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「日々是修行」作曲家ハイドン [ひとびと]

 ハイドンのピアノソナタをひとわたり弾くということは、これまで何度かやっているのですが、それなりに毎回違った発見があって、なかなか面白かったりします。もちろん、人前で弾くわけではなく、自分個人の娯しみですが。
 使っている楽譜は音楽之友社から出ているウイーン原典版という本で、なるべく自筆譜や初版本に基づいて編集されています。校訂者の意見はページ下の註釈で示され、それで足りない部分は附録として巻末に記載されています。ハイドンの若い頃、1750年代くらいだと、まだ統一された記譜法が確立されておらず、装飾音の表記とか、ダイナミクス、アーティキュレーションなども、現在に較べてきわめて不充分な記載でしかありませんでした。さすがに1790年代くらいまで下ると、記載もかなり詳細になってきますが、そういう移り変わりが見て取れる点、やはり原典版は便利なのでした。
 当然ながら、初期作品はフォルテとかピアノなどの記号、あるいはスラーなどが欠けたものが多いわけで、それをどう補って弾くかは演奏者に委ねられることになります。当時の演奏スタイルをどのように解釈するか、あるいは自分自身の感覚の赴くままにフレージングなどをつけてゆくか、そんな自由もあって、作曲者の事細かな書き込みを読み解かなければならない近現代の作品を弾くのとは違った愉しみかたができるのでした。

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マイナンバーカードの取得 [日録]

 マイナンバーカードというのを、ようやく入手しました。
 通知カードというのはずいぶん前に送られてきていたと思います。この通知カードと顔写真があればすぐに申請できたのに、まったく動かないまま何年も過ぎてしまいました。そのあいだ、マイナンバーカードの提示を求められる機会が無かったわけでもないのですが、
 「まだ取ってなければ通知カードでも結構です」
 というケースがほとんどで、どうしても取らなければというモティベーションをあまり感じなかったというのが正直なところです。
 しかし去年に至って、急に申請の案内が送られてくることが増えました。
 健康保険証として使えることにもなりましたし、マイナポイントというのも喧伝されはじめました。登録すると最大2万ポイントがゲットできるというのです。これはキャッシュレス決済に限るとはいえ2万円と同じことですから、やはりそろそろ申請したほうが良いのではないかと家で話し合い、あまり気に入った顔写真が無いからと二の足を踏んでいたマダムもようやくその気になりました。
 申請もweb上でできることになったので、去年の12月はじめごろに、ようやく重い腰を上げて申請してみたのでした。

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「二部合唱」という可能性。 [お仕事]

 去年から今年はじめにかけて、少し風変わりな編曲仕事をしていました。
 「女声(同声)二部合唱」という編成で、それ自体は別に珍しくもないのですが、「無伴奏」というところがミソです。無伴奏女声二部合唱で、いちおう単なるエチュード的なものではなく、人前で演奏しておかしくないアレンジとなると、伴奏つきのものに較べて、急に編曲の難易度が高くなります。

 もともとは、マダムが入っていた女声合唱団のために書いたものが発端です。
 マダムは現在Chorus STの団員でもありますが、出身大学の同窓会で組まれていた女声合唱団にも入っていました。自主演奏会を開いたりコンクールに出たりするほどには活動的でなく、地域の合唱祭や、同窓会主催の演奏会があるときに出演するくらいなものだったようですが、いちおう月1~2回くらいなペースで練習していました。
 同窓会合唱団ですから、新しい卒業生などがどんどん参加してくるかと思えばそうでもなく、何年経ってもマダムが最年少でした。つまり年月を重ねるにしたがって年齢層が上がってしまったわけでもあり、それぞれに家庭の事情などもあってコロナ禍以前から人数も減っていたようです。それがコロナ禍に突入して練習も中止のことが多くなり、しばらく前にとうとう解団となってしまったのでした。

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中国の人口 [世の中]

