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バッハの学習 [いろいろ]

 ピアノを学習する上で、J.S.バッハの作品を避けて通ることはできません。ポリフォニー音楽の最高峰であり、難易度が様々な曲集も揃っています。たいてい学習をはじめて数年後くらいに先生に与えられ、その後長く付き合うことになります。たぶん付き合いを卒業することは無いのではないかとさえ思われます。古典派音楽、ロマン派音楽、あるいはもっと最近の音楽を勉強したとしても、結局バッハが基本になっているのだと、勉強を進めれば進めるほど身にしみてきます。
 『アンナ・マグダレーナのための音楽帳』あたりから入る人が多いでしょうが、これは全面的にバッハの作品集ではないので、注意が必要です。曲集中でたぶんいちばん有名なト長調のメヌエットは、実はバッハの作品ではなく、ペツォルトというマイナーな作曲家が作ったものだとわかっています。バッハの息子たちの作品もいくつかずつ入っていますし、クープランなどの作品も含まれています。またバッハの作品でも『フランス組曲』の一部が入ったり、『ゴールトベルク変奏曲』の主題が入ったりしています。かなり雑然としています。
 バッハは、後妻アンナ・マグダレーナの日々の練習用に音楽帳を「編纂」したのであって、別に自分の作品集としてこれをまとめたわけではなかったようです。

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