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「地下謎への招待状2023」挑戦記 [日録]

 昨夜は帰宅が遅くて日誌が書けなかったのですが、昨日(2月16日)は「地下謎への招待状2023」をプレイしてきました。14日川口の街歩き謎解きをしたばかりというのに、何やら謎解きイベントに魔が差したように思われそうですが、日程としては「地下謎」のほうが先に決まっており、きゅぽらんのほうはマダムの予定が空いたので急遽入れたイベントでした。
 「地下謎」は、テレビコマーシャルまで打つようになって、何十万人が熱狂、などと煽るものだから、一箇所にやたらとプレイヤーが集まったり、謎解きキットが入手できなかったりという騒ぎがそこかしこで起こっているようです。それで去年から、謎解きキットの事前購入制を採るようになりました。
 プレイする日と、キットを受け取る駅を指定してあらかじめ申し込み、代金はクレジット払いとして、当日にその駅に行ってキットを貰うという仕組みです。予約せずにその場で購入することも可能ですが、各駅に割り当てられる個数が限られているため、売り切れていたらご容赦を、ということになっています。
 私も、16日に王子駅で受け取るということで事前購入していました。マダムの14日の予定が空いたとき、「地下謎」をこの日に前倒ししよう、などと提案してきたのでしたが、無理だったわけです。

 昨日は金曜日で、晩にはChorus STの練習が入っていました。きゅぽらんのイベントも、晩にマダムの学校が入っていたので終了時刻が限られる、いわゆるケツカッチンな状況で、ややあわただしい気分でした。実際、最後に訪れるべき場所には、その日のうちには行けませんでした。
 昨シーズンの地下謎(「地下謎2022」ではなく、「地下謎2014revival」というイベントでした)も、確か同じ曜日で、やはりChorus STの練習に行かなければならず、時間切れとなって途中で中断し、残りは後日再開ということになったはずです。去年やった西武鉄道の謎解きイベントでも同じことが起きました。
 鉄道謎解きイベントは、展開によっては意外に長時間かかったりすることもあり、また最終的にどの駅に到達するのかもいろいろなので、あとに予定が控えているときにはあまりやりたくないのですが、マダムの日程がなかなか空かないので、ふたりで参加するときにはやむを得ません。マダムが朝から夜まで空いているという日は滅多に無いのでした。
 今回も、途中で中断というはめにならないように、なるべく早く開始しようと考えていました。9時には家を出ようと思っていたのですが、例によって出がけにいろいろ手間取り、結局9時半過ぎとなってしまいました。

 メトロ南北線の王子駅で謎解きキットを受け取ります。うちから最寄りの東京メトロの駅は赤羽岩淵ですが、赤羽で乗り換えるには少々遠く、直接行くには自転車でも使わないとなりません。京浜東北線と南北線が接続している王子がいちばん便利なのでした。「地下謎」の初期の頃は、キットを売っている駅が5つか6つくらいに限られていて、池袋へ行かなければならなかったこともありましたが、王子で販売をはじめてからは、もっぱら王子を使っています。
 ふたり分の謎解きキットと、予約特典ということなのか、タオルハンカチを貰いました。
 すぐに電車に乗るわけにはゆきません。目的の駅を割り出す必要があります。
 「地下謎」は混雑分散のためか、最初に訪れる駅をいくつか設定しています。どれを選んでも良いというわけです。そこでの謎解きで得られた答えを、次の駅割り出しに使うのですが、どの駅を選んでも同じ答えが出てくるように謎が作られています。
 今回も、2駅から選ぶ「グループA」と、3駅から選ぶ「グループB」がありました。この駅も、パズルで割り出すことが多かったのですが、今回はちょっと趣向が変わり、小手調べと言うべき謎を解くと、5つの駅名を記した密閉紙を開封するという段取りになっていました。この謎はパズルというよりクイズで、しかも別紙にほとんどそのままの答えが載っているという簡単なものでした。
 5駅はいずれも、王子駅からだと少々行きづらいところで、乗り換えを要しました。うち1駅はわざわざ「難問」と説明されています。駅ごとに、クリアに要する標準時間が記されていて、たいていは20分くらいなのですが、その「難問」駅だけは60分となっていました。そこは選びませんでしたが、ざっと見たところ、謎が難しいというよりも手順が多くて面倒だという印象を受けました。
 もっとも、20分というのも、何を基準にしているのかよくわかりません。最初に訪れた駅などは、ほとんど停滞することなく手がかりを集められましたし、その手がかりを利用して解く謎もさほど難解でなかったのに、駅に到着してから次の駅に出発するまで、45分くらい経っていました。立ち止まることさえなく迅速に手がかりを集めるくらいのペースでないと、20分で済ませるのは困難ではないかと思います。

