SSブログ

ホワイト国外し [世の中]

 韓国へのフッ化水素などの輸出において、ホワイトリスト(最恵国)から外すという話を日本政府が発表した途端、向こうでは蜂の巣をつついたかのような大騒ぎになっているようです。
 別に禁輸するという話ではなく、普通に手続きを踏めば買うことができるのですが、連日の騒ぎを見ていると、もう韓国の半導体産業はこれでおしまいだ、みたいな雰囲気になっているようで、日本の国際法違反だの、WTOに訴えてやるだの、世界が憂慮しているだのと、まあ報道機関も政府もてんやわんやになっています。
 もちろん国際法にはなんら抵触していません。WTOもそんなことを訴えられたら困るでしょう。
 要は、一括審査で簡単に輸出許可が出ていたものを、個別に審査することにした、というそれだけのことであって、世界のほとんどの国に対してはそういう扱いです。わかりやすく言えば、いくつかの、きわめて信用できるお得意様に対してだけは、短時間で審査の済む特別窓口を用意していたのが、こんどからその特別窓口の利用資格が取り消されるので、普通の窓口に並んでくれ、という話です。
 その特別窓口を利用できる国のことをホワイト国というそうですが、こんな言いかたはこのたびの騒ぎではじめて知りました。ホワイト・カントリーなどというとコナン・ドイルの歴史小説のタイトル「ホワイト・カンパニー」を連想してしまいます。
 ホワイト国になるには、よほどの実績と信用がなければ無理なようで、実際EUほか、韓国をホワイト国扱いしているところはほとんど無いのでした。

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)