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松の内後半の日録 [日録]

 なんだかあわただしいままに、2015年も早くも2週目に入りました。これはうかうかしていると、2015年自体が、あっという間に通り過ぎていってしまうのではないかと恐れています。少しでも密度の濃い月日を送りたいものだと思います。
 松の内後半の日録を記しておきます。4日(日)は予定していたとおり、川口七福神めぐりをおこないました。もう4度目ですが、去年はマダムの両親と一緒に松戸七福神をめぐったもので、川口ではやっておりません。
 1年空いたせいか、少々勘が鈍っていたかもしれません。というのは、13時過ぎまでなんだかぐずぐずしてしまったのです。最初の年、14時頃から出かけて、最後にあたる寿老人の正眼寺(なんだか「聖闘士星矢」の闘士の二つ名みたいだ)が閉門してしまい、翌日出直さなければならなかったのを反省し、翌年・翌々年は正午くらいに家を出ていました。14時発では廻りきれないという記憶はあったものの、それより2時間早くないと無理、ということを忘れていたようです。
 予定では、マダムの両親が今度は川口で一緒に廻ることになっていて、その場合は義父のクルマで廻るつもりでした。クルマがあれば全部めぐっても2時間半くらいで済みそうです。しかしあいにくと義母の仕事が入ってしまい、沙汰やみとなりました。それでいつもと同じく、自転車でめぐります。自転車だとまず4時間はかかります。

 出発時刻を間違えただけではありません。2番目に廻る布袋の正覚寺(やっぱり聖闘士っぽい)の場所を忘れてしまい、しばらく迷ってしまいました。このお寺は7つの中でも印象が薄い感じで、最初の時に地図を見ながらでもなかなか見つけられなかった記憶があります。すぐ隣に隋泉寺というお寺があり、こちらのほうが大がかりに看板を出していたりして、正覚寺が霞んでしまっているということもあります。そんなこんなで、ここでも余計な時間を費やしました。
 3番目の恵比寿の傑伝寺に参る前に薬局で買い物をしたり、4番目の大黒の密蔵院で休憩して持参のパンを食べたりしていたものだから、ますます時間がなくなってきて、5番目・弁財天の西光院へのお参りを済ませると、もう16時近くなっていました。
 そこから6番目である毘沙門天の吉祥院までは、この七福神めぐりでいちばん長い距離があります。西光院は川口市の中でも北のはずれに近い東川口駅近くにあるのですが、吉祥院は南西部の戸田市との境に近いあたりにあります。この順番に詣でなければならないということもないのですけれども、七福神めぐりを済ませてから、戸田市にちょっとだけ入ったところにあるその名も「七福の湯」という温泉施設でひと風呂浴びて帰る(ついでに、その手前にあるショッピングモールで食事をする)というのが恒例になっていて、それを考えるとこの順序が最善なのです。
 それにしても相当に距離があり、しかも道順がいささかわかりづらいため、時間が刻々と過ぎてゆきます。最初に書いたとおり、寿老人の正眼寺は閉門が早く、おそらく日没と共に閉めてしまうと思われるので、傾きゆく夕陽に焦りながら自転車をこぎ続けました。
 吉祥院と正眼寺はかなり近く、ほとんど同じ1本の道の上にあるみたいなものですので、先に正眼寺に参ってしまうことにしました。それから少し後戻りして吉祥院に参っている時に、寺務所から大黒さんらしき婦人が出てきて、17時の鐘を衝きました。見る間に空が暗くなってきます。
 吉祥院を出てから、どうせショッピングモールへの通り道だったので、もういちど正眼寺を覗くと、思ったとおりもう門が閉められていました。先に参っておかなかったら、今年も出直しになるところでした。
 予定したとおり、モールで食事をしてから「七福の湯」で入浴して帰りました。だいぶくたびれました。例年より疲れを感じるのは、西光院からの道をむやみと急いだせいでしょうか、それとも齢のせいでしょうか。

