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「北欧の神秘」展を観る [日録]

 このところ少し仕事が立て込んでいて、日誌を書く余裕がありませんでした。
 その仕事がようやく終わったので、今日は昼に焼き肉を食べた後、久しぶりに美術展に行ってきました。いや、美術展自体は、わりと最近、国立新美術館で開催されていた示現展に行ってきたのですが、あれは何しろ全国から寄せられたプロアマ問わずの出品作を無原則に並べているだけで、ひとつの企図のもとにまとめられた展示というわけではないため、あまり印象に残っていません。私としては、やはり一貫したなんらかのテーマのもとに集められ配列された美術展が好きです。音楽で言えば「発表会」と「演奏会」の差でしょうか。
 足を運んだのはSOMPO美術館で、「北欧の神秘」という絵画展をやっていることが、あちこちの駅ポスターなどで宣伝されていました。もちろん、北欧の絵画作品を集めた催しです。
 北欧の画家というと、ムンクくらいしか知りませんでしたし、そのムンクも、「叫び」以外の作品はあまり見たことがありません。「叫び」があまりに強烈であるために、ムンクという画家を誤解しているような気もしますし、その他の画家がどんな絵を描いているのかも、見てみたい気もしました。ちょうど先週ムーミンのテーマパークに行ったばかりでもありますし、少し北欧づいているところでもあります。

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ムーミン谷の休日 [日録]

 ゴールデンウィーク最終日にあたる今日(5月6日)、少しだけ遠出をして骨休めをしてきました。
 実は一昨日の晩ころから、マダムが発熱してしまって、今日は出かけられないのではないかと心配していました。施設の前売り入場券をwebですでに入手してしまっており、キャンセルしてもお金は戻らないのですが、それはまあ仕方がないとしても、楽しみにしていたようなので、病気で取りやめとなればがっかりすることでしょう。がっかりするのは気の毒ですし、がっかりしたあまりに私に八つ当たりなどされては迷惑でもあります。昨日の夕方くらいまで、まあ微熱の範疇とはいえ無視できない発熱が続いていたので、私もやきもきしました。
 幸い、今朝起きてみると熱は下がっていたようなので、予定どおり出かけることにしました。この前の5月1日東京駅周辺などとは違い、そんなに人混みの中に行くというわけでもありません。いや、人混みの中に行くというわけではないでしょう、と書いたほうが良さそうです。何しろ私もいちども行ったことの無い場所でしたので。
 どこへ行ったのかと言えば、ムーミンバレーパークです。
 飯能市宮沢湖の湖畔に建設されたテーマパークで、名前のとおりムーミンの世界をイメージして造られています。ムーミンのテーマパークといえば、生まれ故郷であるフィンランドの、ナーンタリというところに「ムーミンワールド」というのがあるそうですが、日本のこれが世界で2番めかもしれません。

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街ピアノと街歩き謎解き [日録]

 あいにくの雨模様の天気でしたが、昼過ぎからマダムと一緒に出かけました。
 珍しく、マダムのほうから一緒に出かけたいと要望があったのでした。世の中はゴールデンウィークですが、マダムはけっこう仕事が詰まっていて、あまり遊びに行く余裕がとれません。いまのところ最終日の6日は一緒に遊びに行こうかという話になっていますけれども、以前のように泊りがけで出かけたりするのは、マダムの仕事が月はじめに集中することが多くなった近年ではなかなか難しくなっています。
 今日は、東京駅に向かいました。東京駅からどこかへ行ったわけではなく、東京駅が目的地です。
 マダムはときどき、東京都の都市ボランティアで、東京駅周辺とか上野駅周辺、浅草などで観光客(主に外国人客)の道案内のようなことをしているのですが、先日東京駅でボランティアガイドをしたときに、ふたつほど気になるイベントを見つけたというのでした。
 ひとつは「街ピアノ」です。八重洲地下街のメインアヴェニューに、木目調のグランドピアノが短期間置かれていて、道行く人に自由に弾かせているのでした。マダムは先日のボランティアガイドの際、盲目のピアニストをそこへ案内したのだとか。

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「ロケハントレイン!」リプレイ [趣味]

