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ライトレールの展望 [世の中]

 この前試乗しに行ってきた宇都宮ライトレールが、開業1ヶ月も経たないうちに、すでに3回、自動車との接触事故を起こしてしまって、話題になっています。
 と言っても、電車のほうに落ち度があったとも思えません。宇都宮ライトレールは、「次世代型路面電車」を標榜しており、クルマとの無用の摩擦を起こさないように作られています。
 宇都宮市内と芳賀町内の道路併用区間では、クルマが線路敷に入らないように区画しています。路面電車というのは、都電荒川線飛鳥山附近を見てもわかるとおり、線路敷にクルマが無遠慮に進入してくるのが普通で、そういうところで時間がかかったり、下手をすると事故が誘発されたりします。そして本来クルマのほうが勝手に入ってきているのに、「路面電車はクルマの通行の邪魔になる」などと言いがかりをつけられ、昭和40年代くらいからどんどん撤去されてゆきました。
 しかし、宇都宮ライトレールが名乗っている「LRT(ライトレールトランジット=軽量軌道交通機関)は、1990年ごろから欧米で新しく導入されはじめたもので、クルマの通行する車線と電車の通行する線路敷をしっかりと区別し、両者が輻輳しないように工夫されたものです。これにより、電車の定時性を確保し、かつクルマ利用からの移行をうながしているわけです。

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