 ふたつめの駅はいままで下りたことが無いところで、とある東京名物の食べ物で有名です。マダムはここで昼食をとることをたいへんな勢いで主張しました。まだふた駅めでしかないし、この食べ物は一旦店に入るとけっこう時間を食うし、私は難色を示したのでしたが、確かに時間的にはすでに昼食時になっています。やや時間がかかり過ぎな気がして、はたしてこの日一日だけでクリアできるのか、不安になってきました。
 昨シーズンは「2014revival」ということで、第1回であった「2014」のリニューアルイベントでしたので、実はオリジナルの「地下謎」は久しぶりです。2020と2021はコロナ禍のため開催できませんでした。何十万人が参加、などと言ってテレビコマーシャルを打ってしまったので、場所によって「密」になること必至な地下謎をやるわけにもゆかなくなったのでしょう。まさに自縄自縛という趣きです。
 ともあれ「2019」以来の新作ということで、私も「地下謎」の趣向をやや忘れてしまっていた気配があります。
 それは、「けっこう歩く」という趣向です。手がかりが、駅からかなり離れたところにあったりします。鉄道謎解きですが、「街歩き謎解き」の要素も多分に含まれているイベントでした。
 その分、訪れる駅の数はそれほど多くないのでした。「鉄道探偵」シリーズなど、京王篇都営篇でそれぞれ7、8個の駅に訪れなければならないのですが、それに較べると、駅の数はわりに控えめです。その代わり「鉄道探偵」シリーズでは、駅からあまり離れた場所に手がかりが設置されているということはありません。
 今回は、手がかりのある場所までだいぶ歩かされるケースが多かったように思います。手がかりを収集したあと、隣の駅までのほうが近かったりすることさえありました。晴れていて良かったようなものです。最後の駅などは、最終目的地まで1キロ半くらい離れていました。
 そんなわけで、全体的に思ったよりも時間がかかった気がします。

 平日のプレイとあって、「密」になることはありませんでしたが、「地下謎」参加者はどの駅周辺でもかなり見ました。最初のうちはわりと年配のご夫婦や女性グループなどが目立ちましたが、後半になると老若男女いろいろでした。とっつきは分散させても、後半は一本道になるので、だんだん人が集まってくるのはやむを得ません。「鉄道探偵」シリーズのように完全にストーリーを分けるなどのようにしないと、回避はできないでしょう。前半の謎解きでプレイヤーをふるい落とせれば良いのですが、前半の謎はそんなに難しくないし、ヒントサイトで最終的には答えまで見ることができるので、リタイアする人は少ないと思われます。
 平日でもかなりほかのプレイヤーを見たのだから、これが休日ともなると、やはり「密」になることが多いのではないでしょうか。「地下謎」は、何十万人が熱狂、などと誇る前に、過密対策を真剣に考えなければならないイベントになってきました。

 最後のほうは本当に時間が心配な事態になりましたが、なんとか手がかり収集だけは済ませることができました。そのあとの謎解きはどこででもできる、というパターンです。
 最終到達地は「ほう、ここか」と感心するような場所で、本来ならそこでお茶でも飲みながらゆっくり残りの謎を解く、というのが推奨される感じでしたが、こちらは何しろケツカッチンです。Chorus STの練習に間に合うか微妙な時刻になってきたので、早々にそこを離れ、再び地下鉄に乗りました。
 そこで解くべきだった問題はさほど難解でなく、私は移動中に解くことができました。それで出てくるキーワードをイベントサイトに送信します。
 すると、あとはweb上で謎解きをすることになります。そういえばいままで、「地下謎」で終盤web上となる展開はありませんでした。これも「密」対策でしょうか。いままでのそれぞれの「最後の駅」を思い返してみると、「2016」の後楽園、「2017」の池袋、「2018」の飯田橋、「2019」の銀座ともに、「地下謎」プレイヤーで大変にごった返していた記憶しかありません。最後の問題を比較的ライトにしておいて、そのあとweb上で続きを解かせるというのは、確かに最終到達駅の混雑を解消するためには良い方法かもしれません。
 「鉄道探偵」シリーズでも、私の参加した最初の回はやはり最終到達駅が混雑していましたが、翌年からストーリーを分けるようになり、しかも最終的に両者を統合する「エピローグ」はweb上で進められることになりました。
 リアル脱出ゲームを標榜するscrapも、リアル宝探しを標榜するタカラッシュ!も、結局web上のヴァーチャル謎解きに頼らざるを得なくなっているというのは、やむを得ぬこととはいえ皮肉な気がしました。
 web上では2問の謎が呈示されました。最初の問題は、練習前にちょっとだけ時間があったので立ち寄ったコーヒーショップで解くことができました。この問題は、詳細はいま書けませんが、私は非常に感心しました。こういうことが起こりうるのか、と眼から鱗が落ちる想いだったのです。解決篇でご説明いたします。
 もう1問は、工作が必要だったので、出先では解くことができず、帰宅してからやってみました。これも感心というか、ちょっといままで類例を見ないような手の込んだ工作でした。その結果導かれる最終回答は、はっきり言ってどうということもなく、むしろ工作がメインなのだろうと理解しました。

 そんなこんなで、かろうじて一日でクリアできたわけですが、かなり危ないところではありました。しょっちゅう休憩したがるマダムの言うなりになっていたら、とてもクリアできなかったのではありますまいか。なおマダムは最終駅の問題の手がかり収集までで、まだ答えを出していない模様です。そもそも彼女はちょっと頭をひねるようなことになると、実にあっさりとヒントを求めるので、謎を解くこと自体はそんなに好きではないのだろうか、と最近やや疑わしく思えてきています。
 今シーズンは、あと「鉄道探偵と氷点下2℃の幻影」が残っています。冊子だけけっこう前に貰ってきていて、まだ日程の調整がつきません。こればかりは、下車する駅の数だけでも、ケツカッチンではたぶん無理だろうと思われるのでした。いままでの例から考えても、探索を終えるのは20時とか21時とかになるケースが多いのです。イベント終了までにうまく日程がとれれば良いのですが。

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