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ウィズコロナの新年 [お知らせ]

 皆様、あけましておめでとうございます。
 正月もすでに5日となり、昨日4日からお仕事に出ておられるかたも多いでしょう。11日まで休んではどうかという話もあったようですが、ただでさえコロナで業績が悪化しているのに、そんなことをしていては潰れてしまうと言いたい経営者も少なくなかったのではないかと思います。
 首都圏ではまた今週末から緊急事態宣言が出される模様ですし、年明けから何かとあわただしい令和3年なのでした。
 何度も書きましたが、冬季になって寒くなれば感染者が増えるだろうということは、当初から言われていたことです。感染力とか毒性とかはともかくとして、インフルエンザと似たウイルスなのですから、冬にはびこるのは当然でしょう。問題は、医師たちや行政が、どの程度増えることを想定していたのか、その想定に対して実際の感染者増加がどうなのか──さほど差は無かったのか、それとも思ったよりはるかに深刻だったのか──という点にあるはずなのですが、テレビも新聞も感染拡大の恐怖をあおるばかりで、そのあたりを冷静に取材してくれません。
 また、累計感染者数は報じますが、回復者(免疫獲得者)については報じられません。そのため当然、日々数字は大きくなる一方で、これまた不安をあおっています。累計感染者数から回復者数を引いた人数も表に載せて貰いたいものです。
 国や自治体の対策について、いまだに外国と較べてどうこうとあげつらっている論者が少なくないのもうんざりします。国民の気質も社会体制も異なっているのだから、執れる対策の選択肢も国によってまちまちなはずで、そういうことをまるで配慮せずに、某国ではこうなのに、しかるにわが国は……などと言ってみてもはじまりません。感染者数だって、検査数が多ければ多く出るわけですが、検査を増やすことでかえって感染が拡大するということもありますから、各国を比較してみてもあまり意味があるとも思えないのでした。強いて言えば、死亡者数だけはごまかしようがない強固な指標と言えそうですが、それにしたって死因を武漢肺炎と認定するかどうかは各国の胸先三寸です。
 日本に関して言えば、都市のロックダウンもせず「国民へのお願い」だけでなんとかここまで乗り切っているのは、充分によくやっていると言わざるを得ません。死亡数は例年よりも少ないというのですから大したものです。台湾ヴェトナムの封じ込めぶりには及ばないかもしれませんが、社会体制として強権が執りにくい国なので、ある程度はやむを得ないことだと思います。
 一時期多くの識者がもてはやしていた韓国K防疫とやらは、最近になってだいぶボロが出てきているようです。また中国に関しては、出してくるいかなる数字もほとんど信じられません。
 こう考えてくると、日本はコロナ対策については、少なくとも世界で五指に入るくらいには成功している国だと言えるのではないでしょうか。
 まあ、コロナ対策に限らず、「もっと上がある」からして「日本は遅れている」と論じるのは、これはもう昔からの「進歩的文化人」の手口ではあります。何事についても、つねに「世界一」と言われている国を引き合いに出して、そこと較べて日本がいかに劣っているか、遅れているかをあげつらってきました。
 比較対象はその都度変わるのであって、例えば道路ならUSAドイツ、金融ならスイス、福祉なら北欧諸国といった具合です。どんなジャンルにせよ、世界最高水準の国と較べれば、それは劣っていたり遅れていたりするに決まっていますが、それをじゃんじゃん言い立てたあげくのはてに、日本はきわめて多くの点で世界最高水準に達してしまいました。その点では、進歩的文化人たちの妄論も無駄ではなかったのかもしれません。
 しかし、その流れがあったために、日本はダメだダメだと言ってさえいればひとかどの仕事をしたつもりになる手合いが増えすぎました。彼らはコロナ対策についても、日本政府の対応がダメだダメだと言い続け、どこそこを見習えと言い続けていましたが、彼らが持ち上げた「どこそこ」は、現状どう考えても日本よりも死者がたくさん出ているところばかりです。そろそろ、なんの予言力も持たずに自国を貶めるだけの進歩的文化人たちには退場して貰いたいような気がしています。

 ワクチンがようやく出回りはじめました。まだインフルエンザワクチンのように、誰もが接種し、重篤化などの心配を激減させるだけのものにはなっていないにせよ、マスク・手洗い・うがい・三密忌避といった個人的対策以外の、しっかり疫学的な予防手段が出てきたのは、希望の持てる話です。
 ワクチンというのは体内に免疫を作って、感染しにくくしたり、感染したとしても軽症でやり過ごしたりするためのものであって、治療薬ではありません。
 数年前に、20年ぶりくらいのインフルエンザにかかった際、医院で投与された吸入薬がものすごく効き、24時間も経たないうちに高熱が見る見る下がってしまったので驚いたものでした。私の若いころには無かった特効薬ができていたのだと、そのときはじめて知りました。
 武漢肺炎に関して、そのような特効薬ができるまでには、まだもう少し時間がかかるでしょう。感染し発症してしまったら、いまのところは重篤化しないようにだましだまし対症療法をおこない、なおかつウイルスをばらまかないように隔離してゆくしかありません。これはワクチンができても同じことです。
 しかし、多くの人がワクチンを接種すれば、とにもかくにも重篤患者が減ることが期待され、医療現場に余裕が生まれることでしょう。まだ安全性が最終的に確認されていないので、一般への接種がおこなわれるまでにはもう少し待たなければならないでしょうが、人類が少しずつ前進していることを感じます。その歩みは遅くおぼつかないものであったとしても、前へ進むこと、それが人類の劫であり存在意義でもあるのだろうと思います。

 新年早々、いささか重たい話になってしまいましたが、ともあれ今年こそいろいろなことが好転して貰いたいものです。
 今年の予定としては、今月の17日板橋ファミリー音楽会5月1日Chorus STの演奏会、その頃に『続・TOKYO物語』混声版の刊行、6月20日にやはり板橋のオペラ公演、たぶん7月に『星空のレジェンド』のカラオケ公演などがありますが、もちろん状況によってはどうなるかわかりません。無観客になったり、また中止になったりする可能性もあります。
 とりあえず直近のファミリー音楽会が、緊急事態宣言を出された場合にどういう対応になるのか心配しています。実は明日ホールリハーサルがあり、これは予定どおりとりおこなうことになっていますが、企画運営側である板橋区演奏家協会の意思とは別に、ホール側で催し物を差し止める可能性もあります。なかなか、予定の立てづらい現状になっているようです。
 ともあれ私自身の心構えとしては、行事が無くなったためにものを書くモチベーションも失って、結局「作品」をひとつも残せなかった去年の越しかたを反省し、せっかく空いた時間を、作曲に振り向けられるよう心得たいと思っています。幸い、去年の暮れにちょっとした依頼を受けました。本格的な作品と呼べるものではなさそうですが、しばらくサボってしまったリハビリのつもりで書いてゆく所存です。
 また、こういう状況下で不謹慎と呼ばれるかもしれませんが、出歩きたいと考えています。近場の散歩から少しの遠出や旅行など、密を避け防備に気をつければ、そんなに危険とも思われません。せっかく「大人の休日倶楽部」に入会したことでもありますし、Go To トラベルキャンペーンも現在は停止されていますが、いずれ復活するでしょう。去年は閉じこもりすぎていた気がします。まあ、収入が減っているので費用に充てられる金額も小さいでしょうが、できるだけ機会を見つけて出かけたいと思うのです。
 皆様はこれからの一年をどのようにお過ごしになるおつもりでしょうか。油断はせず、しかし怖れすぎずに楽しいことの多い年でありますように。

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