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続・スーパーマーケット激戦区 [いろいろ]

 私の住んでいる川口駅周辺が、スーパーマーケット激戦区であることは前にも書きました。私が常用している店だけでも4、5軒、たまに足を運ぶところも含めれば10軒くらいのスーパーマーケットが、行動範囲内に含まれています。自転車を使うので、半径2キロくらいの圏内は行動範囲となりますが、それにしてもたくさんあるものです。
 世田谷の実家などは、その点寂しいものです。最寄り駅は新代田なのですが、駅周辺には1軒もスーパーがありません。昔は駅前に西友があったこともあるのですが、ずいぶん前に撤退しました。実家では下北沢駅前のオオゼキを常用しています。下北沢まで行けばピーコックなどもあるのですが、いずれにしろ途中にかなり急なアップダウンがあり、両親は最近めっきり脚が衰えたため、生協の配達を頼むようになりました。
 私の家の近くでも、ザ・プライスは周辺再開発のため何年か前に閉店しましたし、コモディイイダ川口東口店もつい最近閉じました。それなりに栄枯盛衰も激しいと言えますが、それでもオーケー西友ヤオコーサミットストアエルザタワー店ベルクなどは常用と言って良い店ですし、マルエツ業務スーパー肉のハナマサイトーヨーカドー新鮮市場などもときどき入ります。コモディイイダは東口店は閉めましたが、西口店はまだ健在で、こちらにも入ることがあります。若干メンバーは変わっても、スーパーマーケット激戦区であることには変わりがありません。そして激戦区ならではで、競争も激しく、利用者にとってはなかなかありがたい状況と言って良いでしょう。

 スーパーマーケットも、これだけあるとそれぞれの店の特徴がはっきり顕れてきます。店によって、得意分野が違っていたりするのでした。仕入れ先、資本力、マーケティングなどさまざまな要因によるものでしょう。
 私の利用している店の中で、全体としてなんでも安いのはオーケーです。この店は「地域最安値」を標榜しており、同じ商品でより安く提供している店があると、その宣伝チラシなどを持って行けば値引きしてくれます。私はそうやって値引きして貰ったことはありませんが、ときどき値札に、「○○に対抗して値下げしました」などと書かれていることがあります。
 川口のような激戦区では、この方針はなかなか重宝します。私の妹は桜新町に住んでいて、やはり近くにオーケーがあるらしいのですが、
 「え~、そんなに安いかな?」
 と疑問を呈したことがあります。たぶん、近隣に競争相手が少ないので、地域最安値と言ってもさほど安くなっていないのではないかと思います。
 品目ごとに安く感じるので、ついついたくさん買ってしまい、合計精算額ではオーケーでの買い物がいちばん高くなるということが多いのでした。そして、最近は値上げも目立ちます。98円で売っていたジュースがいきなり158円になったのは仰天しました。
 消費税が導入されたとき、店のカードを持っていれば消費税分を値引きするというサービスをはじめたようですが、消費税が3%から5%、8%、10%と上がっても、値引き額は最初の3%相当分だけです。これはまあ仕方のないことでしょうし、もちろん3%といえども値引きして貰えるのはありがたいのですが、いまとなっては思ったほど値引きにならないな、と思うことも多くなっています。

 西友は「家からいちばん近い」というのが取り柄です。何か急に買わなければならないものができたとき、あるいは忙しくてあんまり買い物に行く暇がないとき、その場所に西友があるのは助かります。
 商品は、値札としてはそれほど安いとは感じられません。ただ、最近はオーケーに追随したか、ほかの店のチラシを持って来れば値下げするということもはじめています。
 ただ、値引き品がかなり豊富である点は特筆すべきでしょう。実は近隣では唯一の24時間営業のスーパーで、朝の9時ごろに行くと、おびただしい商品に値引きシールが貼られており、たいへん得した気分になります。また、値引き品のワゴンも充実しています。
 そのほか、プライベートブランドである「みなさんのお墨付き」略称「みなおす」に関しては、そこそこお値打ち感も感じられます。

