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ミステリーラリー2019解決篇(その2) [趣味]

 8月15日27日プラスアルファにプレイした謎解きイベント「ミステリーラリー2019」の解決篇を書き始めたところ、案外長くなってしまったので、15日にまわったミュージアムの謎解きと、その落ち穂拾い的に16日に駅スタンプを捺しに行ったところで、一旦中断しました。引き続き、27日(とその翌日)にプレイした範囲の解決篇を記しておきたいと思います。
 27日は、まず西日暮里メトロ千代田線に乗り換え、乃木坂国立新美術館を目指しました。仕事にかまけて昔の夢を見失ってしまったキャリアウーマンが主人公の、第二のストーリーにかかわるミュージアムです。
 どうせ千代田線に乗ったのだからということで、スタンプ設置駅である二重橋前霞ヶ関でも下車しました。ふたつとも第二のストーリーと関係したスタンプで、これでスタンプは全部となります。
 第二のストーリーで訪ねた東京都美術館写真美術館の謎を解いて出てきたキーワードにより、「空に透かし」「花びら」「読め」という指示が得られました。これらの文字は一見バラバラに並べられていましたが、眺めているとわりと簡単に読み取れるのでした。たぶん、国立新美術館の謎を解けば、読みかたの指示が出てくるのでしょうが、特に必要ないくらいでした。
 ふたつのスタンプを捺すと、予想どおり、煉瓦のアーチの前に花びらが舞っている絵柄が出てきました。そのページを透かして見ると、裏のページの、文字が散らばっているスペースの中の、鏡文字になっていた文字が花びらに重なって読めました。「人生の夢」という文字で、これが第二のストーリーの「答え」となります。
 霞ヶ関駅のスタンプが千代田線からは遠く、丸ノ内線日比谷線の乗り場に近かったため、日比谷線に乗り換えて六本木に行き、そこから国立新美術館まで歩いたことは「挑戦記」のほうに記しました。そして、この日が火曜日で、新美術館の休館日であり、従って中に入れなかったことも記しました。何をやってるんだか。
 第二のストーリーの謎解きのためには、もはや新美術館を訪れる必要もなくなったみたいなものですが、やはり解き残しは気分が悪いので、翌日、メトロの24時間パスが有効なうちに、再訪することにして、乃木坂からまた千代田線に乗りました。

 大手町東西線に乗り換え、次は竹橋国立近代美術館です。消息を絶った親友との再会を望んでいる男が主人公の、第一のストーリーにかかわるミュージアムです。
 ここの第1問は、いろいろな図形が散らばっている絵の、×印に相当する場所を特定するという問題でした。少し考えると、この絵は近代美術館の前庭の模式図であることがわかります。×印のところにあったのは、イサム・ノグチ作の「門」という彫刻作品でした。
 この「門」の制作年(1969年)の数字を使い、与えられた計算式にあてはめると、「7」という答えが得られます。この「7」が次の第2問のカギとなります。問題文の空白のところに7を代入すると、近代美術館の館内のどこへ行ってどの絵を観るべきかということが判明するわけです。
 指示に従い、4階の第1室へ行き、5人の女性が描かれた絵を探します。
 該当する絵は、藤田嗣治レオナール・フジタ)の「五人の裸婦」でした。この裸婦たちは、人間の五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を象徴しているらしく、そのうち「左から2番目」の女性が何を表しているか、というのが第2問のメイン謎でした。
 絵そのものは、必ずしもその表す感覚がダイレクトにわかるようにはなっていませんでしたが、添えられた説明文により、「触覚」「味覚」「嗅覚」については、どの女性がそれを表しているのかわかりました。あと「視覚」と「聴覚」のどちらがどちらかということになりますが、これは雰囲気でだいたいわかります。左から2番目の女性は、「聴覚」に相当すると思われました。
 これが近代美術館の答えであり、webサイトに送信すると、「左から縦」という言葉が返されました。第一のストーリーのスタンプ絵は、いくつかの窓にアルファベットが書かれている病院の絵です。いちばん左の窓の1階のところに「S」とあり、その隣の3階には「U」とあります。たぶんこれをS、U……の順に解読することになるのでしょう。

