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足立区街歩き(その1) [日録]

 日付が変わってしまいましたが、3月3日(金)のことを書いておきます。
 足立区の街歩きをしてきました。
 タカラッシュ!社の謎解きイベントですが、鉄道謎解きではなく、街歩きがメインです。前にやった品川区川越の街歩きイベントに類するもので、立ち寄る駅は最初から明かされています。その駅を起点にして、いくつかの地点で手がかりを拾うという方式です。タイトルは「見つけ出せ、足立に眠る真実の宝」……
 例によって冊子を入手しなくてはなりませんが、配布場所がわかりづらかったので、今回はサイトからダウンロードしました。いま使っているレーザープリンターは、デフォルト設定で両面印刷ができますし、インクジェットと違って水濡れしてもにじんだりしません。かなりページ数のある冊子でしたが、問題なくプリントアウトでき、それをホッチキス留めして持ち歩きました。
 その冊子に、すでに起点とする駅は明示されていますので、ネタバレにはならないと判断します。北千住綾瀬竹ノ塚舎人公園です。ただし綾瀬と舎人公園は、北綾瀬とか見沼代親水公園など、周辺駅のいくつかもからむことになっています。
 それぞれのエリアのマップが記載されていますが、実のところあんまり役に立ちません。小径などはカットしていますし、ランドマークの記しかたもだいぶいい加減です。1エリアにつき3つのパズルがあり、パズルを解くと、マップに記されている場所の名前、もしくはそれを連想させる言葉が出てきます。で、実際その地点へ行ってみると、おなじみ手がかりステッカーが貼られていて、3つの手がかりを集めると第4の地点が判明し、その第4の地点へ行くとエリアのクリアキーワードが入手できるという仕掛けでした。
 第1~第3地点を割り出すパズルは、別にそのエリアに行かなくては解けないというものでもなく、家で解いてゆけます。第4の地点だけは行ってみなければわかりません。
 足立区は広い自治体ですが、エリアが小分けにされているのならば、そんなに長時間歩くことも無いでしょう……と、はじめる前は思っていました。
 ところが、これがなかなかハードだったのです。

 朝の支度をし、買い物などを済ませてから出かけました。第1のエリアの起点である北千住には、10時30分に到着しました。
 しかし、第2のエリアに向けて北千住を出発したのは、なんと12時20分ころだったのでした。北千住だけで2時間近くを要してしまったことになります。
 冊子に明示されている4つのエリアのほか、その4つのクリアキーワードを入手することで、もうひとつのエリアが解放されることになっています。実はそれがどこかということも、冊子をよく読めばわかってしまうのですが、いちおうここでは内緒にしておきましょう。5つめのエリアはそれまでの4つほど広くはないでしょうが、それにしてもひとつのエリアに2時間近くかかるのであれば、全部で10時間くらいを要することになりはしないでしょうか。思ったよりも大がかりな街歩きイベントということになりそうです。
 北千住エリアは、詳細は遠慮しますが、北側にある荒川と、南側にある隅田川とのあいだを、まるまる1往復するような歩きかたになりました。このふたつの河川のこのあたりでの距離は、おおむね2キロほどになります。それを1往復、さらに横にもルートがふくらみますから、5キロ以上、歩数計を見るとすでに1万歩近くなっていますので、たぶん6キロ以上も歩いたことになるでしょう。最初からけっこうハードなのです。