 先週の水曜日(4月24日)、小田急電鉄の謎解きイベント「特急! ロケハントレイン! アシスタントと奇妙な手紙」をプレイしてきました。
 最近、この種のイベントへのアンテナがいささか鈍くなっていたようで、この謎解きイベントのことを知ったのはプレイ日のほんの2週間ほど前のことでした。去年の夏ごろから、毎週のように実家に通っていることは前にも書きましたが、その帰り、世田谷代田駅のプラットフォームに貼られていたポスターを発見して、はじめて認識したのでした。このイベントが1月26日からはじめられていたこと、4月28日には終わってしまうことをそこで知り、遅ればせながらプレイすることにしたのでした。それでもいろいろと忙しくてなかなか暇がとれず、イベント終了直前と言って良い24日になって、ようやくできたというわけです。
 昨日(28日)に終了したので、ほんの5日前のリプレイを書けることになりました。まだ記憶に新しいうちにリプレイできるのはありがたいですね。ただこの謎解き、ヒントページで答えまで見ることができましたので、解法の詳細までは記す必要もないかと思います。謎解きの解説は適当に流しつつ、当日の行動を振り返ってみることにいたします。

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両親の墓参り [日録]

 実家の両親が、祖父母の墓に参りたいというので、今日行ってきました。
 私の父方の祖父母の墓は、高尾の都立霊園にあります。38年前に祖母が亡くなった後、ちょうど墓地の分譲がはじまって、伯父と父がふたりで抽籤に応募したところ、一発で当たったのだそうです。10倍くらいの倍率であったそうで、くじ運の悪いわが家系にしては驚くべき快挙でした。
 翌年祖父も亡くなり、その後伯父夫婦も墓に入りました。現在は4人の遺骨が眠っています。
 最初のころはちょくちょく墓参りをしていたのですが、だんだん間遠になり、両親などはもうかなりのあいだ行っていなかったと思います。実はいちばん行っているのが私ら夫婦で、高尾の墓に参ってから、引き続き前橋にあるマダムの父方の祖父母の墓参りに足を延ばすということを、毎年のようにおこなっていたのでした。
 マダムの母方の祖父母のお墓は、彼女の実家のわりと近くにあり、そのためもあってマダムは両親ともども、年に5、6回くらいは墓参りをしているのでした。私もたいてい正月と盆には同行するので、実は親戚・縁戚の墓のうち私がいちばん参っているのがマダムの母方の祖父母のものなのです。
 そのせいか、マダムは私の祖父母の墓にも参りたがったのでした。ただ、私の母方の祖父母の墓は北海道石狩市にあり、おいそれとは行くことができません。勢い、父方のほうに通うことになってしまいます。

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「舞曲」を考える(2) [いろいろ]

 前回は、バロック時代以前に書かれて、いまでも聴く機会のある「舞曲」について考えてみました。今回は、それに引き続いて、18~19世紀くらいにお目見えした舞曲を考えてみたいと思います。
 ここで「お目見えした」というのは、「芸術音楽史上に登場した」という意味で、ほとんどの舞曲はそれまでも各地で長く踊られてきていたはずです。だから前回扱った曲種に較べて、歴史が浅いというわけではありません。ショパンポーランドから、リストハンガリーから、チャイコフスキーロシアから持ち込んで西洋音楽の世界に紹介し、その後愛好されるようになったのがこれらの舞曲と言えます。
 当然ながら、20世紀に入ってからも、各地の舞曲が紹介されるということはあったわけですが、作曲家たちがそれらを好んで新作を書き下ろすということが、徐々に少なくなったことは争えません。「舞曲を書く」こと自体があんまりはやらなくもなりました。バレエ音楽はいまも変わらず書かれていますが、はっきりと何かの舞曲を元にしているというケースは少ないと思います。踊るための曲は、ジャンルとしてはむしろ、ジャズやロックの担い手に託されました。
 その意味で、20世紀の「舞曲」まで扱いはじめるときりがないと思われるので、基本的には19世紀まで、せいぜい第一次大戦前くらいまでを扱いたいと考えます。

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「舞曲」を考える(1) [いろいろ]

