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パリは匂っているか [世の中]

 フランスの各都市が、清掃局員のストライキでえらいことになっているようです。すでに何十日もゴミの収拾がおこなわれず、パリをはじめとして多くの都市が、悪臭に包まれているという話です。年金政策の改定に反対してのこととされていますが、その改定案は通ってしまったようで、ストライキはいつまで続くのか予想がつかない状況になってしまっているとか。
 向こうでは、住んでいる日本人が見かねて自主的にゴミを拾ったりすると、清掃局員の仕事を奪う行為だとして批難されたりもするようで、なんとも面倒くさい管轄意識があるらしく、清掃局員のストライキがあっていろんな街が汚れても、自主的にゴミ収拾しようというような人は現れないと思われます。また、そんなことをしていたら「スト破り」として暴行を受けたりするのかもしれません。
 まあ、パリというのはもともと「悪臭の都」でもありました。王様すら、パリのあまりの臭さにたまりかねて、ヴェルサイユに逃げ出したほどです。そのヴェルサイユ宮殿にもトイレというものを作らなかったので、人々は庭園のあちこちで用を足したのでした。王様自身は、玉座を便座として作らせ、そこで垂れ流しながら執務をおこなったとか。謁見の場もすごい匂いであったことでしょう。フランス人、というより当時のヨーロッパ人は、トイレというものを根本的に理解していなかったのです。

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