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刑事と警部と探偵と [いろいろ]

 子供の頃から翻訳推理小説を読んできていて、当然ながらそこには警察官がたくさん登場します。シャーロック・ホームズ物に登場した警察官をまとめた文章を書いたことがありますが、下っ端の巡査などを除いても、20人近くになりました。
 彼らは、ほとんどが「警部」ということになっています。いくつもの長短篇に登場するレストレイド警部グレッグスン警部、ある時期に繰り返し出てくるブラッドストリート警部ホプキンス警部などは比較的よく知られていますが、いちどしか出てこない警部もずいぶん居ます。警部でないのは、「海軍条約文書」に出てくるフォーブズ刑事「ソア橋事件」に出てくるコヴェントリー巡査部長くらいでしょうか。
 ホームズ物の初の完訳を成し遂げた延原謙氏が指摘していたことなのですが、実は原作者コナン・ドイルは、最初のころ警察の階級についてよく知らなかったのではないか、とのことでした。というのは、初期の長篇である「緋色の研究」「サインは"4"(四つの署名)」では、レストレイドやグレッグスン、あるいはアセルニー・ジョーンズのことを、Detectiveと書いてあるのだそうです。それで、どうも下っ端らしい無名の警察官がふたりで話しているのを、Inspectorsと記してあるらしい。

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「地下謎への招待状2023」挑戦記 [日録]

 昨夜は帰宅が遅くて日誌が書けなかったのですが、昨日(2月16日)は「地下謎への招待状2023」をプレイしてきました。14日川口の街歩き謎解きをしたばかりというのに、何やら謎解きイベントに魔が差したように思われそうですが、日程としては「地下謎」のほうが先に決まっており、きゅぽらんのほうはマダムの予定が空いたので急遽入れたイベントでした。
 「地下謎」は、テレビコマーシャルまで打つようになって、何十万人が熱狂、などと煽るものだから、一箇所にやたらとプレイヤーが集まったり、謎解きキットが入手できなかったりという騒ぎがそこかしこで起こっているようです。それで去年から、謎解きキットの事前購入制を採るようになりました。
 プレイする日と、キットを受け取る駅を指定してあらかじめ申し込み、代金はクレジット払いとして、当日にその駅に行ってキットを貰うという仕組みです。予約せずにその場で購入することも可能ですが、各駅に割り当てられる個数が限られているため、売り切れていたらご容赦を、ということになっています。
 私も、16日に王子駅で受け取るということで事前購入していました。マダムの14日の予定が空いたとき、「地下謎」をこの日に前倒ししよう、などと提案してきたのでしたが、無理だったわけです。

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「きゅぽらんと秘密の大冒険」挑戦記 [日録]

 高島平の街歩き謎解きが結局プレイできなかった代わりというわけでもないのですが、今日はわが住まいする川口市の謎解きをしてきました。
 川口市のマスコットキャラクターはきゅぽらんと言います。お察しのとおり、かつて川口市を象徴するような存在であった「キューポラ」のキャラです。ただしキューポラとはなんぞやということを、もう知らない人も多くなっているのではないでしょうか。
 若き日の吉永小百合が、その圧倒的な美貌と演技力を発揮した映画「キューポラのある街」は、全国のサユリストを魅了しただけでなく、川口と言えば
 「ああ、『キューポラのある街』の」
 と知らしめたものでありました。関東地方だけでなく、かなり遠くに住んでいる知らない人でも、川口に住んでいるというと、「ああ、あの」とうなづきます。ただしその人に
 「キューポラってなんだか知ってます?」
 と訊くと、あんまり即答できる人はおらず、
 「ええと、あの、煙突のついてるヤツだよね……」
 と口ごもったりするのでした。

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「少女と魔法のジャングル」リベンジ体験記 [日録]

 1月31日に、プレイしてこようと思って果たせなかった板橋区高島平の街歩き謎解きイベントですが、その後、専用アプリが私のスマホにダウンロードできなかった件に関しては判明しました。特設サイトにQ&Aコーナーがあり、そこで問題を解決できなかった人のために、担当者がLINEで答えるということになっており、そこに問い合わせてみたのです。
 するとやっぱり、私のスマホの機種では対応していないことがわかったのでした。Q&Aコーナーの一角にごくごく目立たないリンクがあり、そこから飛ぶと、対応機種の一覧が並べられていたのでした。そこには確かに、私の持っている機種は挙げられていませんでした。iPhoneだとオペレーション・システムにほとんど差が無いのでたいていの機種が対応しているのだそうですが、Androidは機種による差が大きく、対応していないものもけっこうあるのだとか。
 それならそれで、パンフレットに「スマホの機種によっては対応していないものがあります。詳しくはこちらをご覧ください」といった注意書きが、小さい活字であってもQRコード付きで記されているべきでしょう。ねったいかん板橋区立熱帯環境植物館)の対応時間のことも掲載していなかったし、パンフレットに遺漏が多く、作成者を小一時間問い詰めたいような気分です。

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「原作」と「興行」 [いろいろ]

 話題としては少々出遅れた観が無きにしもあらずですが、テレビの連続ドラマをめぐって、原作マンガの作者が亡くなるという騒ぎがあり、ネットでもだいぶ騒がれました。まだ自殺であるという結論は出ていないようですが、遺書のようなものも残されていたというし、状況から見てまず自殺に間違いないでしょう。
 この人の作品は全然読んだことが無いし、ドラマも見ていないので、詳しい話はよくわかりませんが、つまりはドラマ化するにあたって、原作者の意図をまったく曲げたような脚本や演出がされていたというのが主要因なのでしょう。それで制作側にクレームを入れ、終盤数回のシナリオを自分で書くということをしたようです。原作マンガのほうはまだ連載が続いているので、ドラマとしての終わらせかたを原作者サイドとして別に考えるという取り決めをしていたとも言われます。その取り決めがまったく無視されたのかもしれません。
 ここまではまあ、原作付きのドラマや映画などにはよくある話とも言えそうです。ただ、最近は誰も彼もが鬱憤をためこまずに公開できる時代とあって、自分の書いたものを没にされた脚本家が、SNSで原作者の差し出口に不満があるようなことを愚痴ったことからややこしいことになりました。
 これも、詳しい経緯は私にはよくわかっていないのですが、脚本家の愚痴を真に受けて原作者を批難するような声が大きくなり、原作者はそれを苦にして死を選んだというところかと理解しています。

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戒名あれこれ [いろいろ]

 うちのマダムは、家族や親戚の古い話を実によく知っていて、親戚が集まった席などで驚かれたりしています。当人も忘れていたような話を、まるでその場で見ていたかのように語るのでした。生き字引などと言われることもあるようです。
 中には、明らかにマダムの生まれる前の話もあるので、自分の経験として知っているのではないでしょう。何かの折りに人が話していたのを、そっくりそのまま記憶しているのです。私もしばしば
 「なんで君がそんなことを知っている」
 とツッコんでいます。
 その驚異的な記憶力を、もっとほかのことに割り振れば、ずいぶんと優秀な人間になっていたようでもありますが、たぶん頭の中に、彼女なりの整理ボックスみたいなものがあって、噂話などを好い具合に格納することになっているのではないかと思います。数学の公式とか外国語の文法、歴史の年号などは、そのボックスに入れる余地が無いのでしょう。
 両親の新婚旅行のときのエピソードを、見ていたかのように話すマダムの能力にはつねづね感心しているのですが、それと関係があるのかないのか、彼女にはほかの特技もあります。

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