 つぎに綾瀬……ではなく北綾瀬に向かいました。割り出した地点からしてそのほうが楽なように思えましたし、久しぶりに北綾瀬駅というところに立ち寄りたかったのでした。東京メトロ千代田線は、大半が常磐線の各駅停車として松戸や柏方面に走りますが、附近住民の要望により、綾瀬から引き込み線を延長して環状七号線のあたりに作ったのが北綾瀬駅です。もとは短いプラットフォームで、3輌編成の千代田線電車が行ったり来たりしているだけでしたが、何年か前にプラットフォームの拡大工事をおこない、10輌編成でも停まれるようになりました。小田急からの乗り入れ電車に、いつの間にか「北綾瀬行き」というのが増えていたのでおやおやと思い、いずれ再訪してみようと思っていたのですが、はからずもこのたび立ち寄ることになったのでした。
 プラットフォームは確かに長くなりましたが、東京メトロ唯一の片面駅であることは変わりません。外へ出るとすぐに「しょうぶ沼公園」という緑地になっています。環七が近いとは思えないようなのどかさです。
 北綾瀬駅から、綾瀬駅に向かう途上で、3つの地点には立ち寄れそうだと思ったのですが、ここもそう甘くはありませんでした。割り出した第4の地点が、綾瀬駅からはかなり離れた場所であったのです。北千住エリアほどではありませんが、ここも3~4キロくらいは歩かされた気がします。まだふたつのエリアを探索しただけなのに、歩数計のカウントは2万歩近くなっているのでした。
 第3のエリアである竹ノ塚に向かうために、一旦北千住に帰ってくると、すでに14時を過ぎています。1エリア2時間というのは、冗談ごとではなくなってきているようです。この調子で5つのエリアを歩くと、終了時刻は20時をまわってしまうのではないでしょうか。この日は金曜日ですので、晩にはChorus STの練習が入っています。さすがに20時まで足立区をうろうろしているわけにもゆきません。

 竹ノ塚に着いて、さすがに少々空腹を覚えたので、駅前のマクドナルドに入りましたが、そんな時間も計算しておかなければなりません。これは途中で中断ということもありうるな、と思いました。いっそ自転車で来れば良かったのかもしれません。
 竹ノ塚エリアなど、そう広くはないだろうと思ったのですが、これもあてが外れました。ふたつの地点をまわっただけですでに2キロ近くとなり、そこから3つめの地点までの所要時間をスマホのマップで計測したところ、なんと35分くらい。そろそろ足も痛くなってきました。すねのあたりが攣(つ)りそうな感じです。
 幸い、駅までのバスがあったので、それに乗りましたが、駅に着いて再度確認しても、第3の地点までは22分かかるとか。バスも10分くらいかかったのに、徒歩時間は十数分ほどしか節約できていないのでした。
 実は、竹ノ塚エリアの第4の地点は、2箇所回っただけですでに割り出せていました。ここのパズルは、妙な図形をカナに対応させるというものだったのですが、ふたつめの手がかりを得たところで、法則性を発見してしまい、第4の地点として与えられた図形列が解読できてしまったのです。
 駅から少し歩き出したところで、その地点の名前を記した案内図が道端に立っているのを眼にしました。またしてもマップを確認したところ、そこまでなら8分で歩けることになっています。
 だいぶ疲れてもいたので、その第4の地点に先に行ってみました。
 手がかり不足の状態で割り出した第4の地点に間違いは無く、そこにクリアキーワードがありました。
 これでもう良いかな、とも思ったのですが、しばらくベンチに坐っているうちに、少し元気が戻ってきたようで、やはりコンプリートするべきだと思い直しました。クリアすることが主目的ではなく、街を歩くのが大事であるはずです。
 第3地点は、第4地点からも20分以上かかる場所でしたが、攣りそうな足に発破をかける感じで再び歩きはじめました。途中何度

