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家財の新調 [いろいろ]

 結婚して17年半も経つと、いろんな家財道具にガタがくるもので、最近あれこれと不調が目立ちます。
 いちばんヤバそうなのは給湯器です。これは結婚するさらに2年くらい前から使っているので、すでに20年くらい経っています。このところ、点火しないことが多くなりました。
 その症状自体は、もう2年近く前から出ています。最初は風呂に入ろうとしたら一向にお湯が出ず、そのうちエラーコードが表示されました。やむなく近くの銭湯へ行ったことも何度かあります。
 いわゆるスーパー銭湯とか「天然温泉」と称しているところには前から行っていましたが、正真正銘の昔ながらの銭湯に行ったのは久しぶりでした。いちばん近い川口元郷駅近くの銭湯は、便利ですがわりに早く閉めてしまいます。もうひとつ見つけた銭湯は、かなり遅くまで開いていますが、見事なモンモンを背負ったアンちゃんが何人も入っていたり、駐車場で半グレみたいな連中がたむろしていたりして、やや剣呑です。モンモンのアンちゃんが、空いているのになぜか私の隣の洗い場にやってきてからだを洗いはじめたときには、そちらにしぶきがはねたりしないようにだいぶ気を使いました。
 それはともかく、給湯器はその後、直ったりまた点かなくなったりを繰り返しています。
 給湯器のパネルが見える台所のシンクでお湯を出してみて、点火したことがわかる炎のマークのサインが出るとホッとした気分になります。最初のとき以来、何ヶ月かおきに点火しなくなりましたが、このところ不調の頻度が上がってきている気がします。
 単純に、点火するときの石か何かが磨り減っているだけで、電気系統などの不具合ではないのではないか、とも思えるのですが、何しろ古い装置なので、点検に見せたら一も二も無く買い替えを強要されるのではないかという不安が拭えません。そして、給湯器はこのところ半導体が不足していて、半年待ちとか一年待ちとか平気で聞きます。また、安くとも20万円近くはするようで、そんな費用は当面用意できそうにありません。完全に機能を停止する前になんとかするべきだとは思うのですけれども、なかなか踏ん切りがつかずにだらだらと時を過ごしています。

 エアコンは2台ありますが、こちらはすでに両方とも取り替えています。取り替えた途端に電気料金が劇的に安くなったので驚きました。それまでは両方動かすとブレーカーが落ちることもあったのですが、そんなことはまったく無くなりました。家電の省電力ぶりには眼を瞠るものがあります。
 洗濯機は私がひとり暮らしをはじめてからずっと使っていたものを、結婚後も使い続けていましたが、27年でオシャカになりました。現在の洗濯機になってから9年ほど経ちますが、いまのところは問題ありません。ただ、風呂桶の水を汲むポンプは早々に壊れてしまいましたが。
 冷蔵庫は結婚に際して買ったもので、いまのところは大丈夫です。チルドルームの扉が割れてしまったくらいです。しかし冷蔵庫も、最近のものはもっと省電力になっているのでしょうね。
 食洗器というものは独身時代には使っていなかったもので、マダムが欲しいと言っていたところ、マダムの実家で使っていたものを譲られました。しかし、その製品は何か不具合があったらしくリコール対象になってしまって、メーカーに引き取られてゆきました。3万円ほどキャッシュバックがありましたが、それくらいでは買い直すには足りず、仕方なくお金を足して新しいものを買いました。これはまだしっかり機能しています。
 炊飯器は私が独身時代に使っていたものが壊れて以来、買っていません。ご飯は、もっぱら結婚祝いに貰った圧力鍋で炊いています。そのほうが明らかにおいしいと思いました。もちろん最近の炊飯器はもっと高性能になって、おいしいご飯を炊けるのでしょうが、いまのところ買い直すほどの気分にはなりません。保温ができないのはやむを得ませんけれども、もともと電子ジャーで保温したご飯というのは味が落ちます。圧力鍋で炊いたご飯を、タッパーに移して冷蔵庫で保存し、食べるときに電子レンジで加熱するというほうがおいしくいただけます。
 そして、冷やご飯とか温め直しのご飯とかにしたときにおいしいのは「あきたこまち」であることがわかりました。この前、しばらく貰い物の「こしひかり」を食べていたのですが、炊き立てだとこしひかりのほうが明らかにおいしいのですが、温め直した場合にはあきたこまちに敵わないのです。それでもう何年も、自分ではあきたこまちしか買っていません。

