食をとったら、15時くらいになりました。あと江戸東京博物館と現代美術館を訪れなければなりません。江戸博は17時半閉館、入場は17時まで。現美は18時閉館、入場は17時半までです。今日、火曜日には延長営業のナイトミュージアムはありません。
 困ったことに、両国にはメトロが通っていません。江戸博だけは、JR総武線都営大江戸線を使ってゆかざるを得ないのです。意外と時間がタイトになりそうです。
 幸い、現美のほうは、入場料を払わなくて良いようになっています。つまりチケットコントロールより前で片がつくわけです。そうすると、江戸博に先にゆくのが良さそうです。
 とはいえ、去年の新美術館も、チケットコントロールが不要ということで入場終了時刻を過ぎてから行こうとしたら、乃木坂駅の係員に止められました。マダムが強気に出て、係員が館に問い合わせ、ようやくかろうじて通して貰ったということがありました。現美の入場管理がどうなっているかわからないので、少々心配ではあります。
 江戸博にはもう何度も訪れていますが、エントランススペースが無駄に広大で、そこから入口に上がるエスカレーターが無駄に長大で、時間が差し迫っているときには少々いらつきます。また現美も、最寄り駅である清澄白河からはけっこう離れています。なかなか厄介なミュージアムを残してしまいました。
 とりあえず、竹橋からまた東西線に乗って茅場町まで行き、日比谷線に乗り換えて秋葉原で下りました。両国へは総武線で向かうことにしたわけです。都営よりはJRのほうが初乗り運賃が安いという理由です。
 江戸博の謎もそう難しくはなく、しかもこちらはけっこう急いで通り抜けたつもりだったのに、再び総武線に乗って、錦糸町半蔵門線に乗り換え、清澄白河駅に着いたころには、すでに17時をかなり過ぎていました。10分あまり歩いて現美のエントランスに着きますが、冊子の記述によると、メインエントランスではなく、そこから対角線みたいな位置にあるパークサイドエントランスというところから入らなければならないのでした。そちらは木場公園に面しているのでパークサイドということになるようですが、美術館の塀に沿ってぐるりと迂回しているあいだに、入場終了時刻である17時半も過ぎてしまいました。閉館時刻まではまだ30分近くあるので、門はまだ開いています。しかし、建物に入れるのかどうか、まだわかりません。
 各ミュージアムに2問ずつの謎が設定されているのですが、1問目は建物に入らずに解ける問題でした。しかし2問目は入らなければなりません。
 自動扉は問題なく開きました。ここは新美術館同様、建物に入るときに入場料がかかるのではなく、展示スペースに入るときにチケットコントロールがおこなわれる形になっていたのでした。問題は当然、チケットの不必要なスペースだけで済むようになっています。ただし、この2問目はやや難問と言えました。時間が限られていたからそう感じたのかもしれませんが。

 謎を解き終わり、メインエントランスのほうから出たら、敷地に引き込む形のバス停がありました。よく病院とか田舎の大学とかにある形です。行き先を見ると東京駅丸の内北口まで行くらしく、本数は1時間に1本程度とごく少ないながら、15分ほど待てば次の便が来るようです。マダムも私も、知らないバス路線に乗るのは好きなので、清澄白河駅までまたえっちらおっちら戻るのはやめて、このバスに乗ることにしました。
 錦糸町駅から三ツ目通りを木場公園に沿って南下し、永代通りに曲がり、あとはメトロ東西線の上を走って東京駅に着くというルートを走るバスで、途中けっこう乗ってくる客も多かったのですが、その多くは東西線の駅のところのバス停で下りてゆくという、短距離利用者の多い路線のようでした。
 東京駅に着いてから、新丸ビルの地下からずっとつながっている地下道を通って大手町まで歩き、丸ノ内線で後楽園へ、そこで夕食をとってから南北線王子まで帰ってきました。東京ドームで巨人・広島戦が終わったタイミングにちょうど合ってしまい、帰りの南北線はかなり混んでいました。もう少し早く夕食を済ませるべきだったと後悔しました。
 あと新美術館の謎を解かないと、完全クリアにはなりません。2日では済まなかったことになります。
 答え合わせは、イベントが終了する9月16日以降に、またエントリーを設けておこないたいと思っています。

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Pague

また1日がかりで、お疲れ様でした。
今回は、2日プラス2+αですね。
by Pague (2019-08-28 01:49) 

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