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失敗の旅──飯田線半分乗り [旅日記]

 今年も青春18きっぷが1枠余っていました。先日の墓参行のときに、かろうじて元はとっていたものの、あまり充分に活用した気がしなかったので、最後の1枠でまたできるだけ長距離を乗り倒してやろうと思いました。
 3年前、「日帰り大周遊」と称して、新潟県から福島県までまわって1日で帰ってくるということをやりましたが、同じようにできるだけ長距離を乗るということになると、残っているのは飯田線くらいでしょうか。3年前も飯田線に乗ってくるルートを検討したのですが、帰りが非常に遅くなるようだったのでそのときは断念したのでした。
 飯田線は東海道の豊橋と長野県の辰野を結ぶ、195.7キロの長いローカル線です。ひとつながりになっていた4つの私鉄、豊川鉄道・鳳来寺鉄道・三信鉄道・伊那電気鉄道を戦時買収で一気に国鉄が入手したのでした。もとが私鉄であることもあって、ローカル線なのに最初から電化されていました。また、駅間距離がやたらと短い(平均2.1キロ)のも私鉄ならではでしょう。山間部はそれなりに駅間距離もあるので、平野部に限って言うと本当にちょっと走っては停まるという印象です。
 駅数が多いので、特に鈍行に乗るとなかなかはかがゆきません。195.7キロという距離は、幹線系、たとえば東海道線で言えば東京から焼津くらいなもので、鈍行でも3時間ちょっとで走れるのですが、飯田線の鈍行は、全線を走りきるのに6時間半くらいかかります。昔は「7時間」と言われていたのですから多少のスピードアップはしたようですが、それも上下線の行き違いを合理化したくらいのことであって、電車そのものが速くなったわけではないでしょう。94も駅があるので、減速・停車・発車・加速のシークエンスだけでも2時間くらい必要と思われます。

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