 さて、いま電子レンジの話が出ましたが、これが今回の主題です。
 電子レンジは一人暮らしをはじめてから3代目です。初代は何年くらい使ったのだったか、たぶん十数年で壊れてしまったのだと思います。2代目は、妹が単身赴任先で使っていたものを譲り受けたのですが、これは中古品だけに確か数年でダメになりました。そしていままで使っていたのが3代目というわけです。いつからだったかははっきり憶えていませんが、独身時代から使っていたのは確かで、ということはやはり20年かそれ以上使い続けていたことになります。電子レンジのような家電が、よくまあそれだけ保ったものだと感心します。
 しかし、最近さすがにガタが来ました。
 レンジとして使う分には、まだなんとかなりました。食品に表示してある加熱時間より少し長めの時間が必要でしたが、いちおうは温まりました。
 ところが、オーブン機能がダメになってしまったようです。
 トーストなどもそれで焼いていましたが、しばらく前から、トーストが全然焼けなくなってしまったのです。正確に言うと、下の面は焼けても上の面が焼けなくなりました。上側のヒーターがいかれてしまったのでしょう。
 オーブンを使う料理も、全然できなくなってしまいました。それで去年のクリスマスなどは、それまで毎年のようにやってきた鶏の丸焼きを諦め、調理済みの品を取り寄せなければなりませんでした。
 オーブンは滅多に使いませんが、トーストが焼けないのは日常的に不便です。マダムはたまりかねたようで、自腹で小型のトースターを買いました。専用のトースターだとレンジのトースター機能よりもはるかに短時間で焼けるので、これはこれで重宝します。
 ヒーターがいかれたらしい電子レンジは、1年あまり、レンジ機能だけを使って糊塗していました。しかしだんだんレンジ機能も怪しくなってきました。
 私はよく、カレーなどを作るとき、ジャガイモとニンジンは鍋に放り込まず、あらかじめレンジで加熱し、タマネギなどが充分に炒められてからはじめて合流させます。このジャガイモやニンジンが、レンジに用意された根菜加熱機能だけでは、どうにもうまく調理できなくなってきたのです。2回加熱したり、手動でさらに5,6分余計に加熱しないと芯が残ります。
 そろそろ機械自体がダメかな、と思っていました。
 そんな折り、マダムがテレビの通販番組を見ていて、
 「3万円切ったよ!」
 と叫びました。電子レンジの話であると理解するのに少し時間がかかりましたが、ともあれ古いのを下取りしてくれて、その下取り分を差っ引くと3万円以下で新品の電子レンジが購入できるというのでした。新品とは言ってもやや型落ちと思われますが、それにしても家電量販店などに行ったとき、マダムが眼を惹かれていたらしい機種であるようです。
 いままで使っていた電子レンジも、引き取り料金が含まれていたとは思いますが、それはあくまでも、本当は引き取るときにお金を取るのだけれども、あらかじめその料金を貰っているから、処分するときにかかる費用はかかりませんよ、というだけのことです。下取りして、その分の料金を新しく買うものから引いてくれるわけではありません。
 まともに買うと5万円近くする商品であるようなので、これは良いかもしれません。
 電話は混み合っているとかいう話だったので、ネットでその通販業者のサイトを呼び出してみました。
 なるほど3万円を切っています。確かにマダムが欲しがっていた機種でもあります。
 まあ、実際には送料がかかります。そして下取りにしても、「下取り品配送料」というのは取られますので、それらを合計すると3万円を超えてしまいますが、それは予測していました。テレビで言っている値段そのもので入手できるわけはないのでした。それでも、まともに買うよりはだいぶ安くつきます。
 なかば勢いで、注文してしまいました。

