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沖縄公演行(1) [旅日記]

 先月の島根行きに引き続き、8月5日8日の日程で、沖縄に行ってきました。
 夏に沖縄へ行くなどと言うと、
 「そりゃあいいですね。うらやましい。愉しんできてください」
 という反応を返されることが多いのですが、あいにくと仕事です。6日(土)7日(日)にコンサートがあり、5日は夕方近くなって宿に着くだけ、8日は昼の便で帰ってくるだけですので、フリーの時間はほとんどありません。観光などまず無理な日程なのでした。
 出演者やスタッフの中には、8日を遅い時間の飛行機にして貰って、いささかなりともクルマで観光する、という人も居ないではありませんでしたが、それにしても大した時間はとれなさそうです。
 そんなわけでほとんどとんぼ返りみたいな沖縄行でしたが、多少は旅の要素もありましたので、主にそれについて記しておこうと思います。コンサートの詳細については、例によってどの程度公開して良いのかわかりにくいので、簡単に触れるにとどめておきます。「むしろそこを読みたいのに」というかたがた、申し訳ございませんm(_ _;;m

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島根県公演行(2) [旅日記]

 島根県での演奏会にオーケストラの一員として参加すべく、7月14日(木)隠岐島に渡り、15日(金)のソワレ(夜公演)を済ませて、16日(土)朝の高速船で本土の境港に到着し、さらにバスで松江市街にあるホテルに運ばれました。まだ11時です。
 2回めの公演は17日(日)のマチネ(昼公演)です。16日はホテル到着後、まるまるフリーでした。
 しかしホテルのチェックイン時刻まではまだ時間があり、部屋に入って昼寝するなどというわけにはゆきません。大きな荷物だけ預かって貰って、三々五々出かけてゆきました。
 私も、ホテルのフロントのラックにあった松江市内のガイド冊子を片手に、軽装で外に出ました。さっきまで晴れていたのに、あいにくと雨が降り出しています。ここ数日は、全国的に天気が安定しなかったようで、関東地方などでは雨続きだったと聞きます。
 傘をさして、松江の街を歩きました。さしあたって目的地は、松江歴史館です。松江城に隣接しており、もとは家老の屋敷跡だったとのこと。周辺もお屋敷町といった雰囲気です。

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島根県公演行(1) [旅日記]

 少し長め(3泊4日)の地方公演、一名ドサ廻りに参加してきました。
 もともと私の後輩が主にやっていた仕事だったのですが、何年か前からときどき代役を頼まれるようになり、岐阜とか新潟とかに行っていたのですが、いままでは全部日帰り公演でした。タイトなことこの上ないスケジュールだったわけです。
 その後輩が、去年だったか急逝してしまったのです。それで事務所のほうが、私に直接打診してきたのでした。
 公演のひとつが隠岐島だというので、旅心がうずきました。幸い予定も空けられそうだったので、すぐにOKの返事をしました。
 演奏会自体については、ここで事細かに触れて良いものかわかりませんし、今回については私が演奏に参加する曲目がそう多くなかったということもあり、詳細は省きます。この日誌では、旅という側面から書きたいと思います。
 ドサ廻りというのは、あんまり時間的余裕が無く、観光したりする暇がとれないことも多いのですが、今回はけっこう愉しめました。事務所の入っている仕事ですから、旅費はかかりませんし、食事代もかなり節約できました。さらにギャラも貰えたわけなので言うこと無しです。

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岩船沖の油田 [旅日記]

 4日(水)5日(木)と、新潟へ行っていました。
 発案者は実家の父で、自分ももういい加減齢だから家族で出かけるのも最後になるかもしれない、と言い、父のこれまでの生涯でいちばんの快事であった岩船沖油田発見の象徴である採掘プラットフォームを家族に見せるべく計画したのでした。
 父は地質学者で、石油探鉱の会社に定年まで勤めていました。石油を掘ったり売ったりする役目ではなくて、石油のありそうな場所の地質を調べて、掘る人にこの地点が有望だと示唆するのが仕事です。それによって試験のための井戸がボーリングされ、充分な噴出があればそこから石油を採ることになります。
 とはいえ、採算の取れるほどの油田を発見できる人はそう多くなく、たいていはいくつかそれらしきものを発見しても、採算ベースに乗らないために採掘は見送られ、為すところなく定年を迎えてしまうケースがむしろ普通なのだそうです。
 その点父は幸運だったと言えるでしょう。いや、自分の積み重ねた知識やひらめきを総動員しての成果ですから、幸運という言いかたはいけないかもしれませんが、俗に千三つ(千のうち3つ)と呼ばれるほどに確率の低いことなので、やはりかなりの程度、運も関わっているような気がします。ちなみにタレントのせんだみつお氏の芸名はこの「千三つ」から来ています。

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紅葉の寺と関東鉄道 [旅日記]