 ヤオコーは行動範囲内に2店あり、よく行くのはショッピングモール「ミエル」に入っている川口本町店です。もうひとつの川口朝日店は、ピアノ教室に自転車で行った帰りなどに立ち寄ることがあります。さらに蕨南町店というのも、普段使いするにはいささか遠いのですが、川口第九を歌う会初心者コースが蕨のフェリーチェ音楽ホールで開かれることが多く、そこに指導に行った帰りなどには寄って買い物をします。
 ヤオコーという地元資本のスーパーは、そんなに格安感は無いのですけれども、何か魅力があるようで、ここ数年の売り上げがすごい勢いで伸びているそうです。ネットでも話題になっていました。惣菜類がおいしい、という人が多いようです。私としては、プライベートブランドの飲料類が豊富な上に安く、2リットル入りのレモンティーなど欠かさず買っています。
 また、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどはヤオコーで買うことが多いのでした。トイレットペーパーに関しては、マダムが白いのが嫌いで、柄ものや色ものを好むのですが、そういう種類がいちばん充実しているのが、よく行く中ではヤオコーなのです。オーケーは質実剛健な印象があり、トイレットペーパーもほぼ白一色しか置いていません。
 シャンプーや洗剤なども、オーケーで買うこともありますがヤオコーもよく使います。特にミエルの本町店は、向かいにスギ薬局があり、そういう商品は較べて買うことが多くなりますけれども、同じ商品であればヤオコーのほうが、安いか、少なくとも同額となります。
 ヤオコーカードはしばらく持っていなかったのですが最近作りました。すでに2度くらい500円クーポンが出ていますので、それだけヤオコーの利用度が高いということでしょう。

 サミットストアも行動範囲内には2店ありますが、もっぱらエルザタワー店を使っています。もうひとつの川口青木店には、数回足を運んだことはありますが、常用はしていません。エルザタワー店で非常にインパクトのあったトマトサラダが、川口青木店に置いていなかったのがマイナスポイントです。
 このトマトサラダ、トマトの大きな切れが8つ、キュウリの切れが10個入っていて、それなのに198円と、非常にお得な感じだったのですが、半年ほど前にいきなり258円に値上げしてしまいました。値上げはやむを得なかったのかもしれませんが、いきなり上げすぎじゃないかと憤慨しました。
 また、水曜日には卵が99円とお得だったのですけれども、これもやめてしまいました。鳥インフルエンザの影響で卵が高騰しているのは知っているので、これまたやむを得ないとは思うのですが、いずれにしろサミットに足を運ぶモチベーションはこのところ下がっています。ただ、惣菜のメニューに独特のものがあり、ときどき食べたくなるので買いに行くことがあります。

 ベルクは自転車でも10分くらいかかる、かなり遠いところにあるのですが、最近は訪れる頻度がいちばん高くなっています。
 サミットで水曜に卵を買っていたころのこと、安売りの卵は案外量が少なくて、下手をすると午前中に売り切れてしまったりしたのですが、ベルクでも同じ水曜に安売りしているのを知って出かけて行ったのがきっかけです。
 ベルクでは、水曜のほか、日曜にも卵の安売りをしており、タイミング的にこちらに行くことも増えたのでした。
 ところが、2月末だったか、こちらも鳥インフルの関係で卵の安売りを中止したのでした。
 しかし、サミットに較べて良心的だと思ったことに、卵の特売をしていた水曜と日曜を、「ポイント3倍デー」としたのでした。卵の特売をやめた埋め合わせとのことです。何を買っても3倍のポイントがつくそうです。
 私はすぐにベルクカードを作りました。そして水曜と日曜のポイント3倍デーにばかり来店したところ、面白いようにポイントがたまり、わずか3ヶ月足らずのあいだにすでに3回も500円クーポンが発行されたのでした。すっかり味を占めて、だいたい週2回のペースで通っています。
 ベルクもちょっと独特の惣菜を置いていて、ちょくちょく買っています。巻き寿司バイキングというのも面白いですね。蓋のかかったトレーからセルフサービスでパックに移すというだけで、別にバイキング(食べ放題)というわけではありませんが、よく利用します。
 ここもプライベートブランドのジュース類がおいしくて安かったのですが、ご多分に漏れず値上げしてしまいました。しかしオーケーほどの大幅値上げではなかったので、いまでもときどきは買っています。
 また、この店には小さなイートインスペースがあり、無料のお茶が飲めるので、毎回帰りに立ち寄って冷茶を飲んでいます。前はあちこちにあったのですが、コロナ禍でどこも閉鎖していました。最近はサミットなどでも復活しています。

