「楽語」を考える(3)発想標語 [いろいろ]
速度標語、強弱記号、変化記号と変化標語に続き、いよいよ発想標語を考えてみましょう。
「発想記号」ともよく書かれますが、イタリア語の単語などがそのまま使われることが多いので、記号というよりは標語と呼んだほうが良いと思います。
これについては、任意の言葉の副詞形を用いればなんでも可能というところがあり、いままで使われてきた発想標語を網羅することは誰にもできないでしょう。日本の作曲家の中にも、
「発想記号」ともよく書かれますが、イタリア語の単語などがそのまま使われることが多いので、記号というよりは標語と呼んだほうが良いと思います。
これについては、任意の言葉の副詞形を用いればなんでも可能というところがあり、いままで使われてきた発想標語を網羅することは誰にもできないでしょう。日本の作曲家の中にも、
──これ、辞書と首っ引きで探してきたんじゃないのか?
と思われるような、見憶えの無いイタリア語をやたらと使っている人が居ます。実は私も、luccicandoという発想標語をしばしば使うのですが、これは普通の辞書には立項されていないと思います。「きらきらと輝くように」という意味合いですが、辞書にあるのはluccicareという動詞だけで、楽語として使うための副詞形はまず載っていません。
そんなわけで、滅多に使われないような言葉まで採り上げると大変なことになります。ここでは比較的よくつかわれる、従って楽典の教科書などにたいてい載っている言葉について語ってみたいと思います。
そんなわけで、滅多に使われないような言葉まで採り上げると大変なことになります。ここでは比較的よくつかわれる、従って楽典の教科書などにたいてい載っている言葉について語ってみたいと思います。