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パリは匂っているか [世の中]

 フランスの各都市が、清掃局員のストライキでえらいことになっているようです。すでに何十日もゴミの収拾がおこなわれず、パリをはじめとして多くの都市が、悪臭に包まれているという話です。年金政策の改定に反対してのこととされていますが、その改定案は通ってしまったようで、ストライキはいつまで続くのか予想がつかない状況になってしまっているとか。
 向こうでは、住んでいる日本人が見かねて自主的にゴミを拾ったりすると、清掃局員の仕事を奪う行為だとして批難されたりもするようで、なんとも面倒くさい管轄意識があるらしく、清掃局員のストライキがあっていろんな街が汚れても、自主的にゴミ収拾しようというような人は現れないと思われます。また、そんなことをしていたら「スト破り」として暴行を受けたりするのかもしれません。
 まあ、パリというのはもともと「悪臭の都」でもありました。王様すら、パリのあまりの臭さにたまりかねて、ヴェルサイユに逃げ出したほどです。そのヴェルサイユ宮殿にもトイレというものを作らなかったので、人々は庭園のあちこちで用を足したのでした。王様自身は、玉座を便座として作らせ、そこで垂れ流しながら執務をおこなったとか。謁見の場もすごい匂いであったことでしょう。フランス人、というより当時のヨーロッパ人は、トイレというものを根本的に理解していなかったのです。

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コロナ第5類へ [世の中]

 5月8日から、武漢コロナウイルスによる症状が第2類感染症から第5類に引き下げられるそうです。第5類というと、季節性インフルエンザなどと同等で、まあ「よくある流行病」という扱いになるということでしょう。
 これにより、われわれの……というよりも行政側の扱いがいろいろ変わるようです。
 まず、行動制限がかけられなくなるとか。緊急事態宣言が出せなくなり、入院の勧告や指示、外出自粛要請などをおこなうことができなくなります。外出自粛など、インフルエンザでもありそうですが、あれはあくまでも医者の判断による指示で、行政的な強制性は無いということなのでしょう。
 また、入院や診療の受け入れが一部医療機関だけでなく、一般のクリニックなどでもおこなえるようになるようです。私が発病したとき、熱が出たので近くのクリニックに電話したら、
 「うちはそういうのは診てませんから」
 とにべもなく断られましたが、そういうことはなくなるという理解で良いでしょうか。
 診療や入院にかかる費用は、第2類だと全額公費負担であるのが、第5類だと一部自己負担になるとのこと。ただしいきなりそうすると受診控えが起きる危惧があるため、しばらくは公費による負担を検討しているそうです。

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ウクライナ侵攻1年 [世の中]

 ロシアウクライナに侵攻をはじめて、今日でちょうど1年になります。
 事態は一向に解決のきざしを見せぬまま、長期戦にもつれ込んできました。ロシア軍は案外な弱体化に驚かれつつも、まだまだ余力をかなり残している様子ですし、ウクライナ側も士気旺盛で、西側から戦費や兵器をつぎ込まれ、ロシアを一兵残らず撃退するまで戦意は衰えそうにありません。
 士気について言えば、ロシア側の士気は著しく低いと言われていましたが、とりあえず一般市民に厭戦ムードが蔓延しているということも無さそうで、プーチン大統領の支持率は依然として高く、80%台をマークしているようです。つまりロシア国民の多くはウクライナ侵攻を是としているわけです。政府によるプロパガンダや、メディアの誘導はあるかもしれませんが、1年も経てば国外のいろんな情報も入ってくるでしょうし、ロシアが何をしでかしているのか、国外からどのような眼で観られているのか、まったく知らない人ばかりということも無いのではないでしょうか。それでもプーチン支持が高いということは、やはりロシア国民の大半が、正義は我にありと思っているからでしょう。まあ、支持率自体もそんなに信用はできないのですが。
 ひとつには、ロシア本土が戦場になっているわけではないということもあるでしょう。またもうひとつ、モスクワサンクトペテルブルクなどの大都市からは、まだ動員がかかっておらず、徴兵はもっぱら田舎や異民族自治区からおこなっているので、世論を形成する中核となる都市住民には、まだ本格的な危機感が感じられていないのだろうという点もあります。

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中国の人口 [世の中]

