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確定申告と新しいパソコン [いろいろ]

 少し間が空いてしまいました。今朝がた恒例の確定申告を済ませてきて、ようやくひと息ついています。
 去年の確定申告のとき、web入力ができなくなっていてしんどかったという話は書いたと思います。もうかれこれ十数年ほど、私はweb入力で申告書を作成しており、ずいぶんと省力化できていました。いちばん簡単なのはe-taxといって、申告までweb上で済ませてしまうやりかたなのですが、これを利用するのはいろいろ手続きが必要で、面倒なのでやっていません。私は作成だけweb上でおこない、申告書をプリントアウトして税務署に届けるという方法にしています。
 その前はもちろん手書きでやっていましたが、手書きだと計算間違いや誤記、記入忘れといったミスの懸念がどうしても残ります。その点web入力だと、計算間違いということは起こりませんし、記入忘れ状態だと作業が先に進めなかったりするので、それもまず大丈夫です。
 私が楽なだけではなくて、税務署でも、申告書がパソコンで打ち出したものであった場合、チェックがほとんど通り一遍で、書類の出し忘れを確認するだけですぐに受け取ってくれるのでした。内容にはまず間違いが無いと税務署員も思っているのでしょう。
 それで重宝していたのですが、去年作業にかかろうとしたら、なぜかいつまで経っても申告書作成ページにつながらないのです。そのうち接続エラーメッセージが出てしまいます。
 接続が切れてしまうことはふだんからちょくちょくあるので、何度も確認しながら呼び出し直したのですが、やはりつながりません。
 かなり長いことエラーの原因を探しまくっていました。結局原因は、申告書作成のCGIプログラムが、もう私の使っているWindows XPをサポートしていないことにあると判明しました。

 もうずいぶん以前から、パソコンを買い直したいと日誌でもぼやいていたと思います。いまのマシンは実に12年目です。たぶん5、6年目くらいからぼやいていましたが、いまだに新しいパソコンを導入できないでいました。
 パソコンもずいぶん安くなったとはいえ、やはり新規に購入すると十数万円はかかります。それにソフトもヴァージョンアップしないと使えない可能性がありますから、さらに数万円は飛ぶことになります。
 ときどき、ある程度まとまった収入があったときに、今度こそ買い直そうと思うのですが、どういうわけだかいつも他にお金の必要なことが起こり、パソコンよりもそちらを優先せざるを得ないのでした。
 今回もダメだったか、と思いながら私が古いマシンをだましだまし使っているあいだに、WindowsはVistaが出て、7が出て、8が出て、9が出て、ついに10となりました。私の感覚としては、新しいヴァージョンが矢継ぎ早に出ているときはあんまり手を出さないほうが良い気がしています。購入をためらっていたのはそのせいもありました。
 Windows 10でひとまず落ち着いたようです。最初の頃はいろいろ文句も上がっていましたが、そのあたりはアップデートでだんだん改善されたのでしょう。マイクロソフトは10でWindowsのヴァージョンアップは打ち止めにすると言っていた記憶がありますが、その辺はどうなのでしょうか。
 ともあれ、そうやってどんどんOSがヴァージョンアップした結果、私のXPマシンは、古いだけではなく、どんどん使えなくなったのでした。
 まずはYoutubeが視聴できなくなりました。これは実のところ編曲などの仕事に差し支えるので、これはどうでもパソコンを買い直さなくてはならないかと思いました。しかし、テレビまわりをいろいろリニューアルする過程で、wi-fiタブレットを入手することができ、Youtubeはそちらでなんとか視聴できるようになりました。それでまた購入のモティベーションが少し下がりました。
 それから操作性が落ちてきました。セキュリティソフトなどがときどき勝手にアップデートをはじめるわけですが、その前後で文字入力とかマウスの反応などがきわめて遅くなるのです。またソフトの起ち上がりとか、印刷のスプールなどでむやみと時間がかかるようになってきました。

 そして、去年の3月には確定申告書の作成ができなくなってしまったのです。さすがにそろそろ決意する必要がありそうだと思いました。去年の確定申告は、仕方なく税務署へ行って用紙を貰い、以前にやっていたように手書きで記入しましたが、2時間くらいかかって、その前の晩はデータ整理と入力システムの検討で徹夜だったのでちょくちょく間違え、しかもやっぱり記入忘れがあって夏に国民健康保険の請求が届いたときひと悶着ありました。これはやはりたまらんと思いました。
 加えるに、5月頃にはブログのweb入力もできなくなりました。ある日急にブログ作成ページにログインできなくなっていたので、このときはso-netに電話をかけました。するとやはり、直近のアップデートにより、Windows XPには対応しなくなったという返事でした。要するにもうXPは見捨てられていたのです。
 もっとも、Internet Explorerではなく別のブラウザならまだ使えるかもしれない、と言われました。
 「つまり、Google Chromeとかからならログインできるということですか?」
 「さあ、お約束はできませんが、もしかしたら可能かもしれません」
 心許ない返事でしたが、いちおう試みてみました。そうすると、Chrome上でログインや投稿は可能だったので、それからはもっぱら、ブログ作成に関してはChromeを利用しています。ただ私のところのChromeは、Internet Explorerよりも明らかに動作が遅いようでした。

