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ガザの戦乱 [世の中]

 シナイ半島ガザ地区の武装勢力ハマスが、突如としてイスラエルの国境を突破して急襲しました。
 イスラエル側には数百人の死者が出ており、また多くの人々が、おそらく人質として連れ去られたようです。
 なんだか年柄年中紛争が起こっているような気がするあの地域ですが、イスラエルという国は強大な軍事力と高度な諜報能力を持っていて、まわり全部が敵のような状態にもかかわらず、それなりに力による均衡のようなものが保たれていました。
 こんなに被害が出たのは、半世紀前の第四次中東戦争の緒戦のとき以来だそうです。そのときは、エジプト軍シリア軍が同時に攻撃をはじめて、二正面作戦を強いられたイスラエルはだいぶ苦戦したようです。しかし結局、エジプトとシリアの連携もあんまりうまくゆかず、態勢を立て直したイスラエル軍に各個撃破されるかたちとなりました。
 今回は、国家の正規軍が相手ではありません。ハマスは、パレスティナ国軍を称してはいますが、実際には地域武装勢力に過ぎず、そんな敵に国境を突破され、無差別虐殺や拉致を許してしまったのは、イスラエルとしては看過できない失態だったでしょう。凄腕の諜報機関モサドも、なぜこんな事態の前兆を見逃してしまったのかと思えます。

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