 中国の人口が久しぶりに減ったというので、新聞やテレビで話題になっていました。
 中国が世界一の人口を抱える国であることは、もう長いこと常識になっていました。私の子供の頃はもちろんそうでしたし、近年もその地位はゆるぎませんでした。14億と言われるとてつもない人口で、かつては「地球人の4人にひとりは中国人である」と言われたものです。いまはほかの国の人口もだいぶ増えて、この比率は変わってきているでしょうが、まだ「地球人の6人にひとり」よりは多いのではないでしょうか。
 戦前には4億と言われていたものですが、その後「大躍進政策」「文化大革命」で大量の餓死者や刑死者を出しながら、よくもまあ増えたものです。まあ、チベットウイグルなど、本来「中国」とは呼べないような地域まで無理矢理に領土化したせいもあったかもしれませんが。
 さすがに上層部も人口の急増に危機感を覚えたらしく、「ひとりっ子政策」というのがかなり長いこと執られていました。子供がひとりしか居ない夫婦を露骨に優遇したのです。結果、兄弟姉妹の居ない子供が多くなり、当然ながら子供は甘やかされて育つようになりました。わがままいっぱいでこらえ性も聞き分けも無い連中は「小皇帝」などと呼ばれています。

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通信販売の現在と未来 [世の中]

 昨年末、通信販売でけっこう大きな買い物を3つもしてしまいました。
 羽毛布団と、電子オーブンレンジと、高圧洗浄機です。
 羽毛布団は、結婚してすぐの冬に、近くにあったダイエーが店じまいするので安くなっていたのを買って使っていたのですが、カバーをかけていなかったのがいけなかったのだと思いますけれども、10年を過ぎたころから破れ目ができてきて、そこから羽毛がはみ出してきました。別の布を当てる、テープを貼るなどの、文字どおりの弥縫策を講じたものの、年々羽毛が舞うようになり、15年めでとうとう使用を中止しました。16年めにあたる昨シーズンは、私がコロナにやられたりもしたのに、なんと羽毛布団無しで乗り切りました。
 今シーズンになって、やっぱり欲しいということになり、マダムがジャパネットたかたのサイトで手頃なのを発見しました。見てみると確かに手の届きそうな値段です。私は独身時代に悪質な羽毛布団業者にひっかかったことがあり、合計すると70万円近く巻き上げられて、どうも羽毛布団には不信の念を抱いているのですが、これなら後日の余計な徴収も無さそうだし、思いきって購入することにしました。
 それまでも、新しい布団を買おうと思ったことはあるのですけれども、うちのはダブルサイズということもあって、どこで見てもちょっと躊躇するような価格だったのです。通販だとずいぶん安くできるのだなと感心しました。

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どうなる渋谷駅 [世の中]

 年明けの1月7日8日に、渋谷駅の工事があるため、山手線の外回り線が運休になるという広告が、電車の車内や駅に掲示されていました。大崎から池袋まで止めるようです。そのあいだの各駅の利用者は、内回り線か振替交通機関を使うようにとのことでした。
 この2日間に山手線を使う用事は無かったなと思いましたが、そういえば8日には尾山台に行くのであったと思い出しました。うちからだと京浜東北線大井町に出て、東急大井町線に乗り換えれば楽に行けるのですが、帰りに渋谷だの目黒だのから山手線に乗り換える気にならないとも限らないので、いちおう気に留めておかなければならない、と考えました。
 それにしても渋谷という駅は、あまりに変貌が激しくて、いったい最終的な形をどうするつもりだろうかと首を傾げたくなります。いままでのところ、手を加えれば加えるほど不便になっているという気がしてなりません。今回の工事は、これまで二面二線であった山手線のプラットフォームを、一面二線に組み替える、つまり外回りと内回りを同じプラットフォームにするということらしいのですが、それでこれまでより格段に利便性が上がるとは、どうも思えないのでした。むしろ渋谷のような乗降客数の多い駅では、双方向のプラットフォームを分けておいた方が混雑が抑えられるのではないかと思ったりします。

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インフレ到来 [世の中]

 先月くらいから、ものの値段がえらく上がりはじめて、ちょっと生活が困ったことになりそうです。
 私が子供のころは、まだ高度経済成長期の後半で、年々物価が上がってゆくのが普通ではありました。食パン1斤の値段が、30円から40円、60円となってやがて100円を超えてゆくのを見ていました。アイスクリームなんかも同じくらいの上がりかただったように思います。
 まあ当時は、会社の給料も年功序列型であり、いまより将来が必ず収入が多くなると信じられていましたし、実際物価の上がりかたと給料の上がりかたはそんなに乖離していませんでした。少しずつですが、生活はだんだん豊かになって行く実感がありました。
 それがバブル期を経て、やがてはじけ、日本経済は長期にわたる低迷を経験することになりました。
 価格破壊ということが至るところで起きて、いろんなものが安くなったのは、生活者としてはありがたかったのですけれども、そのうち収入も上がらなくなりました。
 年功序列が崩れ、同じ会社に勤め続けても、将来の収入がいまより多くなる保証は無くなりました。小泉純一郎首相は非正規雇用を奨励するような政策をとり、非常勤社員、派遣社員などが激増しました。この人たちは、昇給の希望などはまずありません。クラスアップを図りたいならば、自分でなんとかするしかないのです。