 続いて江戸東京博物館です。最寄り駅の両国には東京メトロの路線が通っていないので、やむを得ず東西線の茅場町で日比谷線に乗り換え、秋葉原で下りてJR総武線の電車にひと駅乗りました。
 ここは第一のストーリーにかかわる謎が設置されていますが、実はその第1問は、博物館に行かなくとも解ける問題でした。
 乗り物……かご→○○○○○○→○○○○○
 住居……○○○○ながや→○○○
 灯り……あんどん→○○○○○○→でんとう
 という問題があり、まずはこの丸の中に文字を入れます。そして、入れた文字を、その下にある文字盤の中で塗りつぶしてゆくと、あるコードナンバーが浮かび上がります。そしてその塗った文字を除いて残りの文字を読むと、第2問のための指示になる……という仕掛けでした。
 文字を埋める段階に関しては、乗り物なり住居なり灯りなりが、時代によってどのように変化したかを答えれば良いわけで、特に江戸東京博物館の展示を観なくとも、多少の知識があれば答えは出ます。またちょっと迷う場合でも、文字盤にはその答えがタテまたはヨコに一直線に並んでいるので、簡単に見当がつきます。乗り物は駕籠から人力車、自動車と変化しましたし、灯りは行灯から石油ランプ、そして電灯ということでしょう。住居だけはちょっと考えますが、棟割り長屋→団地、とじきにわかります。
 それらの答えを文字盤で塗りつぶすと、「T10」という文字になります。これは江戸博の区画ナンバーで、東京の部の第10コーナーを意味します。そして、残りの文字を読むと、「流行した物のがらすの中の最も古い地下の地図」という文章になります。
 実際にT10のところへ行くと、1960年代くらいからの「はやりもの」の数々がガラスケースの中に展示されていました。その中に、時代別の地下鉄路線図も含まれており、いちばん古いものは、中野から工事が進められた東西線がようやく九段下に到達した頃でした。
 この地下鉄路線図で、どれかの駅名の何文字目かを読めというのが第2問の内容でした。最初はオレンジ色の路線の4つめですので、銀座線渋谷から4駅めということになります。つまり青山一丁目です。そこに「7/10」と書いてあるので、東京都美術館の第2問と同じ解読方法を適用します。分母は「10文字」を表しているので、銀座線のもう片方の終点・浅草から4駅めである上野ではないことがわかります。「あおやまいっちょうめ」の7文字目、「ち」がこの問題の答えです。
 同じように、日比谷線の北千住から8駅め(小伝馬町)の1文字目「こ」、東西線の中野から5駅め(九段下)の1文字目「く」が導き出され、結局江戸博での答えは「ちこく」となりました。これをwebサイトに送信すると、「がく」という文字が返されました。コースクリア謎の欄にそれを代入すると、「GK=がく」となりました。このアルファベットは、第一のストーリーのスタンプ絵、つまり病院の絵の窓に書かれていたアルファベットに違いありません。窓にGと書かれているところは「が」、Kと書かれているところは「く」と読め、ということです。よく見ると、Gは5階建てのうちいちばん上の5階、Kは3階に書かれています。とすると、階数が母音を表すのではないかと推測されるのでした。

 ふたたび総武線電車に乗り、錦糸町半蔵門線に乗り換えます。清澄白河で下り、現代美術館に向かいます。去年は改修中とかで、ミステリーラリーには参加していなかったので、このイベントで行くのははじめてです。現代美術館にはずいぶん前に行った記憶があるのですが、記憶にあるよりはるかに宏大な敷地と建物でびっくりしました。建物は改修したからということで納得できるにしても、敷地がそんなに変わったはずもありません。
 第1問は、パークサイドゲートと称する裏門を入ったところのオブジェが題材になっていました。アンソニー・キャロ「発見の塔」という大きなオブジェで、時間を決めて登ることもできるそうです。題材と言っても、そのオブジェ自体ではなく、作品プレートが問題になっていました。