 今年も確定申告の時期が近づいて、もう手書き記入はイヤだなあと考えていたところ、郵便受けに1枚のチラシが入れられていました。
 それは、大企業や官公庁などで使われていたパソコンを有償で払い下げるというイベントの案内でした。そういうところで使われるパソコンは、せいぜい3年くらいで更新されるでしょう。5年も使ってはいないはずです。つまり、どんなに型が古かったとしても、私のロートルマシンよりははるかに性能が上であると思われます。
 安いほうは2万8千円から、5万円くらいのものまであるようでしたが、新規購入するよりはずっと格安です。ただしノートパソコンであって、私がいままで使っていたデスクトップではないというところがネックでした。しかしこの値段なら、いっそ「つなぎ」として使う程度でも良いか、という気になりました。いずれデスクトップの新型を買うとして、それまでとりあえず、今のパソコンでいろいろ不具合の生じているところを補うために一時的にノートを使おうと思ったのでした。

 販売会はこの前の日曜(3月11日)、川口駅前のビルの4回にある行政催事スペースでおこなわれました。
 思いがけず、相当な人出です。私はほぼ開始時刻に到着したのですが、すでに200人以上先行していました。会場の中は半分に仕切られており、来訪者はまず左半分の映写スペースに誘導されます。そこに200人分くらいの椅子があり、この有償譲渡会を仕切っている企業についての説明ビデオを見せられます。それが終わると席の前半分くらいが、右側にある陳列・譲渡スペースに誘導されます。うしろ半分は一旦前方へ詰められ、空いた席に次の100人くらいが入ってくるという流れでした。従っていちばん最初の100人くらいを除いては、同じビデオを2回見せられることになります。
 私はその3替わり目くらいに位置していました。開始時刻のずいぶん前から並んでいた人が多かったということです。世の中には、中古のパソコンを欲しがる人がこんなに居るものかと驚くほどでした。
 充分な個数を用意しているとのことでしたが、もし現物が全部さばけてしまったら、後日届くように手配してくれるようです。つまり入手はまだまだ可能だというわけです。この企業は全国でこうした譲渡会を開催しており、払い下げになったパソコンを一括引き取りして外部のクリーニングとデータの抹消をおこない、あらたにOSをインストールして安く売るということを専門におこなっている業者なのでした。
 出品されているパソコンは何種類かあるようでしたが、いちばん安いのはメモリが2ギガバイトです。これでも実は私のマシンの4倍あるのですが、初心者向けであって動画を見たりするには推奨できない、とチラシに書いてありました。
 それより1ランク上の3万8千円というクラスが良さそうに思われます。もっと上もありましたが、5万円以上払うとなると、「つなぎ」としての意味が薄れてきます。3万8千円のクラスは、メモリは4ギガ、CPUはCore i3で、ネットゲームなどはじめるとすると少々物足りないのかもしれませんが、そのつもりのない私などには大体ちょうど良いでしょう。ハードディスク容量は160ギガバイトと、いまのマシンより少ないのですが、これはどう考えても足りないということは無さそうです。いまのマシンのハードディスク容量は270ギガほどありますが、うち220ギガほどはいまだに空き領域です。12年近く使っても、50ギガくらいしか活用していないのでした。
 中古とはいえ1年間の保証がつくようで、その保証書の使用者欄に記入して譲渡カウンターに持ってゆくと、その場で現物を渡してくれるという、ごく簡便な手続きになっていました。
 3万8千円というのは税別価格で、消費税を加算すると4万1千円となり、ちょっと損した気分になりましたが、これはまあ仕方のないことでしょう。>/p>

