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長江の水害 [世の中]

 コロナウイルスで世界中大変なことになっていますが、その発祥地である中国では、長江流域の大水害に加え、バッタの大発生まで起こって、何やらこの世の終わりみたいな状況になっているようです。
 実際、疫病・洪水・蝗害と揃えば、あたかも黙示録のような光景であり、また中国においてはいくつもの王朝の末期に見られる「亡びの図」でもあります。
 バッタに関しては、目下アフリカから中東あたりにかけても大発生中だそうですが、それはサバクトビバッタという別種のもので、中国のはトノサマバッタに近縁の種類だそうです。蝗害(こうがい)というくらいで、古来イナゴだと思われてきたのですが、イナゴではなくバッタというのが正しかったようです。
 バッタの大発生は、旧約聖書などにも何度も描かれていますし、中国の史書にもたびたび記録されています。何千万、何億というバッタが突如として発生し、地上のありとあらゆる植物を食べ尽くしながら移動し、その通過したあとには文字どおり一木一草も残りません。当然ながら人間の食べるものもまったく無くなり、大量の餓死者が出ることになります。飢えた人々のうち多少なりとも元気の残っている連中は流民となり、食を求めて近隣の集落を襲うようになります。こういう流民がいちどきに大量に出てくると、もう官憲の手の及ぶところではなくなり、広域にわたる無政府状態となってしまいます。その中からだんだん大物が起ち上がって、王朝を倒そうとしはじめたりするのでした。
 こういう状況は、その「王朝」が共産党であっても、おそらく変わりは無いだろうと思われます。長江の水害とバッタは、対応を誤ると共産党の天下を揺るがすことになりそうです。

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