 中国の人口が久しぶりに減ったというので、新聞やテレビで話題になっていました。
 中国が世界一の人口を抱える国であることは、もう長いこと常識になっていました。私の子供の頃はもちろんそうでしたし、近年もその地位はゆるぎませんでした。14億と言われるとてつもない人口で、かつては「地球人の4人にひとりは中国人である」と言われたものです。いまはほかの国の人口もだいぶ増えて、この比率は変わってきているでしょうが、まだ「地球人の6人にひとり」よりは多いのではないでしょうか。
 戦前には4億と言われていたものですが、その後「大躍進政策」「文化大革命」で大量の餓死者や刑死者を出しながら、よくもまあ増えたものです。まあ、チベットウイグルなど、本来「中国」とは呼べないような地域まで無理矢理に領土化したせいもあったかもしれませんが。
 さすがに上層部も人口の急増に危機感を覚えたらしく、「ひとりっ子政策」というのがかなり長いこと執られていました。子供がひとりしか居ない夫婦を露骨に優遇したのです。結果、兄弟姉妹の居ない子供が多くなり、当然ながら子供は甘やかされて育つようになりました。わがままいっぱいでこらえ性も聞き分けも無い連中は「小皇帝」などと呼ばれています。

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「7つの奇妙な足跡」解決篇(2) [趣味]

 昨年11月28日にプレイした鉄道謎解きイベントFUN!TOKYO! 山手線謎めぐり2022 7つの奇妙な足跡」の解決篇、続きです。
 原宿・飯田橋・日暮里・新橋で謎解きを進め、次は大崎駅着14時03分。実は新橋でそろそろ空腹だったのですが、そのまま突き進みます。
 謎Mは改札内の問題です。実はこれも、大まかな部分は事前に解けます。大崎に乗り入れている「山手線」「湘南新宿ライン」「相鉄線」「埼京線」のラインコードをリストから選び、それぞれ割り振られている言葉をつなげて読むというのでした。ラインコードはそれぞれ「JY」「JS」「SO」「JA」です。埼京線のラインコードがJAなのは、赤羽線を母体としているからでしょう。いや、現在でも正式路線名は池袋赤羽を結ぶ赤羽線なのであって、大崎~池袋は山手線の別線、赤羽~大宮東北本線の別線、大宮~川越川越線です。埼京線というのはいわばニックネームで、京浜東北線と同様なのでした。
 さて、それらのラインコードに添えられた言葉を読むと、「くすりSTATIONにある救急箱のアイコンを作れ」となります。くすりSTATIONというのはすぐにわかりました。で、救急箱のアイコンは、小冊子のそのページの下端に「持ち手」の絵がいくつか並んでおり、クリアファイルには緑十字の絵があるので、重ねてみると救急箱の絵になります。ただ、どの持ち手が正しいのかは行ってみないとわからないわけですが、実は正しい持ち手のところに重ねると、右側に「スベリダイ」という文字が現れます。正しくない持ち手だと、意味のある文字は現れません。だから事前に解けるわけです。私なら、ほかの持ち手のところに重ねても意味のある文字が出てくるようにしておいて、正解は現地に赴かないとわからないようにしたいところです。

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「7つの奇妙な足跡」解決篇(1) [趣味]

 去年の11月28日プレイした謎解きイベント「FUN!TOKYO! 山手線謎めぐり2022 7つの奇妙な足跡」のイベント期間が、この1月15日で終了しましたので、解決篇を書いておこうと思います。
 「6枚の写真に隠された秘密」「不思議な蝶の願いごと」と続いた山手線謎解きイベントの第3弾ですが、それまでのNAZO×NAZO劇団ではなく、よだかのレコードという会社が制作していました。あまり耳馴れないところで、これまでに見られない趣向があるのではないかとワクワクしました。
 確かにあれこれと新趣向があり、中には「えーっ」と言いたくなる点もあったりしました。しかしまあ、最初から記していくことにしましょう。
 私はプレイ日のかなり前に、謎解きキットを入手していました。池袋に行ったときに、西口のNEWDAYSで購入したのです。実はこの店舗、最初の「6枚の写真」のときにさんざん探し回ったところでした。池袋駅のNEWDAYSで売っているのがそこの店舗だけだったのですが、容易に見つからなかったのです。東武の乗り場よりも外側にあったというのが盲点でした。今回はほかの駅のNEWDAYSでも良かったのですが、その因縁があったので、あえてその店舗で買ったのでした。

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「メリー・ウィドウ」公演 [日録]

 例年だったら板橋ファミリー音楽会が開催される頃合いなのですが、今年はやらないことになりました。その代わり、オペレッタ「メリー・ウィドウ」を上演することになったのでした。
 去年、4月~9月くらいまでのあいだ、改装工事のため、いつも会場にしている板橋区立文化会館が使えなかったことが関係していることは確かなのですが、ファミリー音楽会をやめてオペレッタ公演にしたいきさつがどうも思い出せません。いつも6月ごろにやっているオペラ公演が去年は流れてしまったのでそうなったのだったか、オペラ公演に付随してやっている「いたばし区民参加プロジェクト」を続けるためにやらざるを得なかったのだったか。「メリー・ウィドウ」案を出したのはどうも私だったような気もするのですが、そのあたり、ずいぶん前のことでもあって記憶があいまいです。
 ともあれ、その「メリー・ウィドウ」本番がありました。この演目は、14年前の2009年にいちど上演したことがあります。板橋のオペラ公演では、複数回上演している演目もいくつかあるのですが、14年ぶりというのはかなり間があいたほうではないかと思います。