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鉄道150年 [世の中]

 昨日・10月14日鉄道の日でしたが、今年は鉄道開業150周年ということで、JRの駅や電車の中でも催し物などを盛んに喧伝していますし、新聞にも特集記事が組まれたりしています。
 以前はこういう周年事業のときは、著名人が一日駅長や一日機関士をやるイベントがあったように思いますが、最近はあんまりやらないようです。私の好きな内田百閒は、80周年(昭和27年)のときに一日東京駅長をやりました。もともとそういう子供だましみたいなイベントは好まない人なのですが、駅長業務の中に、特急「はと」の出発合図をするというのがあったのでつい引き受けてしまったという、根っからの鉄道マニアだったのでした。しかも百閒は、お気に入りの「はと」が出発してゆくのを便々と見ていることなどできるものかと言うので、しばらく前から悪だくみをして、「はと」が出発するときにデッキに飛び乗り、熱海までそのまま「視察」しに乗って行ってしまったのでした。いろいろおおらかな時代ではあったようです。
 それから70年を経て、国鉄=JRをめぐる環境や状況もずいぶんと変わりました。新幹線と大都市の通勤路線こそまだまだ健在で、まだまだ不断の進化を求められていますが、それ以外はいろいろと厳しい話ばかり聞こえてきます。ローカル線の存廃なども、一時期は落ち着いていましたが、近年になってまたかまびすしくなってきました。

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続・ミサイル襲来 [世の中]

 昨日は朝から北朝鮮のミサイルが飛来して大変な騒ぎでした。NHKでは、今月からはじまったばかりの朝ドラを放送中止して特別報道体制を組んでいましたし、昼過ぎから夜にかけても、繰り返しミサイルの話を報じていました。
 予定されていたマラソン大会を中止する学校なんかもあったようです。
 結局、問題のミサイルは日本に着弾はせず、4000キロ以上を飛んで太平洋に落下しました。
 これはグアムの米軍基地を直接狙うための実験だったのではないか、と言われています。確かに4000キロ以上飛ぶのであればグアムに届きそうです。
 北朝鮮のミサイルは、このところ飛距離を確実に延ばしてきています。すでに中距離弾道ミサイルと称して良いようなシロモノになっています。
 韓国や日本のような近隣の国々だけでなく、USAの領土を直接狙えるとなると、その脅威度は格段に上がったと言えるでしょう。もはやUSAの同盟国を人質にとる必要は無く、いきなりUSAと対峙することができることになります。
 はたして、北朝鮮は何を目指しているのでしょうか。

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国葬終了 [世の中]

 昨日(9月27日)の安倍晋三元首相の国葬が、無事開催されて何よりでした。最近雨模様が多かったのに、昨日は天気も悪くなく、良かったと思います。荒天だったりしたら、また天罰だとかなんとか、いろいろ言う手合いがひきもきらなかったでしょう。
 歴代最長の在任期間というだけでも出色の首相でしたが、もちろん長ければ良いというものでもありません。各方面できちんと結果を残した政治家であったこと、特に外交・安全保障のジャンルでは凄腕を発揮し、民主党政権下で最低近くまで落ち込んでいた日本のプレゼンスを、世界に伍するところまで復活させた点だけでも、国葬という扱いにふさわしかったと思います。
 第二期のはじめの頃などは、実にめまぐるしく海外に歴訪して、大半の国のトップと友誼を結びました。トランプ氏やドゥテルテ氏などのアクの強い人物とも、瞬く間に信頼関係を築き上げた手腕は、見事としか言いようがありません。
 劇的と言っても良いほどの悲運の最期をとげたのち、世界各国から弔問の申し出が殺到したのも当然です。各国の大物がやってくるとなると、個別に対応していては、接待の面でも警備の面でもえらい手間になってしまいます。その点でも、国葬という場でまとめて受け容れるのは、良い判断であったと考えます。

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