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「異世界回想鉄道記」挑戦記 [日録]

 金曜日は毎週、晩にChorus STの練習が入っているのですが、その時間までは予定があったり無かったりいろいろです。私は以前は、金曜の午後にクール・アルエットという女声合唱団の指導をしていましたが、コロナ禍で集まりが悪くなったので解団してしまいました。それで私は比較的暇になっています。
 一方マダムは仕事を入れたりフィットネスクラブに行ったりしていて、わりと忙しそうですが、ときどき何も入らないときがあります。
 今日(8月12日)はお盆中ということもあって、たまたまマダムも私も特に予定がありませんでした。
 それで、Chorus STの練習時間まで、軽めの鉄道謎解きをプレイすることにしました。
 実は前日の夜、マダムはの実家に行って泊まっており、どこかで待ち合わせて合流するということにしたわけですが、おりしもJR東日本が、「上野~松戸エリア」を舞台にした謎解きイベントをやっていたので、これならちょうど良いと考えたのでした。JR東日本では、これとは別に、去年の「蜃気楼列車と追憶のカケラ」のシリーズと思われる「名もなき本の最後の旅路」という、東京~千葉エリアを舞台とする謎解きも実施しているのですが、去年の様子から推測すると、こちらはけっこうなボリュームがあり、練習までに終えられないかもしれないという懸念があります。
 それに較べると、上野~松戸エリアに限定されたこのイベント「異世界回想鉄道記」は、せいぜい実質3~4時間くらいでクリアできそうなので、夏の暑い日の息抜きとしては格好と思えたのでした。

 10時に上野駅で待ち合わせました。私は京浜東北線で向かい、マダムは常磐線で向かったわけです。上野からスタートするとは限らないのですが、いわゆる謎解きキットの発売場所がすべて上野駅構内の売店でしたので、これは上野からはじまると考えて良いでしょう。
 公園口の外にあるNEW DAYSで入手しましたが、Chorus STの練習に持ってゆく荷物がけっこう重く、一日持ち歩く気になれなかったので、マダムの余分な荷物ともども、構内のコインロッカーに預けることにしました。それでまた改札内に入ります。なんだか無駄なことをしているような気がします。
 例によって、どういう順番、どういうルートでどの駅に行ったかということは、ネタバレになるので書けませんが、まあおおむね上野と松戸のあいだをうろうろしたという程度のことは申し上げてもよろしいでしょう。文字どおりにコンパクトな鉄道謎解きであったと言えそうです。
 パターンとしては、それぞれの駅で、改札内でひとつの手がかりステッカーを見つけて謎を解き、改札外に出てもうひとつの手がかりステッカーを見つけて次に向かう駅を割り出す、という繰り返しでした。
 全部で5つの駅を訪れましたが、どの駅でも改札を通ることが必要なので、いちいち運賃がかかります。
 JRの場合、これがちょっとネックというべき点です。いままで、東京メトロ都営交通京王小田急西武東急東武東上線などで謎解きイベントをプレイしましたが、いずれも、少なくともイベント期間中には、乗り降り自由のフリーパスとなる切符が発行されています。西武と東武東上線がイベント期間限定で、その他の鉄道会社は通年で出しています。東京メトロの「地下謎への挑戦」では、イベントのために特製されたフリーパスまで用意され、それ自体が謎解きのカギになっています。
 それがJRとなると、しかるべきフリーパスが設定されていない場合がよくあります。秋に房総半島でプレイした「放課後の手紙と消えた彼女」「2つの列車と選んだミライ」では、サンキューちばフリーパスというのを利用しました。一昨年の「放課後の手紙」のほうは、サンキューちばフリーパスを見せると謎解きキットが無料で貰えるというほどタイアップがしっかりしていましたが、昨年の「2つの列車」のほうはタイアップしておらず、最初のころはサンキューちばフリーパスが発売されている気配がありませんでした。いちいち運賃を払ってプレイするのでは、はたして交通費がいくらになるか見当もつかず、参加を躊躇してしまったほどです。そのうち、遅ればせにサンキューちばフリーパスの発売が発表され、やっと安心して挑戦で来た次第です。サンキューちばフリーパスは、千葉県内のJR路線、京成など大手を除く民鉄や第三セクター各線、それに若干のバス路線までフリー乗車できる、なかなか使えるフリーパスでした。
 去年の「蜃気楼列車」のほうは、エリア内がフリーという切符は特にありませんでした。私は休日おでかけパスを利用しました。かろうじて元が取れたというくらいです。謎解き部分だけではとても元は取れず、川口からの往路復路を加えてなんとか額面を上回ったのでした。去年の夏は、休日おでかけパスの平日版「ひみつの平日パス」というのも出ていたらしく、プレイ日を休日にこだわることもなかったようです。この「ひみつの平日パス」今年の春に再登場したらしいのですが、なぜか今年の夏には発売されませんでした。ならば「名もなき本」は青春18きっぷを利用するか、あるいはやはり休日おでかけパスを使うことにするか、現時点ではまだ迷っています。
 今日の「異世界回想鉄道記」ではその種のフリーパスはありません。エリアが小さいので、休日おでかけパスを使っても、あるいは青春18きっぷを使っても、まったく元が取れないのです。しかし毎回SUICAで出入りしていると、いつのまにか運賃がかさんでしまっていたりもします。これからプレイする人のために、大体の必要予算だけ記しておくと、最初の探索駅から最後の探索駅まで、1000円はかからない程度というところです。これに最初の駅までの運賃、最後の駅からの運賃を加えれば、今回の交通費ということになります。

 最後の駅というのはだいぶ予想外で、マダムと顔を見合わせて笑ってしまったほどでした。確かに探索エリアの路線図に含まれてはいましたが、
 「えっ、こっちに来るか」
 と言いたくなるような場所だったのです。
 蒸し暑かったこともあり、かなりゆっくりと探索したつもりですが、それでも15時にはクリアしてしまいました。そのまま合唱の練習に向かうつもりだったのですが、だいぶ時間があるので、上野駅のロッカーに荷物を預けたまま、一旦帰宅する余裕さえありました。エアリズムの肌着がびしょ濡れになっていて、その上に来ていた開襟シャツまで湿り気を帯びており、正直言って着替えないとかなり気持ちが悪い状態になっていたのでした。
 ともあれ、探索エリアもこぢんまり、謎そのものもわりと小味なものが多く、ライトな感覚でプレイできるイベントだったと思います。またいずれ、リプレイでも書いてみたいと思います。

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