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「鉄道と美術の150年」展を観る [日録]

 1月2日に、隅田川七福神めぐりのあと行く予定だった東京ステーションギャラリーに、一週間遅れで行ってきました。2日にはとうきょうスカイツリーへ行ってしまったため、ステーションギャラリーに寄る時間が無くなってしまったのでした。
 スカイツリーに行ったのはマダムの両親につきあってのことでしたが、そのマダムの両親から、JR東日本の株主優待券というのを貰っていました。これを使うと入場料が半額になります。ありがたい話で、スカイツリーにつきあうくらい易いことであったとも思えます。
 さて、ステーションギャラリーで開催していたのは、「鉄道と美術の150年」という展覧会でした。もちろん、去年(2022年)が、日本の鉄道開業150周年であったことに関連しての催しです。もうひとつ、それまでの「書画」という言いかたに代わって「美術」という言葉が使われはじめてからもやはり150年であったそうです。いくぶんこじつけっぽい気もしますが、それで「鉄道と美術」という関連に焦点を当て、さまざまな絵画や写真を集めてみたというのが今回の趣旨だったのでした。JRの電車の車内でも盛んに広告されていて、マダムがぜひ観に行きたいと希望していたのです。私も異存は無く、同行することにしました。もっとも会期が今日(1月9日)までで、つまり今日が最終日です。休日でもあるし、えらく混むのではないかと心配しました。

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通信販売の現在と未来 [世の中]

 昨年末、通信販売でけっこう大きな買い物を3つもしてしまいました。
 羽毛布団と、電子オーブンレンジと、高圧洗浄機です。
 羽毛布団は、結婚してすぐの冬に、近くにあったダイエーが店じまいするので安くなっていたのを買って使っていたのですが、カバーをかけていなかったのがいけなかったのだと思いますけれども、10年を過ぎたころから破れ目ができてきて、そこから羽毛がはみ出してきました。別の布を当てる、テープを貼るなどの、文字どおりの弥縫策を講じたものの、年々羽毛が舞うようになり、15年めでとうとう使用を中止しました。16年めにあたる昨シーズンは、私がコロナにやられたりもしたのに、なんと羽毛布団無しで乗り切りました。
 今シーズンになって、やっぱり欲しいということになり、マダムがジャパネットたかたのサイトで手頃なのを発見しました。見てみると確かに手の届きそうな値段です。私は独身時代に悪質な羽毛布団業者にひっかかったことがあり、合計すると70万円近く巻き上げられて、どうも羽毛布団には不信の念を抱いているのですが、これなら後日の余計な徴収も無さそうだし、思いきって購入することにしました。
 それまでも、新しい布団を買おうと思ったことはあるのですけれども、うちのはダブルサイズということもあって、どこで見てもちょっと躊躇するような価格だったのです。通販だとずいぶん安くできるのだなと感心しました。

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年末年始 [日録]

 皆様、あけましておめでとうございます。
 コロナ禍は一向に終熄しないし、ロシアウクライナに侵攻したまま年を越してしまったし、物価が騰る一方で生活も苦しくなりつつあるし、どうにも暗い材料ばかりが多い年明けですが、内向き・うしろ向きになることなく、あとから考えて楽しい日々だったと思えるような毎日を送りたいものです。
 ともあれ、今年もどうかよろしくお願い申し上げます。

 年末は、マダムの懇願により高圧洗浄機というのを購入し、主に水回りなどを掃除しました。マダムは最初の日だけ張り切って、シンク、洗面台、トイレなどをスチームレバーを構えて洗浄していましたが、それで飽きてしまったとは考えたくないところです。翌日は、マダムが留守だったので、私がその高圧洗浄機で浴室を掃除しました。
 ここ数年、大掃除をサボっていたもので、いずれも油汚れなどが累積してひどい有様になっており、高圧洗浄機のブラシがたちまちドロドロに汚れてしまいました。まあ、洗えばもとに戻るのですが、こんな調子では長くはもつまいと考えて、早速アクセサリーの予備を買い足すはめになりました。

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