 マルエツは川口駅前ビルのキュポ・ラの1階に店を構えているため、利用者は多いようです。私も電車で出かけた帰りなどには寄ることがありますが、実のところ割安感はほとんど無く、ほかの店に較べて高いという印象があります。前にうちの母が寄って、世田谷に較べてもちっとも安くないと文句を言っていたことがあります。
 ときおり、新製品をお試しで安く売っていることがあり、そういうのに巡り合えばけっこう嬉しくなります。
 ザ・プライスが撤退したあとに、樹モールテラスという、商住一体型の施設ができたのですが、そこにも当然スーパーマーケットが入るだろうと予測されていました。どこが入るのだろうかと附近住民はワクワクしていたのですけれども、結局マルエツが入ることになって、わりにがっかりした人が多かったようです。
 ザ・プライスが復活してくれるのがいちばん良かったのですが、樹モールテラスのテナント料を考えると、安売りブランドとしてのザ・プライスの価格維持ができたとも思えません。それはやむを得ないとしても、マルエツなら駅前にあるわけで、何もこんな駅から近いところにもう一店舗構える必要はないじゃないかというのがおおかたの感想であったかと思われます。
 マダムはイオンスタイルが入れば良いと願っていましたが、イオンモール以外でイオンスタイル単独の出店というのは、私はあんまり知りません。
 樹モールテラスの新しいマルエツは、開店したばかりです。駅前店とはまた違った品揃えやコンセプトになれば面白いのですが、さて……

 業務スーパーは調味料を買うことが多くなっています。マヨネーズ、ケチャップ、ソース、ドレッシング、塩、酢、料理酒など、ほかの店で買うよりはお得な感じがします。レトルトのカレーやパスタソース、トマト缶などもよく買います。
 冷凍食材などにも力を入れているようですが、そちらは文字どおり業務用というか、うちで使うにはいささかパッケージが大きすぎて使いづらい気がします。まあ、家で小分けにすれば良いようなものですが。
 インスタントラーメンなども業務スーパーで買うことが多いですね。
 肉のハナマサは、私よりもなぜかマダムが好きなようで、自分ひとりで買い物をするときには肉のハナマサに行くことが多いようです。
 この店、屋号に反して、むしろ野菜や果物など生鮮食品にお得感が強かったりします。肉ももちろんコストパフォーマンスは悪くないのでしょうが、一体にロットが大きくて、一般家庭ではかえって使いづらいところがあるのでした。何か大量に調理するときには便利でしょう。加工食品などはあまり割安感がありません。

 イトーヨーカドーは元サッポロビール工場跡に建てられた大きなショッピングモール「アリオ」の中にあり、新鮮市場は樹モールの先にあるふじのいち商店街にあります。イトーヨーカドーはいままで触れてきたスーパーたちに較べるとはっきりと割高であり、新鮮市場は品揃えがいまひとつな感があり、これらは別の用件で近くまで行ったときにたまに立ち寄る、という程度の利用度です。
 コモディイイダは、さほど特徴というほどのものが感じられない気がします。食糧品よりむしろ日用品を買うときに使うことが多いようです。ごくたまに、近くのオーケーで見当たらなかった商品がコモディイイダに置いてあるという場合があり、そういうワンポイントリリーフ的な立ち位置のスーパーと言えます。
 もちろん、近くに競合店が無い店舗であれば、大いに利用されるだろうと思いますが、激戦区で生き残るのはなかなか大変でしょう。

 家の近くではありませんが、ピアノ教室の最寄り駅である戸塚安行駅前のフードセンターにもよく寄ります。川口駅前の各店に較べると、やはりなんでも高めであるように思いますが、果物などの品質は良いような気がします。教室のすぐ近くにはスーパーみらべるがあり、駅から少し離れたところにマミーマートがありますが、店舗相互の距離は川口駅周辺よりだいぶ離れており、激戦というほどの競争はおこなわれていないのでしょう。

 半世紀以上を生きてきて、その前半は引っ越しも多かったのですけれども、スーパーマーケットに関しては、どこでもだいたい行く店が決まっており、そんなにあちこちに買い物に行った記憶はありません。それを考えると川口の激戦区ぶりは異様に感じられるほどです。
 やたらと店舗があっても面倒くさい、と思う人も少なからず居るとは思いますが、それぞれの店の特徴や得意分野を見抜いて使い分けるのはなかなか愉しくもあり、「豊かさ」とは「選択肢の多さ」に多くを負うものだなあ、ということが実感として意識できています。

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