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「名もなき本の最後の旅路」リプレイ(1) [趣味]

 JR東日本千葉支社が主催した「名もなき本の最後の旅路」という謎解きイベントに参加しました。本日(9月30日)でイベント期間が終わるので、リプレイという形で書いてみたいと思います。
 4月末から開催しており、駅置きのチラシも取得していたのですが、なかなかプレイする日程が組めませんでした。なぜかそのあいだに、「WEST CODE 西武謎道中」「異世界回想鉄道記」といった別の鉄道謎解きをプレイしたりしていました。その理由は、交通費の問題です。
 「西武謎道中」は西武鉄道のイベントであり、このイベントのためのフリー切符が発売されていました。また、「異世界回想鉄道記」は上野松戸エリアと明記されており、乗り降りのたびに運賃を払ってもさほどの額にならないことが予想されました。
 ところが、「名もなき本の最後の旅路」は、エリアが広く、そのエリアを対象としたフリーパスがあるわけでもなく、いちいちSUICAをかざして乗り降りしているとどれほどの運賃が引かれることになるのか、少々心許ないのです。
 今回のイベントは、去年プレイした「蜃気楼列車と追憶のカケラ」と同じシリーズと思われます。探索エリアはほぼ同じでした。「蜃気楼列車」のときは「休日おでかけパス」を使いました。2720円で購入するこのフリー切符が、はたして元が取れるのかどうか、最後までドキドキものでした。結果は、エリアへの往復を含めれば元が取れた、という按配で、今回も元が取れるかどうかはわかりません。

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国葬終了 [世の中]

 昨日(9月27日)の安倍晋三元首相の国葬が、無事開催されて何よりでした。最近雨模様が多かったのに、昨日は天気も悪くなく、良かったと思います。荒天だったりしたら、また天罰だとかなんとか、いろいろ言う手合いがひきもきらなかったでしょう。
 歴代最長の在任期間というだけでも出色の首相でしたが、もちろん長ければ良いというものでもありません。各方面できちんと結果を残した政治家であったこと、特に外交・安全保障のジャンルでは凄腕を発揮し、民主党政権下で最低近くまで落ち込んでいた日本のプレゼンスを、世界に伍するところまで復活させた点だけでも、国葬という扱いにふさわしかったと思います。
 第二期のはじめの頃などは、実にめまぐるしく海外に歴訪して、大半の国のトップと友誼を結びました。トランプ氏やドゥテルテ氏などのアクの強い人物とも、瞬く間に信頼関係を築き上げた手腕は、見事としか言いようがありません。
 劇的と言っても良いほどの悲運の最期をとげたのち、世界各国から弔問の申し出が殺到したのも当然です。各国の大物がやってくるとなると、個別に対応していては、接待の面でも警備の面でもえらい手間になってしまいます。その点でも、国葬という場でまとめて受け容れるのは、良い判断であったと考えます。

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颱風余波の墓参行 [旅日記]

 毎年、夏のあいだか、夏が終わるころに、高尾にある私の父方の祖父母と、前橋にあるマダムの父方の祖父母のお墓参りに行っており、毎回いろいろと趣向を考えていますが、今年は前橋にマダムの両親と同行することになりました。
 5年ほど前、私らは「たんばらラベンダー号」に乗って、碓氷鉄道文化むらに立ち寄ったりして前橋に行き、お墓参りを済ませ、定宿にしているコンフォートホテルに投宿しました。そのとき、マダムの両親も同じ宿に泊まって、翌日義父の運転するクルマで富岡製糸場に連れて行って貰ったりしたのでした。そのころはまだ義父も長距離のドライブが可能だったのですが、さすがに最近はそれが心許なく思える様子になってきたようです。
 それでたぶん、前橋へのお墓参りもそれきりだったのではないかと思いますが、私らが毎年出かけているというので、今年は同行する気になったようです。自分で運転せずに行く方法を試したいと考えたのかもしれません。
 予定をすり合わせると、9月の連休の合間、20日21日が都合が良いようでしたので、その日程で宿をとりました。ただし、コンフォートホテルのユニットバスが狭くて義母のお気に召さなかったらしいので、やはり駅近くの、大浴場のある宿をとってみました。私らはコンフォートホテルに泊まっても、入浴はいつも近くの「天然温泉ゆ~ゆ」に行っていたので、あまり気にしていなかったのでした。

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マダムの石 [日録]