 舞曲というのは、読んで字のごとく「舞踊のための」楽曲であるわけですが、実際にその曲に合わせて踊ることができるかどうかはなんとも言えません。「もともとは」踊りのための音楽であったものが、次第に実際のステップなどを離れて、純音楽化してゆくという現象はよく見られます。また、同じ名前の舞曲が、場所により時代により、だいぶ変形してしまうということもあります。
 いろんな国にいろんな踊りがあり、その踊りのための楽曲も非常に多種多様で、すべてを網羅するのは無理でしょう。日本の「音頭」なんかも舞曲と言えば舞曲です。日舞に用いられる「謡曲」なんかもその一種と言えます。ここではいちおう西洋音楽の範疇で考えてみることにします。
 舞曲には歌を伴うこともありますが、器楽のみで演奏されることが多く、その後のさまざまな器楽曲の原型ともなっています。ルネサンス期までの器楽曲と言えば、たいていは舞曲なのでした。それらをいくつか組み合わせたものが「古典組曲」のもとになっているという話は前にも書きました。バロック期に入ると、器楽曲の流儀として「教会ソナタ」「世俗ソナタ」が生まれますが、この世俗ソナタというのが、複数の舞曲を組み合わせた形になっており、古典組曲の祖型となったわけです。

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バッハの学習 [いろいろ]

 ピアノを学習する上で、J.S.バッハの作品を避けて通ることはできません。ポリフォニー音楽の最高峰であり、難易度が様々な曲集も揃っています。たいてい学習をはじめて数年後くらいに先生に与えられ、その後長く付き合うことになります。たぶん付き合いを卒業することは無いのではないかとさえ思われます。古典派音楽、ロマン派音楽、あるいはもっと最近の音楽を勉強したとしても、結局バッハが基本になっているのだと、勉強を進めれば進めるほど身にしみてきます。
 『アンナ・マグダレーナのための音楽帳』あたりから入る人が多いでしょうが、これは全面的にバッハの作品集ではないので、注意が必要です。曲集中でたぶんいちばん有名なト長調のメヌエットは、実はバッハの作品ではなく、ペツォルトというマイナーな作曲家が作ったものだとわかっています。バッハの息子たちの作品もいくつかずつ入っていますし、クープランなどの作品も含まれています。またバッハの作品でも『フランス組曲』の一部が入ったり、『ゴールトベルク変奏曲』の主題が入ったりしています。かなり雑然としています。
 バッハは、後妻アンナ・マグダレーナの日々の練習用に音楽帳を「編纂」したのであって、別に自分の作品集としてこれをまとめたわけではなかったようです。

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川勝知事の辞意 [世の中]

 静岡県川勝平太知事が辞意を表明したそうです。わりに考え無しに発言する人だったようで、問題にされた発言も少なくありませんでした。今回も、県庁の新人向けの訓示で、
 「毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかとは違い、基本的に皆さんは頭脳・知性の高いかた。それを磨く必要があります」
 とやらかした舌禍事件が直接の原因でした。
 職業差別ではないかと騒ぎになったわけですが、思想的な差別というよりも単純に、お百姓さんや工場労働者などが眼中に無かったのでしょう。まあ一個人として見れば、そういう視野の狭い人などいくらでも居そうではあります。しかし静岡県にはお百姓さんも工場労働者もたくさん居るわけで、それらの人々も県民として考えるべき知事がそんな認識では、やはり困るわけです。
 川勝知事は前にも、
 「御殿場の特産などコシヒカリくらいしか無い」
 と発言して物議をかもしたことがあります。

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モスクワ無差別テロ事件 [世の中]

  話題としては少し遅れましたが、モスクワ郊外のコンサート会場で起こった銃乱射テロ事件は、死者がすでに200名を超えているようです。久しぶりにイスラム国IS)の犯行声明を聞いた気がします。
 ロシアウクライナと戦争中であり、死傷者もだいぶ出ているわけで、われわれの感覚もいささか麻痺しているかもしれません。テロで200名以上の死者が出たと言われても、意外と衝撃が薄いように思えます。しかし、私も日誌でISテロについてあちこちの事件を記してきましたが、200名以上というのは飛び抜けて多い数です。
 ニースでトラックを暴走させて当たるを幸い轢き殺した事件が、五十数名の死者を出しており、かなり衝撃的だったのを憶えています。まあ、刃物や銃器を用いず、自動車を兇器に使ったというのが衝撃的であったわけですが。
 その前に起こったパリブリュッセルでの事件、またそのあとに起こったロンドンテヘランの事件にせよ、死者数は多くても数十人、中には数名ということもありました。だから罪が軽いというわけでもないのですが。
 2002年に、私自身が遭遇したマドリッドの爆破テロは、アルカイダの仕業であったとあとになってわかりましたが、相当な被害があったものの、いま見返してみると、負傷者は非常に多かったものの、死者は191名でした。このたびのモスクワのテロは、それをあっさりと上回っています。大事件です。

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