SSブログ

雨降り候 [いろいろ]

 最近、天気予報があまりあてにならないような気がします。まあ雨が降ると言えばたいてい降っているのですが、その時間帯とか雨量とかが、予報と実際がだいぶずれているように思えるのです。晩から降ると言われていたのに昼過ぎから降り出したり、昼でほぼ止むと言われていたのに夜まで降り続いたり、そんなことが多いようです。
 もっとも、天気予報というのは昔は当たらないものというのが一般的な観念でした。私の子供の頃はまだ天気予報に対する信頼度がそれほど高くなかったように記憶しています。私より9歳下のマダムでさえ、小学校だったか中学校だったかで、先生から
 「天気予報ってのはな、気象台で職員が下駄を放って出してるんだよ」
 という話を聞いたと言っています。下駄を飛ばして明日の天気を占う、というのも昔は子供たちがよくやっていたようです。下駄が運動靴になって、あんまりそういう風習も無くなったかもしれません。ともかくそのくらい、天気予報とはあてにならないもの、とみんなが思っていたわけです。
 夕焼けが美しければ翌日は晴れとか、逆に朝焼けが鮮やかだと雨になるとか、ツバメが低く飛ぶと雨とか、猫が顔を洗うと雨とか、古来天気に関わることわざや俗信はやたらとたくさんあります。誰もが気にするけれども、誰もはっきりとは断言できないことであったという事情を反映しているのでしょう。

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)