 この前の水曜日(9月14日)、夕方ごろになって、朝から仕事に出ていたマダムが、家の電話にかけてきました。
 最近はマダムとのやりとりはすっかりLINEを介することが多くなり、電話などはよほど緊急のときしか使わなくなりましたが、その緊急の用件であるようです。
 仕事の帰りに、彼女はお気に入りのカフェに立ち寄ってひと休みしていたのですが、そこで急におなかが痛くなり、迎えに来て欲しいとのことでした。
 迎えに来て、と言っても、マダムは自転車で出かけており、私もクルマは持っていないので自転車で行かざるを得ず、結局併走するくらいしか仕方がないのですが、とにかく声にも張りが無くて相当しんどそうでしたので、何はさておき迎えに出ました。カフェまでは家から15分程度のところです。
 マダムは前から左下腹あたりの痛みを訴えることが多く、7年ほど前には神田駅まで呼び出されたことがあります。やはり急な腹痛で、駅の事務室で休ませてもらっているとのことでした。私はちょうどオペラ『セーラ』の初演の稽古中で、板橋に居ましたので、池袋に出て丸の内線に乗り換え、御茶ノ水から中央線にひと駅乗って駆けつけました。たぶんそれが最短ルートであったと思います。マダムを回収し、タクシーを拾って帰宅しました。予想したより運賃が安かったのでおやおやと思いました。

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ぶんげんさんのCD [お仕事]

 去年、愛知ぶんげんさんの求めにより、いくつかの曲をフルート用にアレンジしました。
 15年くらい前の日誌にはちょくちょく登場しているのですが、お忘れのかたもおられると思いますので、いまいちどご紹介しておきます。
 ぶんげんさんは愛知在住のプロのフルーティストです。2003年というからもう19年前、名古屋オフ会を開催したことがありますが、そのときに肝煎り役をやってくれたのが彼でした。
 その頃は、いまでは閉鎖してしまった掲示板「お客様の声」や、チャットルーム「Cafe Blue Phantom」も絶賛稼動中で、それらの書き込みの中から話が盛り上がってオフ会開催、ということになることがよくありました。私も、食事だけのミニオフも何度も開きましたし、それ以外になんらかのイベントを企画するオフ会(私はフルオフと呼んでいました)も主催しました。
 名古屋でのオフ会は、4度目の、そして最後のフルオフとなります。
 それまでは、たとえば地方在住のネット友達が上京するのに合わせて開く、といったケースが多く、開催地はだいたい東京近辺でした。それがなぜ名古屋で開催することになったのかと言うと、その当時なぜか掲示板に書き込んでくれる人に、中京圏在住者が妙に多くなっていたからです。

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女王の崩御 [世の中]

 英国エリザベス2世女王陛下が崩御されたとのことで、またひとつの時代が終わったな、と感慨を催します。
 享年96歳と言いますから、驚くべき長命でした。最近はそのくらいの齢まで生きるお年寄りもたくさん居ますけれども、一国の(コモンウェルス=英連邦を考えれば何ヶ国もの)君主というのは普通の人に較べて格段に忙しく、もちろん責任も重く、最後まで務めを果たし続けたという意味合いにおいては、やはり驚くべき年齢であったと思います。
 即位したのは1952年、25歳のときでしたから、実に在位70年に及びます。昭和天皇の足掛け64年(最初と最後の年が1週間くらいずつなので、正味で言えば62年)というのも特筆すべき長さでしたが、それを軽々と上回りました。英国王としても最長記録です。
 英国は女王の治世が目立つ国で、エリザベス1世の46年というのも、当時としてはかなりの長さです。アン女王は在位期間はさほどでもありませんが、スコットランドイングランドが合併してグレートブリテンとなった最初の国王です。そして19世紀には、ヴィクトリア女王の65年の長い治世がありました。「ヴィクトリア朝の○○」と言えば、英国人でなくとも一定のイメージが浮かぶほどです。英国のいちばん輝かしい時代であったと言えるでしょう。

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1000篇めのご挨拶 [お知らせ]

 ふと気づくと、「営業日誌」をブログ化してから、このエントリーがちょうど1000篇めになるようです。
 2011年東日本大震災のあと、4月から、なんとなく心機一転したい気持ちがあって、少々惰性に流れつつあった「営業日誌」をブログ化しました。それまではホームページビルダーを用いて書いていたわけですが、いちいち起動するのが面倒くさいということもあって、だんだんと更新間隔が空き、ついには月に一度しか書かないなんてことにまでなってしまい、なんとかせねばと思っていたところでもありました。
 幸い、それまで使っていたso-netというプロバイダには、ブログサービスがあって、登録をすれば無料ですぐに使えることになっていました。それまでも、ブログにしたほうが便利かもしれない、と思ったこともあったのですが、なかなか踏ん切りがつきませんでした。
 そこに東日本大震災という大事件が起き──自分にはそんなに被害が無かったとはいえ、それまで経験したことのない、震度5強という大きな揺れを味わい、なおかつ計画停電によって灯りの消えた街を見たりして、何か気持ちを切り替えたいという気分になりました。その一環として、私はブログをはじめてみることにしたのでした。