 帰宅してすぐに開封しました。開封と言っても、電機屋で買ったときのような大げさな箱に入っているわけではなく、袋状の緩衝梱包材にくるまっているだけでしたが。
 セットアップはすでに済ませてあり、ユーザーの設定だけすれば良いのでした。前には非常に面倒くさかったネット接続がたちどころにできてしまったのには感動しました。wi-fiばんざい。
 しかし、パッドの使用が、馴れないこともあって鬱陶しいことこの上ありません。カーソルを動かしてクリックするのはまだ良いのですが、ドラッグ操作が非常に心許なく、これからこのノートでfinaleを使ったりすることを考えると、どうも具合が悪いようです。さらに、finaleではキーボードの文字の上に並んでいる数字キーと、横についているいわゆるテンキーとでは使い道が異なっており、同じキーで共用できないこともないのですがこれも大変に面倒くさいのです。
 そうなると、別売りのマウスとテンキーを買ってくる必要がありそうです。
 その日は出かける用事があったのでそれ以上のことはできませんでした。翌日、近くのヤマダ電機に行ってマウスとテンキーを買ってきました。
 テンキーはUSBソケットに接続すればすぐ使えるようになりましたが、マウスはそう簡単ではありませんでした。ついワイヤレスのを買ってきてしまったのですけれども、説明書どおりに設定しようとしても、パソコンがマウスを検出しないのです。
 またしてもいろいろなサイトを調べて、ワイヤレスマウスを使うためのBluetoothという規格が、このパソコンには搭載されていないことが判明しました。デバイスマネージャーなどを見るとBluetoothの記載があるのですが、このデバイスマネージャーはこのマシンに附属したものではなくWindows 10に添付されているものですから、記載されているすべての機能が備わっているわけではないということらしい。
 ただBluetoothアダプターなる装置をUSBに装着すれば使えるようです。オプションとして使える機能になっているのでした。
 さらに翌日、外出したついでにそのアダプターを入手してきました。USBソケットのキャップと言っても通用しそうな小さな装置でしたが、これを装着してみると、あっさりとマウスが検出され、使えるようになりました。

 これで確定申告書作成は間違いなくできるはずなのですが、そのためにはもうひとつ、プリンターとの接続が必要になります。これも設定などは簡単そうです。ただ、いままでのパソコンからプリンターケーブルを取り外してつなぎ直すという作業が面倒です。11日にノートパソコンを入手し、マウスが使えるようになったのが13日晩で、もう時間があまりありません。
 ふと、ブログのログインや投稿が、Internet Explorerではできなくなったのが、Google Chromeでは可能だったことを思い出し、ダメモトでChromeから作成ページを呼び出してみました。すると驚くべし、ちゃんとつながったのです。操作にも問題はないようでした。
 なんだか気が抜けたような気分でしたが、しかしいくらChrome上で動くとはいえ、旧マシンのスペックでは、きわめて動作が重く、ストレスが大きい作業でした。申告書作成にあたっては、頻繁にリンクを行ったり来たりしなければならないのですが、それがいちいち時間を要するのです。
 いちばんひどいのが、Chrome上に表示されたPDFファイルを印刷するときで、どこかに支障があるのか、15分待っても20分待っても印刷がはじまりません。とうとうしびれを切らし、Acrobat Readerで同じファイルを呼び出して印刷したら、わりとすぐにできました。
 やはり旧マシンで申告書を作成するのは、これ以上は無理と判断しました。来年からは新しいマシンを使わなければなりません。

 もう完全に新しいパソコンに移行すれば良いではないかと思われるかもしれませんが、finaleや一太郎といった、私が自分で入れたソフトがそのままインストールできるかどうかが微妙なところです。いずれも12年前のパソコンに適応したヴァージョンであり、どちらのソフトも毎年のようにヴァージョンアップを重ねていますから、私の持っているヴァージョンなどとっくの昔にサポートを終了しているでしょう。
 一太郎はもう無理して使うこともないのですが、搭載された日本語IMEであるATOKのインターフェイスに馴れているので、やはりまた使いたいように思います。finaleのほうは仕事のツールですから、ぜひとも使えないと困ります。
 先ほど、finaleをインストールしてみました。すると、途中で止まってしまいました。LPレコードの針飛びのように、CD-ROMがドライブの中で空転している気配です。ただ、そこまででインストールを止めても、finaleの本体は問題なく起動できました。附属したなんらかの機能が使えなくなったのではないかと思いますが、実際に作業してみないとどこに不都合があるのかわかりません。
 むしろ、なかばシャレで入れてみた「信長の野望 烈風伝」が普通にインストールできたことに驚きました。これはもう20年くらい前のソフトであり、対応OSはWindows 95とか98で、XPにすら対応していなかったのです。
 一太郎のほうはまだ試していませんが、どんなものでしょうか。何しろいままで入れていたのもすでに「ヴァージョンアップ版」というヤツで、もっと前のヴァージョンを入れてそれを書き換えるという形でないとインストールできなかったのです。もう無理ではないかと思いますが、しかし「信長の野望」が入ったのならあるいは、とも期待してしまいます。
 いずれにしても、遠からずどのソフトもヴァージョンアップする必要はありそうです。それまでは新旧ふたつのパソコンを使い分けてゆかなければならないでしょう。


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