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「山手線謎めぐり2023」挑戦記その2 [日録]

 11月23日「山手線謎めぐり2023・都市伝説を追いかけて。」という鉄道謎解きイベントをプレイしてきました。JR東日本でもずいぶんと力を入れて宣伝していて、電車の中でも駅でも、ポスターなどをやたらと見かけたものです。
 9月からはじまって、来年1月21日まで開催されているこのイベントの、ちょうど会期なかばころにプレイしてきたわけですが、基本的に一本道な謎解きであるせいもあり、途中でほかのプレイヤーに山のように遭遇しました。いくつかの場所で街頭観光案内のボランティアをたまにやっているマダムは、謎解きのために行かなければならない場所について、何度か訊ねられたそうです。
 5箇所の駅を訪ね、その周辺で謎を解いてゆくという形で、11月23日は、途中でマダムの都合により1時間半ほどの配信動画を見なければならないというハンディを背負いつつ、無事にクリアすることができました。
 ところがその後、マダムはその5箇所ではないところの駅近くでも、同じような謎解きプレイヤーらしき人から質問を受けたのだそうです。
 その人が間違った駅を訪れたわけではありません。実はこのイベント、「本編」だけでは終わっていないのでした。

 「おまけ謎」というのと「続編」というのがあるのでした。
 「おまけ謎」のほうは、「本編」の謎解きキットの中に案内があり、4箇所ほどの飲食店に1問ずつ「謎」が設置されているというものでした。謎を解きにだけ店に入るというわけにもゆかず、これはそこで飲み食いしろということでしょう。どうも気が重いな、と思いました。
 それで「おまけ謎」を解くのは諦めかけていたところ、ちょっとした気づきで正解に辿り着くことができました。途中経過をすっ飛ばして、最終回答だけ発見したのです。これがどういう意味かは、いまのところまだネタバレできませんので、解決篇をお待ちください。
 このイベントは、要所要所でキーワードを割り出し、それをイベントサイトに送信することで話が動くという形式ですが、「おまけ謎」の答えも同じように送信したところ、ごくあっさりと「正解!」と返ってきました。

 さて、「続編」のほうですが、これは「本編」とは別に謎解きキットを購入しなければならないという、これまであまり見たことの無いあこぎさ、いや力の入れようでした。本編の謎解きキットは1980円、続篇は1100円ですので、かなりの出費となります。キットの内容は本編とあまり変わらず、特によく使うアイテムである「手帳」は本編のものと非常によく似ていて、最初は同じものが入っているのかと早とちりしたほどでした。じっくり見較べれば違っていることがわかります。
 その続編をプレイしてきました。年の瀬も押し詰まった今日(12月30日)などに何をしているのかと笑われそうですが、マダムと私の都合の合う日がなかなか無かったのです。酔狂なのは私たちだけではなく、前回ほどではありませんが、今日もほかのプレイヤーをちょくちょく見かけました。
 本編は5駅を訪ねなければなりませんでしたが、続編は4駅となっています。だから少しは短い時間で済みそうですが、それはやってみないとわかりません。
 結果としては、川口を10時25分に出発し、20時10分に戻ってきたことになります。まあ、最後に乗った駅の近くのコーヒーショップで、1時間半ばかり寛いだのではありますが。また川口との往復に、それぞれ30分~40分ほどかかっています。それらを差っ引くと、7時間くらいになりましょうか。
 所要時間の目安は「4時間~」となっていましたので、だいぶのんびりしたようです。ただ、各駅平均1時間というのはかなり忙しい気がしました。早足で移動し、脇目も振らずに謎解きのみに専念して、頭をひねることもなく即座に正解を導き、スマホで示されるストーリーなどは歩きながら読む、くらいでないと、4時間では難しいのではないでしょうか。
 往路、赤羽で下車して、また都区内パスを入手しました。毎度お世話になっています。780円なので、初乗り運賃区間(3キロまで)だと6回乗らないと元が取れませんが、そんなに小間切れに乗るわけでもありません。充分に使い出があると言えるでしょう。ただし、乗車時や下車時に、うっかり読み取り機にSUICAを当ててしまうことに注意しなくてはなりません。私はまずやりませんが、以前マダムが途中ついうっかり下車時にSUICAを当ててしまい、あとで川口駅で改札を通るときに「乗車記録なし」のエラーが出てしまったことがあります。フリーパスのほうでは、下車記録が無くとも次に乗るときに問題は無いようで、最後まで気がつかなかったのでした。たぶん、使用日と使用できる駅かどうかのチェックだけで、乗車記録や下車記録などはしていないのでしょう。