  Anthony Caro
  Tower of Discovery
  1991
  Painted steal

 と書かれたプレートがちかくの地面にあり、冊子にはこのプレートの文字数と同じ数の黒マスが並んだスペースがありました。当然、それぞれのマスにこのプレートの文字が対応するわけです。
 黒マスはところどころ丸数字になっており、そこの文字を拾って、その先の指示を解読します。
 建物に入ります。ぎりぎり最終入場時刻直前というタイミングでした。入ってしまえば、あと30分は滞在していられます。
 指示の最初は、プレゼント包装をした箱のイラストに、「を正面にして」と字が添えられ、そのあとに丸数字が並んでいます。丸数字に対応する文字を入れると、Right Downとなりました。プレゼント包装は、どうやらグッズショップを表しているようでした。グッズショップを正面に見ると、その右のほうに下り階段があります。
 階段を下りると、図書室になっていました。2番目の指示は、本棚のイラストの下にまた「を正面にして」と書かれ、丸数字から導かれる言葉はleftです。
 左に進むと、食堂がありました。3番目の指示は、フォークとナイフのイラスト、そしてまたRightとなっていました。
 食堂を正面に見て右側、というのが第1問の最終結論になります。第2問は、その場所にある3つの箱を見て、そこから文字を拾うという問題でした。
 ところが、食堂を正面に見て右側にある箱というのは、傘立てとかそんなものばかりで、いくら眺めても文字など思いつきません。マダムも見当がつかないようで、
 「なに? ここ、違うんじゃないの?」
 と不機嫌に叫びました。そろそろ疲れてきてもいたのでしょう。
 しばらく考えて、右側にあったドアを開けてみました。そこを開けて良いものかどうかもわからなかったのですが、そうでもしないと進みそうにありません。
 思わず顔がゆるみました。そこには3つのゴミ箱が並んでいたのです。しかもゴミ箱には、「可燃物 Combustibles」「不燃物 Non-combustibles」のように、日本語と英語で分別が書かれていました。拾うのはアルファベットだったので、これでビンゴでしょう。指示に従って拾ってみると、「music」となりました。現代美術館の答えをゲットです。
 この答えを送信すると、返ってきたのは「いね」でした。これも第一ストーリーがらみですので、江戸東京博物館で得た「がく」と同じ要領で、「IN=いね」と代入されます。スタンプ絵で、Nは確かに2階、つまり上から4番目の窓にありました。Iのほうは、ア行に関してはそのまま読めば良いようです。
 これに近代美術館で得た「左から縦」という解読法をあてはめると、1階のS、3階のU、5階のS……のような順番に読むことになります。結果は、「そうさくねがい」でした。答えを書く欄は4文字分でしたので、漢字で「捜索願い」とすれば良いわけです。
 この「捜索願い」を送信し、第一のストーリーのクリアキーワードを貰います。「再び紡がれし絆」というものでした。
 これで国立新美術館以外、すべてのミュージアムと駅を訪ねました。休館だった新美術館には翌朝、24時間パスが有効なうちに足を運ぶことにして、27日の行動を終えました。

 新美術館にこそ行っていないものの、3つのクリアキーワードはすべて入手したわけで、最終問題に進むことが可能になりました。このままパーフェクトクリアができてしまうのではないかと思って、帰宅してから試してみました。「再び紡がれし絆」「輝く真実の夢」「すれ違いの先の愛」の3つのクリアキーワードを送信すると、終章が開始されます。
 3つのストーリーは、それぞれ解決を見ています。第一の、旧友と会いたがっていた男は、記憶を失っていた旧友に無事めぐりあいました。第二の、夢を諦めていたキャリアウーマンは、芸術の道を志して不和になっていた妹と和解します。第三の、恋していた先輩に突然去られた若者も、誤解がとけてその先輩とつきあうことになり、一人前のリア充となりました。
 実は第二のキャリアウーマンの同僚が、第三の若者の姉であり、第一の男にも接触します。彼女が終章の語り手であり、不思議なギャラリーの管理人だったのでした。
 かつてそのギャラリーの持ち主であった老画家と黒猫との関わり合いが語られ、そして最終問題が示されました。

