病後報告と演奏会ご案内 [お知らせ]
大騒ぎであった腸炎は幸い、おおむねおさまってきました。ご心配くださったかたがた、どうもありがとうございます。
24日のエントリーを書いてから、いちどだけ水様便が出ましたが、その後は順調に固まり、ほぼ通常の様子に復したようです。尾籠な話題ですみません。
ただ、食べるものにはまだ少々気をつけています。というか、揚げ物などはあまり食べる気になれません。
私だけでなく、私の前に不調だったマダムも同様で、そのためか最近は妙に健康的な食事を続けています。
マダムの場合は、腸炎が終わったあとでも、食事後に胃液がこみあげるような症状が何日かありました。本人は「逆流性食道炎」だと騒いでいましたが、腸だけでなく胃もやられていたのかもしれません。ここ数日はあまり騒がなくなりましたので、彼女もおおむね治ったのでしょう。
お医者の診立てが、マダムと私とで違ったということもあり、別の病気ではないかという疑いもありました。そうすると、マダムにはまだ免疫ができていないはずなので、私の腸炎がまた伝染るのではあるまいかと心配したりもしました。しかし、やはり同じ病気であったか、あるいは感染予防がうまく行ったか、ぶり返す気配はなさそうです。まずはめでたしめでたしでした。
さて、回復してみると、もう今年も残りわずかです。年末の忙しい時に倒れてしまったのは残念な話で、まだやるべきことがいくつも残っています。はたして年内に片づけられるかどうか、微妙なところです。
そんなわけで、日誌を長々書いている余裕もあまり無いのですが、2件ほどお知らせだけしておきたいと思います。
来年のことですけれども、もう鬼は笑わないでしょう。年明け早々の話です。
1月の最初の日曜日である5日と、次の日曜日である12日、関西方面で私のからんだ演奏会がおこなわれます。そちら在住のかたがた、お時間がございましたらぜひお越しください……というのが今日の連絡事項です。
まず1月5日ですが、兵庫県立芸術文化センターにおいて、ザ・タロー・シンガーズの新春コンサートが開催されます。この中に、今年パナムジカから刊行した『霧と話した~中田喜直作品集』の出版記念演奏のコーナーがあります。
もともと中田喜直作品の合唱編曲は、ザ・タロー・シンガーズの指揮者である里井宏次さんからの委嘱でおこなったものでした。同時に編曲~初演した中村八大作品のほうは、カワイ出版からわりとすぐに『夢で逢いましょう』の表題で出版されましたが、中田作品は
──絶対に無理だ。
という業界の都市伝説があり、手を出そうとはしませんでした。中田先生はとうに亡くなられましたが、その作品を管理する事務所がちゃんとあり、余人の合唱編曲本など刊行することは決して許可しないだろうと言われていたのです。
しかし、楽譜出版業に入ったばかりのパナムジカは、蛮勇を振るい、ダメモトで中田事務所に突撃したのでした。すると、びっくりするほどのあっけなさで、許可が下りたというわけでした。都市伝説は、本当にただの都市伝説に過ぎなかったのでした。
それで上梓したのが『霧と話した』です。1曲だけ、「夏の思い出」を書き下ろしで編曲してあります。ザ・タロー・シンガーズで初演した際は、「夏の思い出」は別の人が編曲していたのです。
ザ・タロー・シンガーズはプロの合唱団ですので、編曲も少々難しめになっており、はたして本がどのくらい売れているのかわかりません。「霧と話した」と私の名前とで検索をかけてみたところ、いくつかの合唱団で演奏を予定しているらしいことがわかりましたが、たぶん全曲を通して演奏されるのは今度がはじめてではないかと思います。
5日は、私も足を運ぶ予定です。実は里井先生からメールが来て、都合が良ければ来聴して舞台コメントを貰えまいかという打診を受けました。ところが、そのメールには場所が「芸文」としか書いておらず、私は池袋の芸術劇場か上野の文化会館か、そのあたりのことかと早とちりして、わりと気軽に「伺います」と返事をしてしまったのでした。あとになって急に心配になって確認してみると、なんと西宮の兵庫県立芸術文化センターのことであったとわかった次第。地元では「芸文」で通じるのでしょうが、えらいことになってしまいました(笑)。
しかし、ほかならぬ初演団体が出版記念演奏をやってくれるのですから、やはり顔を出すのが筋というものでしょう。本当に年明け早々ですが、行ってこようと思います。
開演は14時、開場は13時15分、KOBELCO大ホールでの開催です。詳しくはザ・タロー・シンガーズのホームページをご覧ください。
1月12日は、近畿大学グリークラブの定期演奏会があり、そこで私のオリジナル男声合唱組曲『きょう、いきる ちから。』の全曲初演がおこなわれます。全4曲あるうち、「笑いとばせ」「くりかえす」の2曲は去年の合唱コンクールで、もう1曲「いいじゃん」は今年1月の定期演奏会で初演されていますが、それがようやく、最後の1曲(順番は3曲めですが)「ぼくの真実」を仕上げて全曲初演ということになった次第です。
去年の暮れ、定期演奏会の前の練習に招かれて大阪へ行きましたが、演奏会自体は、板橋のファミリー音楽会に重なってしまったため、聴きに行くことができませんでした。練習に顔を出した時、指揮者の根津昌彦さんは
「必ず近いうちに全曲初演します」
と宣言し、私は
「全曲初演の際には必ず聴きに行きます」
と宣言してしまっていたので、今度は行かないわけにゆきません。幸い、来年のファミリー音楽会は、ホールの都合で2月となり、1月の日曜日はわりと空けやすかったのでした。
場所は大阪府立男女共同参画・青少年センターという長い名前の施設ですが、長すぎるのでドーンセンターという愛称があるようです。
私のはじめて書いた男声合唱組曲(単発の男声合唱曲はありますが)であり、また「元気の出るような曲」という要望に応えた作品でもありますので、聴きに行くのはとても楽しみです。
開演時刻は17時、開場は16時半、こちらは入場無料です。お近くのかたがた、ぜひお越しください。近大グリーのホームページのようなものは無いようで、情報発信は主にツイッターでおこなっているようです。
そんなわけで、関西の演奏会をふたつお知らせしましたが、私は1週間の間をあけて関西方面へ出向くはめになったわけです。
私の性癖として、そんなことならいっそのことずっと行きっぱなしにしていたいくらいですし、若い頃ならそうしたかもしれませんが、さすがにそのあいだの週もいろんな用事を抱えていて、そうもゆきません。5日は本当にとんぼ返りになる目算です。
12日のほうは、翌日が成人の日で休みのせいか、マダムも一緒に行きたいと言っています。1泊か2泊してくる可能性はあります。
なんだか売れっ子作曲家みたいですね(笑)。もっといろんなところから呼んで貰えないかなあ。
コメント 0