 どの駅を訪ねたかは、例によって書くわけにはゆきません。ただ、本編のほうでも同様でしたが、ゲームブックとなっている「ノート」にあるマップを見れば、どの駅かはほぼ事前にわかります。今回私はひとつだけ外してしまったのですが、そんなに大きな傷にはなりませんでした。
 ところが、今回はひとつ、重要な瑕疵が生じました。
 最初の駅へ行き、マップで示された場所へ行き、謎を次々と解いたところまでは良かったのですが、駅ごとに「まとめ謎」というのがあります。それまでに解いた謎の答えをまとめて、あるときはスケルトンにしたり、あるときは穴埋めの言葉にしたりして、クリアキーワードを導き出すための問題です。
 この「まとめ謎」、たいていは2段謎になっており、最初に解くとまた別の指示文が出てくるようになっています。その指示に従って何かやるとクリアキーワードが出てくるという仕組みです。
 最初の駅の「まとめ謎」を解いてみると、どうしても「続編」の謎解きキットの中のアイテムだけでは答えられないとしか思えない指示が出てきたのでした。とはいえ、なんとなく「解きかた」は浮かんできます。「本編」の謎解きキットの中のアレをああすれば……というイメージが湧きました。
 あれれ……? と思って注意書きを見直すと、なんと、

 ──1キット目(本編)同梱の全てのアイテムが手許に必要です。必ずご用意ください。

 と書いてあるではありませんか。
 こんなこととはまったく思いもよりませんでした。やはり注意書きはちゃんと読まなければいけませんね。これからプレイするかたのために、ここは特筆大書しておきたいところです。続編をプレイするときは、本編の謎解きキットを全部携行しましょう。
 私たちは完全に忘れておりましたので、そこまでであえなくストップか……とも思われたのですが、実はそんなことはありませんでした。上に7時間くらいかかったと書いたとおり、ちゃんと最後まで謎解きはできたのでした。
 というのは、本編のキットが必要なのは、ほぼ「まとめ謎」に限られたからです。それぞれの場所に行って答える問題自体には、本編のキットは要りませんでした。
 しかし、建前上は、「まとめ謎」を解いてクリアキーワードを割り出し、それを送信するとストーリーが進んで「次に訪れるべき駅」が明かされるということになっているので、ここで進められなくなるはずではあります。
 が、上に書いたように、どの駅を訪れるのかはマップを見ればほぼ一目瞭然ですので、事実上はまったく困りません。東京に詳しくない人でもほとんど迷わないでしょう。何しろ各駅の謎設置ポイントには、駅名と同じ名称がたいてい含まれているのです。
 そんなわけで、私たちは「まとめ謎」をスルーし、従ってストーリーの進みかたもまったくわからないまま、4つの駅をめぐりました。
 謎設置ポイントは駅からけっこう離れているものもあって、だいぶ歩くこともありました。平均1時間じゃ無理だろうと思われた所以です。
 タカラッシュ!制作の謎解きイベントのように、各所に手がかりステッカーが貼られているわけではなく、もとからの設置物やパブリックアートなどを利用した問題ばかりでした。まあ、その分謎解きキットのほうに手がかかって、値段が高くなってしまっているのでしょうが。

 2駅めの謎解きが(「まとめ謎」を除いて)完了したのち、昼食をとろうとしましたが、駅との行き来に使っていた巨大な総合施設(オフィス、ショップ、レストラン、会議室等々がずらずらと並んでいる)の中で食べることにマダムがこだわったため、ここでも少々時間を浪費しました。なぜなら、年末ということでほとんどの店がすでに閉まっており、結局マクドナルドくらいしか開いていなかったのです。外に出れば開いている店はいくらでもあったのですが、かなり建物内をさまよってしまいました。この彷徨と、それに続くマックでの食事で、1時間近く費やしたかもしれず、そうすると謎解き時間はもう少し短かったと言えそうです。
 4駅めだけは、マップに駅名を冠した謎設置ポイントが無く、そのため駅を勘違いしてしまいました。隣の駅で下りてしまったのです。このときは思いがけず、たまたま停まっていた無料巡回バスに乗ることができ、歩く距離がいたずらに増えるのを防ぐことができました。この「無料巡回バス」はヒントになるかな?

 各駅の「まとめ謎」、そしてweb上のみで進行する「最終章」は帰宅してから解きました。思ったとおり、本編の謎解きキットが大活躍です。「まとめ謎」については、そちらを使えばごく簡単に解けました。さらに最終章では、本編と続編のキットがほぼ同じ比重で扱われることになります。かなり手の込んだ問題づくりであったことは認めたいと思います。
 私の近年以来の趣味である鉄道謎解きは、さすがに今年はこれで終わりとしますが、恒例の「地下謎への招待」「鉄道探偵シリーズ」、それにマダムがやってみたいと持ってきた板橋区(ほぼ高島平)の謎解きイベントも控えており、来年もいろいろ参加することになりそうです。

 それでは皆様、良いお年を。

【後記】解決篇をアップしました。(2024.1.23.)

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