 ──あ、これヤバい。

 と思ったか知れません。
 幸いなことに、第3地点の近くにはバス停がありました。駅から徒歩22分のこの場所から、駅まで歩いて帰るのはもう耐えがたいものがあります。そのバス停を通るバスは、竹ノ塚駅には行かず、つくばエクスプレス六町駅に行くようでしたが、もうどこだろうと構いません。第4エリアである舎人公園周辺を歩く気力も体力も、すでに無くなっています。
 第3地点にたどりつき、すでに必要でなくなった手がかりを、いちおう冊子に書き写します。これで竹ノ塚エリアはコンプリートということになります。
 時刻は16時45分過ぎ。やはりこのエリアも、2時間くらいは要したようです。
 バス停へ向かうと、ちょうど道路をバスが走ってくるのが見えました。それに乗らないと、30分くらい待たされることになります。
 われながら驚いたことに、私はバスを追って走りました。さっきから足が痛くて攣りそうだったのに、まだ走れる力が残っていたことにびっくりです。
 とても間に合いそうにないタイミングでしたが、幸いバスは停留所に停まり、下りる客が居ました。そして、今にも発車しようというところに、その下車客が走ってくる私を眼に止めたようで、
 「ああ、ちょっと待ってください」
 と運転士に言ってくれたのでした。
 おかげでバスに走りこむことができました。人情いまだ薄れず。
 やや息は上がっていましたが、足がもつれたりすることもなく、普通に座席に坐ることができました。人間、やればできるものだと思いました。
 六町という馴染みの無い駅でつくばエクスプレスの電車に乗り、新御徒町で下車して大塚駅行きの都営バスに乗りました。錦糸町から大塚に向かうバスには何度か乗ったことがあり、その路線が新御徒町駅を通ることを知っていたのです。終点の大塚でなく、その手前の新大塚で下りると、Chorus STの練習場所はわりと近いのでした。

 というわけで、足立区街歩きイベント「見つけ出せ、足立に眠る真実の宝」は、1日ではクリアできませんでした。タカラッシュ!社のイベントなので、クリアするとハンターズポイントなるものがゲットできるのですが、このイベントでは完全クリアしなくとも、エリアごとにポイントが貰える仕様になっています。もともと、1日で終わる設定にはなっていないようです。私が特別に要領が悪かったとも思えないのでした。
 帰宅して歩数計を見ると、33000歩を超えていました。距離にすると23.5キロだそうです。この中には家から川口駅までの行き帰り、電車の乗り換え、階段、合唱の練習に行った時の歩数なども含まれているので、イベントのみでそれだけ歩いたというわけでもありませんが、それにしても20キロくらいは歩いたことになりそうです。前に、青梅線沿線の謎解きイベントをやったときも、5つのエリアでいちいちだいぶ歩かされましたが、今回は5つのうち3つのエリアだけでこの始末です。
 第4エリアの舎人公園周辺にしても、第4地点の場所がまだわからないので確実なことは言えないものの、パズルで明かされている3つの地点だけでも2キロ以上は歩きそうです。そもそも3つの地点の最寄り駅はそれぞれ違うことになっていそうな気がします。第4地点を含めると、やはり全部で4~5キロは歩くはめになるのではないでしょうか。
 4つのエリアをクリアすれば判明する第5のエリアについては、まだなんとも言えません。マップは冊子には記されていないし、もしかしたらそんなに歩かなくて済むのかもしれませんが、webで広大なマップが提示される可能性も無いとは言えません。
 近日中に残りのエリアの探索をやってしまいたいと思っていますが、昼からとかで時間は足りるでしょうか。ここまでの感触では4時間くらいかかりそうでもありますが、第5エリアの設定次第という感じでもあります。
 冊子のマップだけでは道に迷うおそれがあって、かなり長時間、スマホの地図を表示させていたせいもあり、バッテリーは20%近くまで減っていました。竹ノ塚駅前のマクドナルドで貰い電気ができないかと期待したのでしたが、あまり新しい店舗ではないようで、コンセントなどは設置されていませんでした。これまでも、同じようにスマホの地図を使ったイベントもあったのですが、ここまでは減らなかったところを見ても、今回の足立区街歩きのイベントが相当にハードであることが察せられるというものでしょう。
 ちなみに、謎自体はさほど難しくはありません。謎レベルも星ふたつ(最高は5つ)になっていた程度で、地点の割り出しはあっという間にできましたし、手がかりステッカーを見て第4の地点を判読するのもわりと簡単です。歩く範囲がハードだという話です。足立区ならわが住まいする川口市の隣町みたいなものなので、やはり自転車でまわるというのもひとつの手かもしれません。それほど激しいアップダウンは無さそうです。
 この項、いつになるかはわかりませんが近日中に続きます。

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