 何よりも、配送の速さに驚きます。注文したのは一昨日の月曜日だったのですが、翌日配達OKというのでした。これは家電量販店で頼むよりも早いのではありますまいか。
 昨日は受け取りにくかったので、到着は今日を指定しました。
 下取り品は段ボール箱に梱包して配送業者に渡さなければなりません。いままで使っていた電子レンジの寸法を調べてみると、47×40×30(cm)くらいです。この大きさのものが入る箱というと、相当に大きくなります。業務スーパーなどで、空き箱を自由に持って行かせていますが、それでもこの大きさは滅多に無いでしょう。梱包していないと引き取って貰えないそうなので、最悪、段ボール箱をわざわざ買わなければなりません。こういうところでも余分な出費を強いられることになります。
 しかし、うちにはその大きさの段ボール箱があったのでした。しばらく前に、レーザープリンターを取り寄せたときの箱がけっこう大きく、測ってみるといままでの電子レンジがすっぽりと入る大きさだったのです。棄てないでおいて本当に良かった。
 電子レンジの電源プラグとか、いままで抜いたことがないので、ものすごく面倒な場所に刺さっていたらどうしようかと心配しましたが、案外簡単な場所だったのでひと安心。いまはトースターが置いてあるレンジ台の裏にソケットがあり、コードをひっぱると簡単に持ち上がってくれました。このレンジ台も、前はいろんな物が置いてあって始末に負えなかったのですが、トースターを設置するときに整理して、現在はトースターさえどければ簡単に裏を覗くことができます。いろいろタイミングが良かったと思います。
 配送時刻は昼過ぎを指定していたので、午前中にいままでのレンジを箱詰めしてしまいました。長いことお世話になりました。
 今日は一日雨が降っていて、配送の人が気の毒な感じでしたが、13時ちょっと前に到着しました。箱は重かったのですが、なんとなく前のレンジを入れた箱よりも若干軽いようにも思えました。家電は、電気料金もどんどん安くなりますし、重量も少しずつ減っているようです。

 いままでのグレーの電子レンジとはがらっと変わり、マダムの希望により鮮やかな赤色のになりましたが、台所に置いてみるとそんなに違和感は無かったので安堵しました。
 設置はすぐにできました。ターンテーブルが無いのがイマ風です。掃除などもしやすいのでしょう。
 レンジ、オーブン、トースターの機能のほか、スチームオーブンという機能もついているそうです。どういう料理の時に使うのか、まだ私はよくわかっていないのですが、脂を落としたヘルシーな料理ができるそうです。肉や魚は、脂を落とすと味も落ちそうな気がしますが、まあ徐々に使いかたを憶えてゆきましょう。今年のクリスマスは、また鶏の丸焼きが作れそうです。

 実は今月に入って、もうひとつ買い直した家財道具があります。ここまで家電の話だけしてきましたが、もうひとつ買い直したのは電気製品ではなく、布団です。
 結婚してすぐの冬、近くにあったダイエーが閉店するというので、その閉店セールでダブルの羽毛布団を買いました。まあまあ安くなっていたとは思います。
 その羽毛布団、15年ばかり使っているうちに縫い目がゆるんだのか、中の羽毛が飛び出るようになってしまいました。マダムも私も縫い物は苦手なので、開いた孔を縫いつけるということもせず、テープを貼ったり、布用セメダインでほかの布を貼りつけたりと、文字どおりの弥縫策を試みましたが、羽毛の漏れは多くなる一方でした。
 布団カバーをかぶせていなかったのも悪かったのですが、残念ながら去年の暮れ頃には使い物にならなくなってしまいました。よく布団は一生ものなんて言われますが、そんなに物持ちが良い人はごく限られているのではないかと思います。
 前の冬は、そんなわけで布団無しで寝ていました。暖房を入れて毛布をかぶっていれば、けっこう眠れたのです。2月にコロナに罹患したときも、それで済ませました。
 こんなことなら、布団など要らないかな、などとも思ったのですが、今シーズン冷え込んでくるとやっぱり欲しくなって、電子レンジと同じく通販で衝動買いしてしまったのでした。昔ダイエーの閉店セールで買ったのよりもかなり安かったと思います。結局、通販の店というのは店舗を構えていない分安くできるものであるようです。寝具などは特に、店舗でのディスプレイに手間と費用がかかりそうです。
 それにしても、ともかく結婚当初から、もしくはその前から使っていたいろいろなものが、壊れたり破れたりで使えなくなってきたのは確かです。そういう時期なのでしょう。しばらくは物入りが続きそうです。

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