 ──最後の手かがりは、女性画家が導く。先生が猫に贈ったものだけを通れ。

 問題文はこれだけです。
 一見とりとめがないようですが、今回のミステリーラリーで「女性画家」が問題になったのは、国立西洋美術館マリー・ガブリエルだけです。文字とイラストがちりばめられた迷路で、彼女の職業(画家)に関係するイラストだけ拾って迷路を通るという問題でした。
 この迷路のイラストには、終章の文中にあった、老画家が猫に贈ったという「首輪」「ミルク」そしてガブリエルと共通する「キャンバス」(あるいはイーゼル)も描かれていました。つまり、そちらのイラストを通るように迷路を解き直せということのようです。
 やってみると、
 「P九と七の点線の中よまないもじひらカナ英の順よめ」
 という文章が出てきました。
 冊子の7ページには、東京都美術館で解いた問題があります。前庭に展示されたオブジェのタイトルなどがカラフルなローマ字で記されており、その中から緑とピンクの字を除いて読めばカギになるというものでした。で、今度は「よまないもじ」、つまり謎を解くときに「読まなかった文字」、言い換えれば緑とピンクの文字だけ読めば良いわけです。読んでみると、「TSUKURIP11MIRO」となりました。「作り、P11見ろ」です。「ひらカナ英の順」とありますので、これが文章の最後になるのでしょう。
 この前に来る文字列が、冊子の9ページにあるはずです。
 そこまでわかって、私は思わず感嘆の声を上げました。
 9ページの問題とは、手をつけていない国立新美術館の問題だったのです。しかも、片方はひらがなが散らばっており、もう片方にはカタカナが散らばっているではありませんか。
 新美術館の謎を解かないと、これらの文字の中からどれが使われるのかわかりません。言い換えるなら、「どれが使われないか」もわからないわけです。やはり、新美術館に赴かずにパーフェクトクリアすることは不可能であるように作られていたのでした。今回の謎を制作したタカラッシュ!社は、すでに解いたと思った問題を再利用して別の問題に使うという芸当がうまいのですが、ここでつくづく思い知らされました。

 やられた、という気分を持ったまま、28日の朝、再び乃木坂へ。国立新美術館で最後の謎解きです。
 第1問は、新美術館の宏大なロビーで目につくもののシルエットからある場所を割り出すというのが第一段階でした。この答えは「玄関」なのですが、そこで指示に従い上を見上げると、赤色の輪っかが積み上げられたような天井になっていました。
 文字盤のカタカナは、地下鉄のラインマークのような色とりどりの円に囲われていましたが、その中から赤い円の文字だけ読めば良いのでした。出てきた言葉は「テクテクマップ」。これを入手しろというミッションです。
 てくてくマップというのは、新美術館の案内図のようなもので、置いてある場所も図示されていました。
 第2問は、そのてくてくマップを見て答えます。数字と、その対応する設備のイラストを線で結ぶと、散らばったひらがなのいくつかの上を通過します。答えは「ゆうぐれ」です。
 「ゆうぐれ」を送信すると、思ったとおり、第二のストーリーで得られていた文字列を解読するための矢印が返されてきましたが、そんなものはもはや不要です。重要なのは、ふたつの文字盤で、たったいま使わなかった文字のほうです。

 「ゆうぐれ」を導き出したひらがなの文字盤で、それ以外の文字を拾うと、「かぎのさきと」となりました。また、「テクテクマップ」を導き出したカタカナの文字盤で同様に拾ってみると、「オナジマークヨンショク」と出てきました。

 「かぎのさきとオナジマークヨンショクTSUKURIP11MIRO」
 「鍵の先と同じマーク、四色作り、P11見ろ」……

 鍵のイラストは、冊子の7ページにありました。その鍵の先にあるのは、ミュージアムのチケットらしきもの。そのチケットには、猫の足跡が刻印されています。
 小さな猫の足跡は、冊子のページの下のほうにたくさん描かれていました。ほとんどは黒い足跡ですが、ときどき色がついているものがあります。しかし、指の部分と肉球の部分が離れています。要するに、同じ色で指と肉球を揃えて足跡を作るように、冊子のページを折り曲げる必要があります。
 来た来た、と思いました。いままで「鉄道探偵」シリーズを3回プレイして、タカラッシュ!社なら最後に必ずこういう折り紙問題を設置するだろうと思っていました。
 どのように折ればうまいこと足跡が作れるか、いろいろ試行錯誤しましたが、なんとか黄色・青・紫・緑の指と肉球を揃えました。その結果、各ストーリーのスタンプ絵の「タイトル」の文字がうまいこと並び替えられ、「先生の願い」という言葉が浮かび上がりました。第三ストーリーの「先輩がみた絵画」から「先」の字が、第二ストーリーの「人生の夢」から「生の」が、第一ストーリーの「捜索願い」から「願い」が、一列に並んだのです。
 「先生の願い」という言葉を送信すると、最終問題クリアキーワードが送られてきました。

 「共に歩みゆく幸せ」

 ということで、パーフェクトクリアです。クリアすると賞品を申し込めますが、配布数も少ないし、まず当たる見込みは無いでしょう。しかし、賞品などはまあ余計なことで、楽しい時間を過ごすことができたのを喜びたいと思います。

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Pague

お疲れ様でした。
また「地下謎」も宜しくお願いします(^.^)(-.-)(__)
by Pague (2019-09-17 21:26) 

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