 急に思い立って、最勝寺というお寺を訪ねてきました。
 紅葉がとても美しいと聞いたのでした。もう12月に入って、さすがに紅葉も終わっているだろうとは思ったのですが、まだ散っていなかったら儲けものくらいのつもりでした。
 場所は下館です。何度か下り立ったことがあり、いちどは泊まったことまでありました。ゴールデンウィークにさまざまな花を観る旅をしたことがあり、ひたちなか海浜公園ネモフィラを観たあと、市貝芝ざくら公園芝桜を観るため、移動の途上にある下館に泊まったのでした。市貝町というのは真岡鐡道の沿線にあり、真岡鐡道は下館が起点です。朝の便で芝ざくら公園に向かうつもりだったのですが、乗る便をうっかり間違えて、接続のバスに間に合わず、タクシー代を4000円くらいも使うはめになりました。
 もっとも、最寄りのバス停からでも4キロくらい離れていて、他には公共交通機関がまったく無いところでしたので、バスに乗れたとしても相当くたびれたものと思われます。片道だけでもタクシーで直行できて良かったと思うべきでしょう。
 とはいえ、そのあとあしかがフラワーパークを観に行ったのですから、ずいぶん元気だったなあとわれながら感心します。

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雨煙の墓参行 [旅日記]

 コロナの新規感染者は増える一方ですし、都知事が里帰りの自粛要請をしたりして、この夏は旅行をしたりするのも若干肩身が狭い感じではありますが、10日ほど前にマダムが
 「今年はお墓参りしないの?」
 と言い出したときに、ほぼ思案もせずに宿をとってしまいました。私もしばらく遠出していないし、気分的にくさくさしていたようです。
 マダムと私と、双方の父方の祖父母の墓参りを連ねておこなう「夏の墓参行」は、2011年からはじめて今年で10年になります。2012年2019年にはやりませんでしたし、両方を連ねなかった年もありますが、いちおう高尾にある私の祖父母の墓、前橋にあるマダムの祖父母の墓に参るのがわが家の年間行事のようになっています。特に私たちが信心深いとかそういうわけでもなく、それを口実にして外出して来たいというのがいちばんの要因です。そもそも最初は、青春18きっぷの枠が残っていたのでそれを活用すべく、というのがはじまりでした。
 3回目から泊まりで行くようになり、ほぼ毎回、前橋駅前のコンフォートホテルに投宿しています。もはや定宿ですね。数年前に、その近くに温泉付きのドーミーインができたので、今年はそちらにしてみようかと思って調べてみたら、まだ償却が済んでいないのか、えらく高いようだったので、やはりコンフォートにしてしまいました。コンフォートホテルに泊まって、数軒先にある天然温泉ゆ~ゆで入浴するというのが鉄板パターンとなっています。

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房総謎解きイベント挑戦記 [旅日記]

 コロナ禍のせいで、いろいろなイベントが中止になってしまっているのはご存じのとおりですが、この夏はいつもやっているミュージアム&メトロめぐりの謎解きイベントも中止になりましたし、秋からはじまる「地下謎への招待状」も見送られています。
 博物館や美術館などは、それでなくても入場制限などをして、来客が密にならないよう配慮しているわけで、そんなところへ謎解きイベント参加者なんぞがふらふらと迷い込まれてはすこぶる迷惑でしょう。このイベントの中止はやむを得なかったと思います。
 また「地下謎」は、少数のプレイヤーが地下鉄を乗り下りしている程度だったら良かったのでしょうが、ここ何回かでプレイヤーが増えすぎました。20万人とか30万人とかが参加しているのでは、イベント期間が数ヶ月に及んでいたとしても多すぎます。開始場所が分散するよう考慮はしていますが、後半になると共通の流れになるため、謎の設置場所にものすごい人数が押し寄せることになります。一昨年の渋谷マークシティ、昨年の日比谷「手形の回廊」永田町の偏光メガネ問題など、どう考えても「密」きわまる騒ぎになっていました。これも、強行するわけにはゆかないでしょう。
 私たちがもうひとつ参加している「鉄道探偵シリーズ」はどうなるかまだわかりません。地下謎ほど一箇所に参加者が集中する仕組みにはなっていないと思いますが、それでもやや「密」に感じられるくらい集まってしまうことはちょくちょくあるようです。このシリーズはだいたい年明けからはじまりますが、もしかしたら今シーズンはやはり見送られるかもしれません。

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失敗の旅──飯田線半分乗り [旅日記]