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「WEST CODE 西武謎道中」解決篇(2) [趣味]

 6月10日にやった鉄道謎解き「WEST CODE 西武謎道中」リプレイの続きです。
 池袋から、練馬ひばりヶ丘東村山田無と、西武鉄道の駅で下りながら謎を解き、【最後の謎】田無神社を訪れました。【最後の謎】と言いつつ、実はここからが後半戦で、【これこそ最後の謎】というのが続くのでした。

【これこそ最後の謎】
 田無神社にあったステッカーから、冊子のブランクに言葉を書き写した結果、このような問題文となりました。

  まず、[>]3[<]と■4■を同時につくれ。
  次に橙色の切符と、2つのパンタグラフを完成させ、パンタグラフ中の文字を読め。

 この種の謎解きで「つくれ」という指示が出た場合は、キットのセットなどがあればそれらを使って何かすることを意味しますし、冊子だけの場合は冊子自体を折り曲げたりすることを意味します。折り紙コーナーのはじまりです。
  冊子のページナンバーを見ると、3ページめは「●3[<]」となっています。この左の黒丸を黒い右向き三角形にするには、黒丸を隠すようにページを折りこんで、「[>]1●」となっている1ページめと重ねれば良いわけです。同様に、4ページめを逆に折りこむと、6ページめと重なって数字の両脇が黒四角となります。

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「WEST CODE 西武謎道中」解決篇(1) [趣味]

 6月10日にやった鉄道謎解き「西武謎道中~消えた若殿と謎の置き手紙」のイベント開催期間が、今日9月4日で終了したので、またリプレイを書いておこうと思います。
 西武鉄道で毎年開催している「WEST CODE」という謎解きイベントシリーズの第4弾です。都営地下鉄&京王電鉄「鉄道探偵」シリーズが昨シーズンは見送られたことを考えると、西武が続けてくれているのはありがたいと思うべきでしょう。まあ鉄道探偵シリーズはすでに開催7回を数え、若干ネタ切れの気配も無いではなかったのですが、昨シーズンの開催時期がオミクロン株の蔓延に重なってしまったことで見送られたというのはほぼ間違いないでしょう。その点「WEST CODE」シリーズは春から夏の開催だけに、コロナウイルスの活動力もやや低下する時期で、見送る必要も無かったわけです。
 また、「WEST CODE」はストーリーそのものはシリーズになっておらず、制作上の「縛り」が少ないのも良かったかもしれません。前回の「タイムトレインの切符」は喧嘩した「親友」との仲を修復するという青春ものっぽいストーリーで、終わってみるとなんとも甘酸っぱい印象が残りましたが、今回は一転して時代劇仕立てです。
 舞台は江戸の西北方にある「イルマ」国。国主の久米川家政(くめがわいえまさ)が高齢となり、そろそろご子息に家督を譲っては、と家臣からも進言され、その気になって息子の正丸(しょうまる)に跡を継がせようとします。ところがその肝心の家督相続の儀の日、正丸は忽然と姿をくらませるのでした。あとには謎めいた置き手紙が残されているのみ。家政は3人の家臣(一助・二格・三平)とともに息子の行方を追うのだが……というのがストーリーの発端となります。

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「カッチーニの」アヴェ・マリア [いろいろ]

 友人から「カッチーニの"アヴェ・マリア"」の編曲を頼まれて、それはすぐさま仕上げられたのですが、タイトルと作曲者クレジットをどうしようかと少し考えてしまいました。
 この曲はいろんなところで演奏されますし、確かテレビコマーシャルのBGMなんかでも使われていたように記憶します。せつなげなメロディーとコードで、シンプルな曲ながら人々に好まれています。
 ただ、この曲には根本的なところで大きな欺瞞があります。この曲はバロック初期の作曲家ジュリオ・カッチーニ(1556-1618)とはなんの関係もないのでした。ウラディーミル・ヴァヴィロフ(1925-1973)というロシアのギタリスト兼作曲家が作曲したものです。
 ヴァヴィロフという人は、なぜか自作を発表するときに、ルネサンス期やバロック期の作曲家の名を騙ることが多かったようです。
 こういうことをされると、過去の作曲家の真作・偽作の判定がややこしくなるので、やめて貰いたいものなのですが、古来、古人の名を騙って作品発表をするという性癖を持った人は少なからず存在しました。有名なところではヴァイオリニスト兼作曲家のクライスラーが居ます。

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