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「7つの奇妙な足跡」挑戦記 [日録]

 「FUN!TOKYO! 山手線謎めぐり2022 7つの奇妙な足跡」という謎解きイベントをプレイしてきました。
 やたらと長いイベント名で、どこまでがタイトルでどこからがサブタイトルなのだかよくわかりません。
 「FUN!TOKYO!(検索より、探索。)」というのはここ数年JR東日本がやっているキャンペーンの名称なので、これはそのキャンペーンの一環ですよ、ということを示しているだけでしょう。「山手線謎めぐり2022」は、去年(2021)に「不思議な蝶の願いごと」、一昨年(2020)に「6枚の写真に隠された秘密」という、山手線を舞台とする謎解きイベントを開催しているので、そのシリーズだということを表しているのだと思われます。というわけで、「7つの奇妙な足跡」というのを今回のイベント名として扱うことにします。
 もっとも、今回の制作は、一昨年・去年と続いたNAZO×NAZO劇団ではなく、よだかのレコードというあまり馴染みの無い制作会社でした。私に馴染みが無かったとはいえ、10th Anniversaryというロゴが入っていましたから、もうそれなりに実績を積んだところであるようです。制作会社によって、謎解きにもいろいろ持ち味が違ってくるようなので、新しいところに当たるとわくわくします。
 このイベントも謎解きキットを購入しなければなりません。私はずいぶん以前に購入していたのですが、あれこれと忙しく、なかなか実行できませんでした。ようやく今日になってプレイできた次第です。

 イベント期間は来年の1月15日までなので、例によってどこへ行ったとか、どの電車に乗ったとかはまだ詳述できません。
 ただ、キットに含まれている、「TOKYO MYSTERIOUS TRAVEL」と題されたガイドブック風の小冊子を眺めると、実はどの駅へどういう順序で行くのかはすぐにわかってしまいます。一目瞭然と言うに近いでしょう。各駅に、それぞれ周辺マップとオススメ観光スポットがつけられています。マップのほうにはさすがに駅名は書いてないのですが、オススメ観光スポットという欄を見ると、「JR○○駅 徒歩△分」などと明記してあり、この「○○駅」でバレバレなのでした。
 だからここに駅名を挙げても、別にネタバレにはならないかなあ、などと考えてしまいます。
 が、まあ、いちおうその駅でのクエストをすっかり終えて、最終的に導かれるキーワードを特設サイトに送ることで「はじめて」次の駅が明かされる、という体裁をとっていますので、やはり伏せておくのが順当でしょう。制作者がうっかりしていたのか、それともヒントのつもりで観光スポットをつけておいたのか、それは不明です。

 10時半ちょっと前、学校に出かけるマダムを見送ってから家を出ました。
 川口から電車に乗りましたが、赤羽で一旦改札を出て、都区内パスを入手します。東京都区内の駅であれば乗り降り自由というフリーパスで、760円とけっこう安くなっています。「6枚の写真」のときも「不思議な蝶」のときもお世話になりました。
 ふたたび改札を通って、最初の駅に向かいます。
 書き忘れていましたが、その前に、謎解きキットを買った駅を記入する欄があります。私は池袋で買ったので「池袋」と記入しましたが、駅構内のNEWDAYSでたいてい売っているため、人によって違う駅名を記入することになります。あとでわかりましたが、実はこの記入が案外大切です。これからプレイする人は面倒がらずに書き込んでおくことをお薦めします。
 最初の駅は構内で1問、駅の外で1問というところでしたが、駅の外と言ってもごく近くで、10分もかからずにクリアしました。駅の外の謎設置ポイントでは、けっこう同じイベントのプレイヤーが何人も眼につきました。平日の午前中なのですが、皆さん仕事とか学校とかはどうなっているのでしょうか。まあ私が言えた義理でもありませんが。
 次の駅は謎設置ポイントが駅の外に3箇所。最初のポイントに何組かプレイヤーが居ました。そのうちのひと組の男女連れとほぼ同時に謎を解き終わって移動しはじめましたが、私はひとりプレイの強みで、ずんずんと先へ進みました。ふたつめのポイントの謎を解き終わって次の移動をはじめたころに、そのカップルが到着したのが見えました。3つめのポイントのときは、そのカップルは大きく引き離してしまったようでしたが、別の男子ふたり組があとからやってきました。なんだか抜きつ抜かれつという感じでスリリングですね。
 3つめのポイントからは、スマホのマップで確認すると、元の駅ではなく次の駅のほうが近いくらいだったので、そちらに歩きました。都区内は駅間距離が短いのでそんなことも起こります。
 3番めの駅も、最後のポイントからは次の駅に向かったほうが近そうな感じだったのですが、こちらはそううまくはゆきませんでした。元の駅に戻らないと先に進められない仕様になっていたのです。
 そんな縛りもありましたが、逆に、その場に行かなくとも解ける謎というのもいくつかありました。それで、あらかじめ出かける前に解いてしまってあった問題もあります。それなりに時間節約にはなったと思います。
 最初の駅であっさり済んだので甘く見ていましたが、だんだんと駅ごとの滞在時間が長くなってきました。駅から謎設置ポイントまでが遠くなったということもありますし、謎の難易度が上がってきたということもあります。よだかのレコードによる難易度のコントロールは、ほかの制作会社よりうまいのではないかと思ったりしました。