 今年も青春18きっぷが1枠余っていました。先日の墓参行のときに、かろうじて元はとっていたものの、あまり充分に活用した気がしなかったので、最後の1枠でまたできるだけ長距離を乗り倒してやろうと思いました。
 3年前、「日帰り大周遊」と称して、新潟県から福島県までまわって1日で帰ってくるということをやりましたが、同じようにできるだけ長距離を乗るということになると、残っているのは飯田線くらいでしょうか。3年前も飯田線に乗ってくるルートを検討したのですが、帰りが非常に遅くなるようだったのでそのときは断念したのでした。
 飯田線は東海道の豊橋と長野県の辰野を結ぶ、195.7キロの長いローカル線です。ひとつながりになっていた4つの私鉄、豊川鉄道・鳳来寺鉄道・三信鉄道・伊那電気鉄道を戦時買収で一気に国鉄が入手したのでした。もとが私鉄であることもあって、ローカル線なのに最初から電化されていました。また、駅間距離がやたらと短い(平均2.1キロ)のも私鉄ならではでしょう。山間部はそれなりに駅間距離もあるので、平野部に限って言うと本当にちょっと走っては停まるという印象です。
 駅数が多いので、特に鈍行に乗るとなかなかはかがゆきません。195.7キロという距離は、幹線系、たとえば東海道線で言えば東京から焼津くらいなもので、鈍行でも3時間ちょっとで走れるのですが、飯田線の鈍行は、全線を走りきるのに6時間半くらいかかります。昔は「7時間」と言われていたのですから多少のスピードアップはしたようですが、それも上下線の行き違いを合理化したくらいのことであって、電車そのものが速くなったわけではないでしょう。94も駅があるので、減速・停車・発車・加速のシークエンスだけでも2時間くらい必要と思われます。

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墓参行と遊園地(2) [旅日記]

 高尾前橋で墓参りを済ませた私たちは、関東地方が猛烈な熱暑に見舞われた8月11日(火)の昼下がり、その関東の北端とも言うべき黒磯に到着しました。
 武漢コロナの感染発覚者が日々増える昨今、旅行もあまり推奨されることではありませんが、その一方で大打撃を受けている観光業を進行すべく、Go-toキャンペーンもおこなわれており、いまのところそのキャンペーンが取り消されてもいません。マスク着用やソーシャルディスタンスなどにきちんと留意すれば、大丈夫だろうと判断して出かけてきました。
 もっとも、伊勢崎桐生で40度超えの気温を記録したこの日、電車に乗っていても窓開け対策のためにろくに冷房が効かず、座席に坐っているだけでも蒸し暑いことこの上なく、マスクもまともに着用していると眼がまわってきそうです。鼻までは出して、口だけ覆っていました。
 黒磯からは、那須ハイランドパーク行きのバスに乗ります。宿はハイランドパークの少し先にあるらしいのでした。プリントしてきた地図を見る限り、500メートルかそこらと思われました。
 ところで、那須ハイランドパークというのは公共交通機関では非常に行きにくい遊園地です。那須塩原発着で黒磯を経由する路線バスが1日2往復あるだけで、しかもオフシーズンになると平日は運行していないようです。運営会社である関東自動車のホームページを見たところ、7月からだったか、「平日は土曜ダイヤで、土曜は休日ダイヤで、休日は特別ダイヤで」運行するなどという、ものすごくわかりづらい記載があって、面食らいました。8月11日は平日ですが、この記載によるならば土曜ダイヤとなり、従ってハイランドパーク行きも運行しているはずですが、もしかすると運行していないかもしれず、そうなったらタクシーを拾うしか方法がありません。

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墓参行と遊園地(1) [旅日記]

 コロナ禍で、お盆の里帰りも断念した人が多い中、いささか気がとがめないでもありませんが、わが家恒例の墓参り旅行に行ってきました。
 高尾にある私の父方の祖父母のお墓と、前橋にあるマダムの父方の祖父母のお墓を一緒に参ってくるというものです。最初は夏休み中に山梨県の温泉施設に泊まりに行って、そのときに使った青春18きっぷの余り分を消費する目的もあってはじめたことでしたが、その後恒例化し、前橋で1泊するのがお決まりになっています。去年は夏休み中には実施できず、晩秋になって他の用事とひっかけて前橋のほうだけ行きました。高尾のほうに行けなかったのが少々心残りになっていました。
 まあ、田舎の親族を訪ねるというわけではなく、広大な墓地に参るだけですので、感染拡大に寄与するということもないでしょう。
 ただ、コロナ禍のせいで5月の連休を含めしばらく遠出できず、いくぶん当方の気分も鬱していたため、今回は少し足を伸ばして、2泊の旅をしてくることにしました。
 いつものパターンだと、1日目に高尾と前橋の両方のお墓に参り、2日目にまっすぐ帰らず少し遠回りするというようなのが多かったのですが、1日目がけっこうあわただしいのが欠点でした。高尾と言い前橋と言っても、駅から近いわけではなく、そこからの移動にそれなりに時間を食いますので、両方を一日に廻ろうとすると、朝7時半くらいに出かけなければなりません。それで、今年はもう少しのんびりしたいと考えました。

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