 5日(月)になって、ようやく『セーラ』を再開します。第3幕を急いで書かなければなりません。本当はファミリー音楽会(11日)の時にでも、みんなに完成した楽譜を渡したいところでした。というのはファミリー音楽会の出演者の大半が『セーラ』にも出演するからで、そこで配布できれば郵送の手間が省けるのです。
 しかしそれはどうも無理そうです。急ぎすぎて曲が雑になっても困りますし、ともかく可能な限りアクセルをかけるということで頑張るしかありません。アレンジが必要なくなった『星空のレジェンド』とは違い、こちらは引き続きアレンジもしなければなりませんので、しばらくは忙しい日々が続きそうです。
 板橋オペラのアレンジはたいてい3月末から4月に入ったくらいからはじめるのが常ですが、今回は何しろ初演作品ですし、私ひとりでアレンジせざるを得ませんから、作曲が終わり次第はじめたいと思っています。楽器奏者のインペク(インスペクター=とりまとめ役)をやってくれている吉原友恵さんも、みんなに頑張ってオファーをしてくれて、すでにほぼエントリーが出揃っています。

 6日(火)はそのファミリー音楽会のリハーサルでした。私は当日出演するわけでもないので、ずっと詰めていなくても良いようなものですが、今回は編曲したものが多く、それらの音のチェックなどをしようと思うと、ほとんど最初から最後までホールに居ることになってしまうのでした。午前中から夜まで、ほぼ一日中です。私の関わっていない曲のリハーサルがポツポツとあるので、その時に買い物や食事に出たりします。
 リハーサルを聴きながら作業ができればなかなか効率的で、現に去年のファミリー音楽会のリハーサルの時には、私は『セーラ』の台本執筆にいそしんでいました。下書きをレポート用紙に書き殴っていたのですが、けっこう何十ページも進めることができました。こう考えると『セーラ』にはもう丸1年というものかかりきっているのだと実感します。中断した期間もあるものの、そういう時でも常に頭にかかっていました。大作である、とあらためて思います。
 それはともかく、リハーサルの最中に台本は書けても、さすがに作曲は無理なのでした。現在の私は、とにかく作曲を進めなければいけないのですが、そんなわけでこの日は捨てざるを得ません。
 しかし、終幕の合唱をお披露目あるいは予告編としてファミリー音楽会で演奏するので、まったく『セーラ』と関係ない一日というわけではありません。この演奏のために、ラストを先に書いてしまったわけですが、そのことの安心感といったら半端ないものがあります。
 客席で聴いているとなかなかの盛り上がりですし、演奏者からも曲の評判は上乗で、あとは聴客も同様であることを祈ります。願わくば、これを聴いて、オペラも聴いてみようと思う人の多からんことを。

 7日(水)はこれまた恒例の七草がゆを作ります。ただマダムは午前中ピアノの先生のところへ行かなければならず、ぎりぎりまで泥縄のごとき練習をしていて、せっかく私が作った七草がゆを3口か4口すすっただけで出かけてしまいました。
 他にもこの日マダムはいろいろな用事を抱えていて、22時半くらいになってようやく帰宅してから、七草がゆを電子レンジで温めて食べていましたが、香りは抜けているし、あんまりウマいものではなかったのではないかと思います。
 私は特に予定は無く、買い物に出た他にはずっと家に居ました。さぞや作曲がはかどったかというと、残念なことに案外そうでもありません。だいぶ録りたまっていたビデオを観るのにけっこう時間を費やしてしまったり、これもしばらく見ていなかったまとめサイトをチェックしていたらいつの間にか時間が過ぎてしまっていたり。夕方にはあまりに眠いのでちょっと横になったら2時間くらい寝てしまったし、結局作曲をはじめたのは夜になってからのことでした。

 こんな感じで、なし崩しに日常が戻ってきたようです。しかし日常に追いまくられていると、一週間単位、一ヶ月単位で時がどんどん過ぎ去ってしまいます。私もとうに人生の折り返し地点を過ぎて、残された一日一日を大切に過ごしてゆかなければいけないように思いますし、冒頭に書いたように、気がついたら2015年が終わってしまっていた、などということのないようにしたいと念ずる次第です。


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