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1000篇めのご挨拶 [お知らせ]

 ふと気づくと、「営業日誌」をブログ化してから、このエントリーがちょうど1000篇めになるようです。
 2011年東日本大震災のあと、4月から、なんとなく心機一転したい気持ちがあって、少々惰性に流れつつあった「営業日誌」をブログ化しました。それまではホームページビルダーを用いて書いていたわけですが、いちいち起動するのが面倒くさいということもあって、だんだんと更新間隔が空き、ついには月に一度しか書かないなんてことにまでなってしまい、なんとかせねばと思っていたところでもありました。
 幸い、それまで使っていたso-netというプロバイダには、ブログサービスがあって、登録をすれば無料ですぐに使えることになっていました。それまでも、ブログにしたほうが便利かもしれない、と思ったこともあったのですが、なかなか踏ん切りがつきませんでした。
 そこに東日本大震災という大事件が起き──自分にはそんなに被害が無かったとはいえ、それまで経験したことのない、震度5強という大きな揺れを味わい、なおかつ計画停電によって灯りの消えた街を見たりして、何か気持ちを切り替えたいという気分になりました。その一環として、私はブログをはじめてみることにしたのでした。
 日誌をブログにしてみると、確かにお手軽に投稿できます。web上で動くエディタも用意されているので、気が向いたときにいつでも書くことができ、これは良いと思いました。
 最初の月(2011年4月)など、新しいオモチャを入手したような気分で、20篇も投稿しています。
 そのペースで投稿を続けていれば、4年あまりで1000篇になるところでしたが、さすがにそうはなりませんでした。その後20篇も投稿できたのは、「追憶の阿房列車」シリーズを一気呵成に書き上げた2017年5月だけです。10篇投稿できた月もそう多くはなく、たいていは6、7篇というのがいいところでした。週に2回更新というのも厳しいようです。

 私は18歳のころから、「MIC's Convenience」で日誌を書きはじめるまで、15年間くらいにわたって、ほぼ毎日、日記をつけていました。「営業日誌」を書くようになって、さすがに同じような内容のものを重複する気にはなれず、日記はやめてしまいましたが、その実績からすれば毎日更新というのも不可能ではなかったかもしれません。
 ただ、まったくのプライベートである日記と、いちおうは読者を想定すべきものであるホームページ上の日誌とでは、やはり書く労力がかなり違うのでした。日記ではものごとが完結していなくてもまったく問題は無いのですけれども、読者を意識した場合、とりあえずの起承転結はつける必要があります。文中に出てくる事柄についても、自分がわかっていれば良い日記であれば書きっ放しで差し支えないのですが、人に読んで貰うためには説明をつけなければならず、その説明のためには事実関係などを確認しておかなければなりません。日誌を書くためにかなりの調べものを要するということが多くなりました。
 こうなると、毎日はもちろん、3、4日にいちど更新するというのも、けっこうな労力となります。一時期は、ブログの形でも月3回くらいになってしまって、これはいかんと反省したこともありました。

 そんなこんなで、1000篇投稿するのに、11年と5か月ほどを要してしまいました。1000篇になったからといって、何をどうするというわけのものでもありませんが、ひとまずの区切りとして、いままでのご愛顧をあらためて御礼申し上げたいと思った次第です。
 私は基本的に、少しずつ流行から遅れるたちであるようで、ブログというものの全盛期はたぶん00年代であったろうと思われます。私がはじめた2011年ころは、少々下火になりつつあったかもしれません。実際のところ、いろいろなことを検索したときに、個人ブログに飛ぶこともよくあるのですが、もうここ5、6年くらいは更新されていないというケースによく行き当たります。2013年ころが最後、というものがけっこうあるのでした。
 いまはSNSがそれに代わっていると言えましょう。SNSはブログより一層手軽であり、短時間で簡単に発信ができます。スマートフォンという形態にもっとも合ったかたちの発信手段でしょう。
 私はスマホを入手以来、身近な人との通信手段としてLINEはやっていますが、ツイッターフェイスブックなどには手を出していません。そういうものに関わり出すと、いま以上に忙しくなりそうな気がするということもありますが、短文を反射的に世の中に向けて発信するという形自体が、どうも苦手に思えてならないのでした。
 様子を見ていると、人の意見に対して、よく考えもせずに否定のコメントを出したり、中のほんの一部の単語に反応して怒り心頭になったり、そんな現象が眼につきます。それでしばしば「炎上」したりするわけですが、いちど深呼吸でもしてちょっと考えてみれば、そんな騒ぎにはならないだろうと思われるようなケースばかりです。
 よく考えずにその場のノリや反射で投稿してしまっては騒ぎになるので、ツイッターのことを「バカ発見器」と呼んでいる向きもあるほどです。
 私はそういうバカになることを好みませんし、そういうバカにいちいち噛みつかれることも好みませんので、SNSにはあまり近づかないほうが無難だと考えています。営業的にはやっておいたほうが良いかも、と思ったこともありますが。
 やはり、自分の中である程度咀嚼して、腑に落ちたことを、ある程度の起承転結をつけて書くブログという形のほうが、私には適っているような気がするのでした。まあ、SNSでの短文のやり取りに馴れた人たちにとっては、「長過ぎる」と言いたくなるかもしれません。しかし私にとっては、これが自分のスタイルだと実感しています。

 私もすでに人生の後半に差しかかって久しくなっています。ホームページをはじめたのは33歳のころで、まだ少壮と言って良い年齢でしたが、以来四半世紀、ずいぶん長いこと続けてきたものだと自分でも驚きます。
 このたび迎えた1000篇めですが、はたして2000篇めがいつになるのか、そもそも2000篇めを迎えることができるのかどうか、わかったものではありません。これまでのようなペースを平均してキープできるかも不明ですが、もし似たようなペースで投稿を続けたとしたら、2000篇めを迎えるころには私も古稀のじじいになっていることでしょう。あるいはずっとペースが落ちてさらに先のことになるか、ブログをそこまで書き続けられるのか、将来のことはなんとも言えませんが、まあ気力の続く限りは日誌の更新も続けてゆきたいと思っています。
 皆様、今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

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