 謎解きキットには小冊子のほか、シールのシートや、謎の紙があり、それらを収納するクリアファイル、そして恒例のペグシルが含まれています。もちろんペグシルも含めて全部使用します。ペグシルは書くだけではなく、ちゃんと謎解きのためのアイテムとして機能するように設定されていました。ほほおなるほど、そう使うか、と感心したものです。
 もちろん折り紙もすることになります。そんなに厳格さを要求される折り紙でなかったのは幸いでした。
 タカラッシュ!社の謎解きでよく使われる手がかりステッカーのたぐいは無く、もとからある立札や案内図などを活用して謎を作っていました。実のところそういう流儀のほうが私は好きだったりします。
 さらに、ここでは詳述できませんが、こちらの意表を衝いてくる趣向が多かったりしました。私が思わず小さく叫んでしまったことを、ネタバレにならない範囲で記してみると、
 「えーっ、そこに行くのか」
 「あれ、このタイトルは……あっ、そこを数えるわけか」
 といったところです。謎解きそのものは、最後の数問を除いてはさほどヘビーではなかったのですが、この意表を衝いた仕掛けによって俄然面白くなりました。ただ、少々文句を言いたくなる人も居るでしょうね。だってあそこへ行かなければならないんだもんなあ。若干、看板に偽りありと言われても仕方がないかも。

 最後の謎は、どこかの駅に赴かなくとも解くことができるので、川口まで持ち帰って、軽食を食べながら解きました。私がひとりでプレイすると、どうしても食事などはあとまわしにしがちになります。マダムとふたりだと、しょっちゅう食事だのお茶だので飲食店に入ることになるのですが、単独プレイの場合は、途中で店に入ることは少ないようです。今日も4駅めくらいでけっこう空腹を感じたのですが、結局5駅めの謎をクリアしてからNEWDAYSでサンドイッチをひと包み買ってプラットフォームで食べただけでした。
 解き終えると17時半くらいになっていました。プレイ時間は6時間半だったことになります。まあ、最後の駅から川口まで戻ってくるあいだには手をつけていないので、正味で言えばもっと短くなりますが。
 帰宅してからよだかのレコードのサイトを見てみました。なるほどいろいろ謎解きイベントを手掛けているようです。その中で鉄道謎解きはあまり見当たりませんでしたが、今回を機に、scrapやタカラッシュ!に伍して鉄道ものに進出すれば良いと思います。で、今回の「7つの奇妙な足跡」は、標準所要時間を7時間くらいと設定していたようでした。まあそれよりは早かったのでほっとしました。
 ほかのプレイヤーは、3駅めの謎で数人、4駅めでは見かけず、5駅めでひとり目視しましたが、最初の駅・2番目の駅でけっこう見かけたわりには、後半ではあまり眼につきませんでした。私が突き放したということでもないと思うのですが、みんなちゃんとクリアできたのでしょうか。
 イベント期間が終わったら、また解決篇を書きたいと思います。

 【後記】「7つの奇妙な足跡」の解決篇はこちらになります。

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